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広島銘菓とは
広島銘菓の代名詞といえば「もみじ饅頭」です。もみじ饅頭は、宮島にある紅葉の名所「紅葉谷公園」で、明治39年に誕生したお菓子といわれています。今や県内に多くの店があり、店ごとに特徴、味わい、種類が違うのも、もみじ饅頭の魅力です。
もちろん、広島にはもみじ饅頭以外にも、和菓子や洋菓子、特産品を使った銘菓があります。
名前に「もみじ」がつく銘菓│広島銘菓【もみじ編】
はじめに「広島銘菓」と聞いて思い浮かぶのは、「もみじ饅頭」ではないでしょうか。広島にはもみじ饅頭以外にも、「もみじ」という名前がつくお菓子があります。ご紹介していきましょう。
生もみじ饅頭
「もみじ饅頭」は、紅葉の葉の形をしたおまんじゅう。中には、あんこが入っています。
銘菓ポイント
広島県産の米粉、北海道産小豆といったこだわりの素材を使って作られています。生地に米粉を用いているため、もちもちとした食感となっているのもポイントです。
「生もみじ饅頭」
お客様の声からヒントを得て、約10年かけて開発された「生もみじ饅頭」。にしき堂のもみじ饅頭は、もちもちとした皮が魅力的です。
もみじおぼろダックワーズ
もみじの葉の形をしたダックワーズでクリームをはさんだ洋菓子です。
銘菓ポイント
広島で有名な「もみじまんじゅう」を洋風につくれないかと試行錯誤して誕生したのが、この「もみじおぼろダックワーズ」です。洋風なのに、おぼろおぼろとした和の味わいが感じられます。
「もみじおぼろダックワーズ」
口にふくむとほろほろとくずれる、幻のようなおいしさが味わえます。
いろはもみじ
「いろはもみじ」は、うぐいす豆と大納言小豆を炊き上げ、寒天と砂糖で煮詰めたもので結晶のように固めたお菓子です。
銘菓ポイント
嚴島神社のある宮島の紅葉は、葉が小ぶりで愛らしい「いろはもみじ」です。そのいろはもみじを、春先の芽吹きをうぐいす豆で、深まり行く秋を大納言小豆で表現しています。
「いろはもみじ」
外はしゃりっと、中はふっくら。食感は楽しく、味わいは優雅。見た目も美しいお菓子です。
もみじのもなか
「もみじのもなか」は、もみじをかたどったもなかの器に、ごまとアーモンドをキャラメルと合わせて香ばしく焼き上げたお菓子です。
銘菓ポイント
「もみじのもなか」のもなかには、広島県産もち米を使用。 和の素材と洋風の技法を用いたお菓子となっています。
「もみじのもなか」
もちもちっとした食感のもなか生地と、香ばしいごま、アーモンドがマリアージュ。広島の新しいお菓子です。
メープルもみじフィナンシエ
2012年に誕生した「メープルもみじフィナンシェ」。外はサクッ、中はしっとりとした食感に、メープルのふんわりした甘さ、アーモンドの香ばしさがお口いっぱいに広がるフィナンシェです。
銘菓ポイント
「メープルもみじフィナンシェ」は、モンドセレクションにおいて9年連続金賞受賞している逸品。紅葉をかたどった広島土産ならではの新しい洋菓子は、今や多くの人に愛されています。
「メープルもみじフィナンシエ」
深いコクと芳醇な風味。一口食べるとメープルの風味が口いっぱいに広がります。
広島の新旧定番銘菓が大集合!│広島銘菓【定番編】
広島には「もみじ饅頭」以外にも定番銘菓がたくさんあります。ここでは、新旧定番銘菓をご紹介していきます。
桐葉菓(とうようか)
「もみじ饅頭」でも有名な「やまだ屋」。こちらのお店が平成9年に販売開始したお菓子が「桐葉菓」です。「桐葉菓」は、こし餡と粒餡の合わせ餡をもち粉の生地で包んで焼き上げたお菓子。もちっとした食感と小豆の風味を堪能できます。
銘菓ポイント
「桐葉菓」は、広島の茶道宗家・上田流宗匠の指導のもと生まれた由緒正しきお菓子です。和菓子のオリンピックとも呼ばれる全国菓子大博覧会で最高賞である名誉総裁賞を受賞しています。
「桐葉菓」
小豆本来の風味に、もちもちとした食感の皮が特徴的。もみじ饅頭とはまた違った味わいが楽しめます。
杓子せんべい
宮島の名産品として知られる杓子の形をしたおせんべいです。砂糖、小麦粉、卵、水飴のみを使って手稲に焼き上げられています。
銘菓ポイント
宮島で杓子は、「飯をとる」ことから「敵を召しとる」をかけ、必勝などの名産品として知られています。「杓子せんべい」も、その幸運を招く杓子をかたどり、「家内安全」「恋愛成就」「商売繁盛」「受験合格」の4つの願いが込められているお菓子です。
「杓子せんべい」
味わうほどに広がる旨みや風味。素朴でやさしい味わいを堪能できるせんべいです。
くにひろ屋 洋酒ケーキ
「くにひろ屋 洋酒ケーキ」は、ラム酒とブランデーのシロップをたっぷりカステラに浸したケーキです。
