調査/HugKumメルマガ会員にアンケート実施 集計期間2023年8月30日~9月14日 有効回答数668人
α世代の携帯の所持率は3割越え!
ネットネイティブとも言われるα世代の子どもは、自分用の携帯・スマホをすでに所持しているのでしょうか。※α世代・アルファ世代(以下、α世代で統一)、携帯電話・スマートフォン(以下、携帯・スマホで統一)。
Q1. お子様に携帯・スマホを持たせていますか。※キッズ携帯など子ども用も含む(複数のお子様がいる場合は、いちばん年長の方についてお答えください)
約3割の人が「はい」と回答。つまり、およそ3人に1人が携帯を持っているという結果です。
とはいえ、約7割の子どもは「いいえ」と回答。α世代は、小学生以下のお子さんがほとんどのため、まだ早いと感じるのかもしれません。※2010年(平成22年)以降に生まれた世代をα世代というため、13歳以下の世代となる(2023年現在)。
では、α世代のお子さんには、いつから携帯を持たせているのでしょうか。
Q.2 1の質問で「はい」を選択された方:いつから携帯・スマホを持たせましたか。(複数のお子様がいる場合は、複数回答可とします)
第1位は「小学1年生」から(28%)
小学校1年生から携帯・スマホを持つ子がもっとも多い結果に! 意外と早いと思う方も多いのではないでしょうか。
84%の子どもが小学校6年生までに携帯・スマホを持ち始めるということになります。α世代にとっては、もはや必需品なのでしょう。
では、なぜ、小学生のうちから携帯・スマホを子どもに持たせるのでしょうか?その理由も調査しました。
Q.3 1の質問で「はい」を選択された方:持たせた理由も教えてください。
持たせる理由としては、さまざまですが、多い意見をご紹介します。
・共働きなので、子どもとすぐに連絡を取るため [ 男性 ]
・通学時の安全確保のため[ 女性 ]
・外出時や留守番の際の緊急連絡用[ 女性 ]
・小さい頃からスマホ操作に慣れていた方がいいと思って[ 女性 ]
このように、携帯・スマホのメリットである、利便性やお子さんの安全対策を重視して早いうちから持たせる親御さんが多い結果に。
ただ、小学生のうちは、いわゆるキッズ用の携帯を持たせる方も多いのも事実。小学校までは、それで十分だと考えているようです。
子どもの携帯・スマホの使い方で不安を感じたことは?
とても便利な携帯・スマホですが、親が不安を感じる一面もあります。
そこで、お子さんの携帯・スマホの使い方で不安を感じたことがあったか選択肢を用意して選んでもらいました。
Q.4 子どもに携帯・スマホを持たせたことで、不安に感じることはありましたか。(複数回答可)
第1位は「スマホ依存・長時間使用」
結果は、「スマホ依存・長時間使用」を最も心配な事として挙げる親が圧倒的多数という結果でした。そして、それに伴う第3位「視力低下・姿勢の悪化」、第7位「家族との会話の減少」を心配する声も上がっています。
第2位は「不適切なページの閲覧」
アダルトサイトを閲覧していたり、そのつもりがなくても不適切な内容のマンガや広告が表示されてしまうというのも心配という声が。
また、第4位「ネット内でのいじめ・友人間のトラブル」など、その使用内容について懸念する親も多い結果になりました。
では、具体的にどんなときに不安を感じたのか、体験談をお聞きしました。
Q.5 携帯・スマホを持たせてみて、実際に不安を感じた際の具体的なエピソードや、そのときの対処について教えてください。
特に、興味深い回答をしてくださった方をピックアップしました。
・食事中も見ようとするので禁止したら怒る。 [ 女性 ]
・スマホに夢中になっていて、呼びかけに気づかないことが多く、そろそろやめようか、と声掛けしてもなかなかすぐには手放すことができない [ 女性 ]
