ご当地フルーツパフェはどこが有名? 旅先で絶対食べたい!地域別特徴とウンチクまとめ

心躍るデザート、フルーツパフェ。特産のフルーツや食材を使ったり、フォトジェニックな盛り付けをしていたり、その土地土地で様々な特色があります。旅先で何を食べようか迷ったら、その土地ならではのパフェはいかがでしょう? 本記事では、代表的なご当地パフェの特徴などを紹介していきます。

パフェは、フルーツやアイスクリーム、生クリームなどを一度に食べることができる夢のようなスウィーツ。そのキラキラした見た目からも、自分へのご褒美や、特別な日のデザートに食べるという方も多いのではないでしょうか?

最近では、札幌でお酒を飲んだ後の「夜パフェ」「締めパフェ」が流行ったり、地元の食材を使った豪華なご当地パフェなど、旅先で食べるスウィーツとしても注目が集まっています。

旬のフルーツや特産品などがひとつのグラスに集結した贅沢なご当地パフェは、旅の美味しい思い出になること間違いなしです。フルーツパフェをはじめとするご当地パフェの特徴などを見ていきましょう。

パフェはフランス発祥?

ご当地パフェの紹介に入る前に、「パフェ」について少し解説を。パフェという言葉の由来をご存じでしょうか?

「パフェ」はフランス語で「完璧な」「完全な」という意味の「parfait(パルフェ)」に由来します。アイスクリームやフルーツ、いろいろなお菓子が入っている、まさに完璧なデザートという意味合いなのだそう。

フランスでパフェを頼んだらイメージと違うものが来る⁉︎

パフェはフランス語から由来したもので、フランスにも「パルフェ」というデザートがあります。しかし、もしフランスで「パルフェ」を注文したら、イメージしていたものと違うものがくるかもしれません。

フランスで「パルフェ」は、卵黄と砂糖などで作ったアイスクリームのような冷たいお菓子にソースやフルーツを添えたもののこと。日本のようなアイスクリームやフルーツ、シリアル、ソースなどが何層にも重なっているものとは異なります。

パフェとサンデーの違いって何?

カフェやレストランのメニューに「パフェ」と「サンデー」があったら、「違いってなんなの?」と疑問に思ったことはありませんか? 実は使われているものは、ほとんど同じです。

しかしパフェは前述した通りフランス語ですが、サンデーは英語。アメリカのあるアイスクリームショップで、日曜日に売られていたことから、そう言われるようになったそうです。しかし、サンデーの英語表記は「Sundae」。日曜日の「Sunday」とは綴りが違います。

また、パフェとサンデーは、使われる器に違いがあるという説も。パフェは深いグラスが使われているものをいい、サンデーは浅い器に盛り付けられているものをいうことが多いという説もあります。

旅先で食べたいご当地パフェ!

パフェの由来などはこのくらいにして、ではここから各地のご当地パフェの特徴などについてみていきましょう。

南国のフルーツ満載の宮崎パフェ

マンゴーパフェ(イメージ)

南国宮崎で味わいたのは、マンゴーや日向夏、ドラゴンフルーツなどのトロピカルフルーツを使ったフルーツパフェ。その中でも宮崎県のブランドマンゴー、「太陽のたまご」を贅沢に使ったマンゴーパフェはやはり人気です。完熟したマンゴーは、ジューシーで、トロっとして濃厚な甘みが絶品。

また宮崎はマンゴーのほか、日向夏やイチゴなども有名で、時期によって旬のフルーツが異なります。宮崎を訪れたら旬のフルーツを使った、トロピカルフルーツパフェを食べるのがおすすめ。新鮮な旬の果物を扱うパーラーなどで食べることができます。

フルーツパフェの街おかやま

シャインマスカットのパフェ(イメージ)

岡山を代表とするフルーツといえば、白桃やマスカット、ピオーネ。瀬戸内海に面した温暖な気候と、晴れの日が多いことから、年間を通してフルーツなどがよく育つ地域として知られています。そんな岡山のフルーツをもっと気軽に楽しんでほしいと、岡山市では「フルーツパフェの街おかやま」を発足。

岡山市内の多くのカフェやレストラン、パーラーで、白桃やマスカット、ピオーネなど岡山が誇るフルーツを使った贅沢なパフェを味わうことができます。岡山を巡りながら、美味しいパフェを食べてみてはいかがでしょうか?

加賀パフェ

「加賀パフェ」とは、石川県加賀市が「おもてなし喫茶メニュー」として開発されたパフェ。「地元産の食材を地元で消費する」という「地産地消」を目的としています。加賀パフェには、以下のような明確な定義が設定されていて、今現在、加賀市で食べることができるお店は6店のみなんです(2023年6月現在)。

加賀パフェ公式サイトhttps://www.kagaparfait.com/より

【加賀パフェの定義】

・パフェは5層とし、その上にトッピングする。
・パフェの底から数えて1層目は色鮮やかなゼリーとする。
・2層目は「はちみつ生クリーム」とする。
・3層目は「野菜スポンジ」とする。
・4層目は「ポン菓子」とする。
・5層目は「ブロッコリーアイス、味平かぼちゃアイス、温泉卵など」とする。
・パフェのトッピングは「加賀九谷野菜など」とする。

また使う食材以外にも、パフェの受け皿やソースカップには、加賀の伝統工芸「九谷焼」を使うことや、献上加賀棒茶と一緒に提供することなど、細かい決まりがあります。

しかし、お店や季節ごとでトッピングなどが変わり、それぞれ工夫が凝らされていて、「加賀パフェ」は常に進化し続けているそう。加賀を訪れた際には、すべてのお店の加賀パフェを食べてみたくなりますね。

SNS映えなら豪華な愛知のパフェ

愛知はモーニングなどの喫茶文化が有名です。そんな愛知で食べたいのは、SNS映え間違いなしの豪華な見た目のパフェ。桃が丸ごとトッピングされたものや、イチゴやマスカットなどのフルーツが、ふんだんに使われたものなど、愛知のカフェや喫茶店、フルーツパーラーには、見た目が豪華で美しいパフェが多くあります。

味だけではなくビジュアルも大事

また愛知、名古屋といえば「デカ盛り」の料理やスウィーツも有名。「これでもか!」というほど果物が入った、フルーツパフェは圧巻です。しかも、サイズが大きいのに値段はリーズナブルで、コスパは抜群。ぜひ愛知を訪れたら「デカ盛りパフェ」に挑戦してみてはいかがでしょう?

札幌の夜はパフェで締めくくる

お酒のあとの夜パフェは、その背徳感もあって美味…

夜、食べて飲んだあとに食べるパフェを「締めパフェ」「夜パフェ」といいます。札幌発祥のこの文化は、地元で流行し、観光客にも広がっていきました。「締めパフェ」は、北海道産の乳製品を使ったり、美味しいのはもちろんですが、見た目も華やかなのが特徴。

札幌には「締めパフェ」の専門店やなど、夜遅くまで開いているお店が多くあります。札幌グルメを味わったあとのデザートは、「締めパフェ」で決まりですね。

旅先でご当地パフェを食べよう!

ご当地パフェは、その土地で採れるフルーツや食材を一気に楽しむことができる贅沢なスウィーツ。もし、旅先でデザートに迷ったら、ご当地パフェを食べてみてはいかがでしょうか? 旅の良い思い出になること間違いなしです。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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