調査/HugKumメルマガ会員にアンケート実施 集計期間2023年8月30日~9月14日 有効回答数668人
α世代で初潮を迎えた子は2割弱
一般的には、栄養状態が良く、体の発育が早ければ初潮を迎える年齢が早くなると言われていますが、α世代の子どもは、2010年(平成22年)以降に生まれた、13歳以下の世代(2023年現在)はいつごろなのでしょうか。
Q.1 初潮を迎えましたか。(複数のお子様がいる場合は、いちばん年長の方についてご回答ください)
アンケートでは、回答者の16%(2割弱)のお子さんが初潮を迎えている結果に。まだこれから、という約8割のご家庭では、いつはじまるのか、が気になるところ。それでは、その初潮を迎えた16%の方に「始まった時期」や「生理痛の悩み」「お祝いをしたのか」などについてさらに伺いましたので、ご紹介していきます。
α世代の初潮はいつが最も多いのか
実際に初潮を迎えたα世代のお子さんは、いつ始まったのでしょうか。
Q2. 1の質問で「はい」を選択された方:初潮年齢はいつでしたか。(複数のお子様がいる場合は、複数回答可)
小学校5年生(10~11歳)が最も多い
アンケートの結果では、小学5年生が最も多く、6年生と4年生がそれに続く形で全体の8割以上を占める結果となりました。
公益社団法人日本産婦人科医会※によると、「初めての生理(初経)は、だいたい10歳から14歳まで」とのこと。今回リサーチしたα世代の子どもは、2010年(平成22年)以降に生まれた、13歳以下の世代(2023年現在)のため、概ね想定内と考えられそうです。
小学校高学年には生理が始まるものと親も心構えをしておき、事前に親子で話し合ったり、ナプキンの準備をしたりすると良さそうですね。
※参考:公益社団法人日本産婦人科医会
初潮がきたら、お祝いをしている?
かつては「初潮がきたらお赤飯でお祝い」するという風習がありましたが、近年は「父親に知られるのが嫌なのでお祝いをしないでほしい」という本人の声や、「男の子の精通は祝わないのに、女の子の初潮だけを赤飯で祝うのはおかしい」などといった意見があります。
α世代の家庭では、お祝いをするのでしょうか。
Q.3 1の質問で「はい」を選択された方:あなたのご家庭では、初潮を迎えたお子様のお祝いをしましたか。
初潮の「お祝いしない派」が7割
7割以上の家庭でお祝いをしていないということがアンケート結果からも見受けられます。では、イマドキの家庭は、お子さんが初潮を迎えたとき、どのように過ごすのでしょうか。
お祝いする?しない?のみんなの意見
【お祝い派】
・逆に初潮がくることを恥ずかしいと思ってほしくなくてお祝いした!女の子の身体にとっても良いことなんだよって。 [ 女性 ]
・子と母親だけでカフェでケーキのお祝いをすると聞いたことがあります。子供の意見を聞いて父親に知られたくないようなら自分もそうしたいと思っています。 [ 女性 ]
・もしあれば祝ってあげたい [ 男性 ]
・祖母が赤飯をくれた [ 女性 ]
・お赤飯が嫌いなので、別の食べ物でお祝いしました。 [ 男性 ]
【お祝いしない派】
・古臭い、恥ずかしい [ 女性 ]
・私の経験から祝うのは間違えだと思いましたので、お祝いはしません。おめでとうの声もかけませんでした。私が嬉しくなかったから、なぜおめでとうなのだろう?と嬉しくなかったです。 [ 女性 ]
・お赤飯は古いと思います。別にお祝いすべきことではないから、良かったね、でいいんじゃないかなと思います。 [ 女性 ]
・夫は男兄弟だからその風習すら知らなくて、びっくりした。確かに知る機会ないし、別に知らなくてもいい事だと思う。 [ 女性 ]
・本人の体調不良もともなっていてお祝いどころではなかった。 [ 女性 ]
α世代の生理痛の悩みは? リアルな声でつらさも紹介
生理痛(または月経痛)には、多くの女性が生理周期中に経験する一般的な症状です。
では、生理が始まったα世代の子たちもすでに生理痛で悩んでいるのでしょうか。その実態も調査しました。
Q4. 1の質問で「はい」を選択された方:お子様は生理痛で悩まれていますか。(複数回答可)
生理痛は、「ほぼない・まったくない」「少しある」が約半数
生理痛であまり悩んでいないα世代のお子さんが、約半数いることがグラフから読み取れます。とはいえ、「『月経困難症』と言われるほどひどい」(約7%)と回答されたお子さんもいるのは事実。そう回答された方のデータを深堀してみると初潮の時期は、小学2年生から中学1年以上と幅広い答えだったため、初潮の時期との関連性は特に見受けられませんでした。
生理痛が悩んでいる子のつらい声
腹痛や不快感などの生理痛に悩んでいる子は、薬を常備しているようです。また、貧血や寒気、痙攣など様々な症状の重い生理痛の子もいました。
生理痛で悩んでいる子を持つ、親御さんのリアルな声も紹介します。
・イライラする、と毎回言っている [ 女性 ]
・私は全く生理痛がなく痛い子がいると不思議で会社を休む人もいたので理解できないのが正直でしたが生理のたびに常にあちこち痛いと聞かされていることに困る [ 女性 ]
・自分で病院に行って薬を飲んでる [ 女性 ]
・1~2日目は動くのもつらそう。学校でも血の気が引く感じで震えだし保健室に行ったらしい。 [ 女性 ]
・たまに貧血もおこす。だから貧血の薬を常備している。出血量が多い2~3日はパンツ式のナプキンをするように伝えてある。その時には症状がないか再々聞いている。 [ 女性 ]
・生理初日に腹痛と寒気が酷いそうで…腹痛は痛み止めで何とかなるが、寒気はなかなか対処が難しいです。 [ 女性 ]
親子で初潮を迎える準備が必要
初潮を迎えるにあたって、学校での性教育の授業に任せるのではなく、事前に「生理について」親子でオープンな会話をしておくと良いのではないでしょうか。もちろん、お子さんが会話を望まないようでしたら、プライバシーを尊重し、あまり立ち入らず向こうから聞いてくるのを待つのも良いでしょう。そんなときは、いつでもヘルプサインを見逃さないよう、表情や洗濯物で様子をうかがうのも手。
大切なことは、お子さんに生理は恥ずかしがることではなく、女性なら誰でも起こる現象で心配する必要がない事を教える事だと思います。そして、不安な事や分からないことがあったら、いつでも相談に乗るからね、と伝えておくのはどうでしょうか。
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文・構成/加藤敬子 編集/HugKum編集部