Q:宿題をスムーズに終わらせるには、どのように声かけすればよいでしょうか?
小1の息子は、宿題をするのに時間がかかります。集中できずにYouTubeを見たり、ダラダラしたりしてしまいます。宿題は少なめで、1 時間もあればできる量です。にもかかわらず、息子は3 時間くらいかかってしまいます。宿題を早く終えるように、どのような声かけをすればよいでしょう。(さあやさん)
A:まずは子どもに寄り添い、原因を見つけてあげましょう。
さあやさんは今、お子さんにひとりで宿題をやらせていますか? 記述がないのでわかりませんが、まだ小学1年生ですから、ひとりで宿題に取り組める子は少ないと思いますよ。ほとんどの子は、お家の人の手助けが必要なのです。
学校でもプリント問題を子どもたちにやらせることがありますが、しっかりと取り組めている子は、お家の人についてもらっている場合が多いようです。最初はそうやって誰かがそばについて習慣づけてあげることが、じつはとても大切なのです。
ただ、共働き家庭などお家の人が忙しく、ついていてあげるのが難しい場合もありますよね。「リビング学習」という言葉があるように、お家の人が作業しながらでも目を配れる、ダイニングテーブルなどで子どもが勉強するようにしてもよいでしょう。
さあやさんのお子さんの場合は、宿題に集中できていないようなので、まずはその原因を見つけてあげる必要があります。また、宿題の合間にYouTubeなどを見たりしてしまうとのことなので、集中力を妨げない環境を整えることも大切です。
そして、「お母さん(お父さん)が見てるから、一緒に宿題やろう」とお子さんを誘いましょう。大好きなお母さんやお父さんが見ていてくれるのですから、子どもは喜んで取り組むと思いますよ。
子どもの様子を見ていると、どんなことが苦手で、どんなことで集中力をなくすのかが見えてくると思います。例えば、漢字の書き取りが苦手なことがわかれば、解答欄に薄く答えを書いてあげてもいいですね。子どもにその上からなぞらせれば、間違えずにすみます。これを何度か繰り返すことで、子どもは「書き取りとはこうやるのだ」と理解していくのです。
もちろん、子どもの性格やつまずきの段階によって方法は異なります。また、誰かがそばについているだけで集中できる場合もあると思います。お子さんにとって、一番よい方法を見つけられるといいですね。
1年生の今、わが子が宿題に取り組めるようにしっかりフォローしてあげることで、自ら取り組む習慣がつき、結果としてお家の人はこの先とても楽になると思いますよ。
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1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。