・時間を守らない事が多く、暇な時はいつも「ゲームしたい」というようになりこのままでいいのか不安になります。 [ 女性 ]
・いやらしいことや汚い言葉などを言ったり、質問したりして困ることがある。 [ 女性 ]
・年上のゲーム仲間に教えられ、訳も分からず過激なアダルトサイトを閲覧していた。それが正当なもの、リアルだと思われてはいけないので、性教育の一貫として、アダルト業界というものの存在を説明した。以後ペアレンタルコントロールにより、アダルトサイトの閲覧は不可に設定した。 [ 女性 ]
・クラスのLINEグループでいじめがあるようで悩んでいる。 [ 男性 ]
・予想以上にスマホ慣れが早く、いつの間にかポイ活を始めていた。 [ 男性 ]
・宿題でこっそり電卓機能を使ったりすぐGoogle検索したりする。 [ 男性 ]
・寝る直前まで使うと目に影響が出るので夜10時以降は使わない設定にした。 [ 女性 ]
・いつも首が曲がっていて、目からスマホが近い。言ってもすぐに元にもどりますが、常に言うようにしています。[ 女性 ]
・一時期ゲームアプリ課金で高額請求が来ましたが言って聞かせその後は無くなりました。 [ 男性 ]
・オープンチャット lineなどで知らない人と繋がっていたこと。 [ 女性 ]
SNSやYouTubeなど、個人がメディアを持つことが出来る時代になり、諸刃の剣ともいえる危うさがあることは周知の事実です。ネットリテラシーとして、しっかり親子で話し合うことが重要になってきます。
親が恐怖を感じた!子どものケンカで「個人情報をさらすぞ」と脅し
親世代とα世代の子どもは、考え方や感覚に大きな違いがあります。どんなところに違いがあるのでしょうか。
Q6. 親世代とα世代の子どもでは携帯・スマホに対する考えた方が違うと思ったことはありますか。それはどんなことですか。
・子ども同士の喧嘩のときに、お前の住所をティックトックで晒すぞと脅していた子がいました。今の子の喧嘩はネットを使ったものが出ていてきて、怖いと感じました。もっとSNSなどに対する知識を親も子どももつけていかないと、と思いました。 [ 女性 ]
・知らない人との会話に抵抗がないこと。ゲームで知り合った人と顔出しでテレビ電話していたり、会う約束をしたりと、リアルの友達と変わらない様子には、驚くばかり。 [ 女性 ]
・顔写真や個人情報が分かる事を何とも思っていない子どもが多いと思います。 [ 女性 ]
・使い方など説明しなくても自由に操作しながら学んでいく。まさか低学年の子が勝手にゲームを進め課金をしてしまうなど思っていなかった。親世代は警戒心や不安から、クリックして良いか一々確認するが、子どもは全然それがない。 [ 女性 ]
・オンラインゲームなどで色々な人とチャットしたりしていること。 [ 女性 ]
いたずら気分で投稿した動画が社会問題になり、損害賠償にまでつながるケースもあります。また、見ず知らずの大人と知り合いになってしまうのがSNSの怖さ。また携帯・スマホの会話記録は残るため、自分の言葉や言動に責任を持たなければいけない事を、親が教えないといけませんよね。
ペアレンタルコントロールなどを積極的に利用するべき
何歳から携帯・スマホを持って良いのか、についての正解はありません。携帯・スマホは、現代社会においては欠かせない存在であることは間違いありませんが、その反面、それによるトラブルや安全性、中毒性の問題も。
そんなときはペアレンタルコントロールや広告ブロッカーアプリなどで、閲覧ページの規制や時間制限、年齢制限、GPSトラッキング、高度セキュリティ設定など多種フィルタリング設定をして未然に防ぎましょう。もちろん、子どものプライバシーとコミュニケーションを考慮しながら、設定することも重要です。
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文/加藤敬子 編集・構成/HugKum編集部