銘菓ポイント
「くにひろ屋の洋酒ケーキ」のはじまりは昭和36年まで遡ります。尾道の洋菓子店で修行した先代の曽根利之氏が、フランスの焼き菓子「サバラン」をベースに、田舎の人にも受け入れやすいよう、カステラにラム酒とブランデーのシロップをたっぷり浸したケーキを開発。発売当時は洋菓子が今ほど一般的でなかったものの、そのおいしさが多くの人に受け入れられ、半世紀にわたり愛されているお菓子です。
「くにひろ屋 洋酒ケーキ」
豊かな香りと、独特のしっとり感、上品な甘みが織りなす絶妙のハーモニーを味わえます。
吾作饅頭
「吾作饅頭」は、薄皮でたっぷりの北海道小豆の粒餡を包んで焼き上げたお菓子です。上にのっている和くるみも特徴。香ばしさも感じられます。
銘菓ポイント
「吾作饅頭」は、発売から約60年と、歴史ある広島銘菓です。2008年(平成20年)には広島市より「ザ・広島ブランド味わいの一品」に認定されました。
「吾作饅頭」
コクがありながらもあっさりとしたあんこに、くるみの香ばしい香り。素朴な味わいは、郷愁を感じさせます。
メープルバターサンド
「メープルバターサンド」は、サクサクのクッキーでホイップチョコを挟んだメープルサンドクッキーです。
銘菓ポイント
広島らしいもみじがあしらわれたデザインがアクセントとなっているパッケージも魅力。広島の新定番銘菓です。
「メープルバターサンド」
メープルシロップの名産国として有名なカナダ・ケベック州のメープルを100%使用。香ばしいメープルの風味が味わえる逸品です。クリームのなかにコンフレークが入っているので、ざくざくとした食感も楽しめます。
レモン、牡蠣、お好み焼き…広島の名産品を使ったお菓子│広島銘菓【名産品編】
広島の名産品といえば、レモン、牡蠣、お好み焼きなど、いろいろあります。それらを取り入れた銘菓をご紹介します。
瀬戸田レモンケーキ「島ごころ」
国産レモン有数の産地である尾道市瀬戸田町。その瀬戸田産のレモンを使用したレモンケーキです。
銘菓ポイント
2023年5月に広島で開催された「G7広島サミット2023」。「島ごころ」は、このサミットでコーヒーブレイクのスイーツのひとつとして採用されたお菓子です。
「瀬戸田レモンケーキ『島ごころ』」
レモンの爽やかな香り、しっとりとした口溶けを楽しめます。
レモンマカロン
瀬戸田産レモンを使ったさわやかなクリームをマカロンシェルでサンドしたお菓子です。
銘菓ポイント
箱を開けた瞬間に目に入ってくる美しい黄色。見た目もかわいらしい、どなたにも喜ばれる逸品です。
「レモンマカロン」
サクッとした食感のマカロンと風味豊かなレモンのクリームを味わえるお菓子です。
広島土産 かっぱえびせん みっちゃんお好み焼味
広島の有名なお好み焼き店「みっちゃん総本店」。こちらのお店が監修した、お好み焼き味の「かっぱえびせん」です。
銘菓ポイント
中国地方・四国地方限定の「かっぱえびせん」です。広島のお好み焼きの風味をお菓子で手軽に味わえます。
「広島土産 かっぱえびせん みっちゃんお好み焼味」
鉄板で丁寧に焼き上げたような香ばしい風味と、キャベツの甘みが後を引きます。食べ始めたら「やめられんねぇ、とまらんねぇ!」。
因島のはっさくゼリー
広島・因島は、はっさくの発祥の地。この地で生まれたはっさくゼリーです。
銘菓ポイント
1991年に発売された「因島のはっさくゼリー」は、土産物店やスーパー、JA直売所などでの販売が定着し、2022年度の年間販売数はなんと500万個を突破(「因島のはっさくゼリー」と「因島のはっさくシャーベット」の販売数)。多くの人に愛される、尾道市の特産加工品となっています。
「因島のはっさくゼリー」
はっさくのさわやかな酸味と、まろやかなゼリーの味わいが堪能できます。
牡蠣まるごとせんべい
「牡蠣まるごとせんべい」は、広島産のじゃがいもを使った生地に、広島産のかきをまるごとひと粒のせたおせんべいです。
銘菓ポイント
広島市が定める認定基準に合格した優れた広島の特産品のみに与えられる「ザ・広島ブランド」。「牡蠣まるごとせんべい」は、この「ザ・広島ブランド」にも認定されています。
「牡蠣まるごとせんべい」
牡蠣がまるごとひと粒、ぜいたくにのったおせんべい。磯の香りとサクッとした食感は、おやつにはもちろんのこと、お酒のおつまみにもぴったりです。
おいしい広島銘菓を味わおう!
広島には、もみじ饅頭をはじめ、和菓子、洋菓子、おせんべい、ゼリーなど、さまざまな銘菓があります。お好みのものをお取り寄せして、おいしい広島を味わってみてはいかがでしょうか。
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文・構成/HugKum編集部