ボール遊びがもたらす狙いや効果は?現役保育士が解説する遊び方の種類やボールの選び方

子供との遊びのコミュニケーションの中で、手軽なおもちゃといえばボール。どこの家にも、大きいものから小さいものを含めて、何個も家にあるのではないでしょうか? 今回は、現役保育士さんにボール遊びの狙いや、年齢ごとの遊び方についてお話をお聞きしました。

ボール遊びのねらいや効果

ボール遊びならではの魅力って?

ひとくちにボール遊びと言っても、歩けるようになったばかりの1歳くらいの子は、転がっていくボールを見て、自分で追いかけ、ボールに手を伸ばしてつかまえるだけであそびになります。

スーパーボールのようなよく跳ねる素材のボールは高く跳ね返らせると、子供は喜んでずっと追いかけ、遊ぶことができます。(年齢によって口に入れてしまう危険もあるので、5歳児位になってからのあそびです。)

ボール遊びが持つ意外性とは?

ボール遊びには、ほかのおもちゃを使った遊びでは得られないような意外性や、ボールを追いかけるというような体感型の経験ができます。とくに乳児の頃は、自分の投げたボールが遠くに飛んでいくことを「不思議」に感じます。まだ視野も狭い1歳くらいの子がボールを投げて見失ってしまうと、「ボールがなくなってしまってどうしよう」というような感情や、驚きを感じることができます。そして見つけ手にとった時の喜びが、また次のあそびへとつながっていきます。

また、3歳くらいになると友だちと遊ぶことができるようになるので、ボールの投げっこなどから、関わり合い、譲り合いを学ぶ機会にもなります。

ボールの選び方と親の接し方

ボール遊びは、年齢によってそれぞれ得られる効果が違ってきます。ボール選びの際に気を付けることは、ボールには、いろんな素材があり、それぞれに狙いがあるため、子供の好みと合わせながら、用途も考慮して決めるようにしましょう。

大きさは?

・乳児が握れるような手のひらサイズのもの(5,5cm~6cmくらい)

・3歳くらいになって、投げたり両手で持ったりできる大きさのもの(20cm~25cm)

・海やプールなどで、頭の上でポンポン弾ませられるような巨大なもの(50cm~)

など、小さいものから大きなものまで場所や、環境で選んで下さい。

素材は?

・乳児が口に入れても良いような素材(布など)

・洗ったり、除菌ティッシュで拭けるような素材(ポリエチレンなど)

に分けられるでしょうか。

まだ乳児の時は、小さくて持ちやすいもの、子供同士が“貸して”といって使えるようなカラフルで可愛らしいボールがおすすめ。物を介して人とのやりとりを学ぶきっかけになります。

部屋の中で使うのなら、丸くてよく転がる小さめのボールがお薦めです。子どもとボールを転がして、キャッチボールをして、一緒に追いかけてみたり、触ったりしてみてください。ボールは与えっぱなしにせず、一緒にやることが大切です。

よく手に触れたり、乳児だと口に入れたりするボールですが、殺菌消毒剤のピューラックスを薄めて拭いたり、外出時は除菌作用があるウェットティッシュで拭けば安心です。

親目線から、まずは子どもに与えて大丈夫な素材であるかという安全面と、子どもがどのような素材を気に入るかを念頭に、ぜひ、実際に売り場などで手に取って確かめてみてから選んでください。

幼児にお勧めボールの遊び方と種類

ボール遊びの種類って?

ボール遊びは、外でボールを投げたり、蹴ったりする体を大きく動かす遊びと、室内でボールを転がして遊んだり、掴んで投げたりするような乳児から遊べる小さなボールや柔らかいボールを使った遊びに分類できます。

子どもは、ボールを転がしたり、追いかけたりするだけでも、それ自体が遊びになります。

まずはボール転がしから

ママが転がしたボールをキャッチ!

簡単なボール遊びだったら、「コロコロ―キャッチ遊び」がお薦めです。児童館などでも簡単にできるボール遊びで、歩けるようになった1歳時頃から、遊ぶことができます。子どもと向かい合わせになって、「コロコロ―キャッチ」と言いながら、ボールを転がします。まだ力加減がわからない乳児は、ママの方ではなくまったく予想していない方向へボールを飛ばしたりします。きちんと子どもの方を向いて「ボールがあっちいったね」「ボールさんうまくキャッチできたね」と、話しかけることで子供とコミュニケーションを図れます。

バウンドするボールをキャッチ!

3歳児ごろには、ボールを使った外遊びが盛んになります。公園などで遊ぶときには、一度バウンドさせたボールをキャッチしたり、足で蹴ってみたりドッヂボールやサッカーのまねごとができるようになるので、蹴っても大丈夫な少し硬いボールを用意します。

地面に円を描いて、その中にボールを蹴って入れるゲームや、二つボールを用意して、地面に置いたボールに、もう片方のボールを転がして当てたりするゲームなど、ルールを課したボール遊びもできるようになってきます。

子どもと一緒に身体を動かすことで、ボールを介した会話や、やりとりができるようになっていきます。

室内でも遊べるボールのおすすめ

室内でのボール遊びと言って思い浮かぶのは、ボールプール。キッズルームパークなどで定番の遊具です。遊具が利用可能な、1歳時くらいから小学校低学年まで、それぞれが思い思いにボールプールの中を泳いだり、ボールを掴んだり、ボールに埋もれてみたりと全身を使って遊ぶことができます。広さが限られている室内では、おもに投げたりけったり遠くへ飛ばす遊びよりも、転がしたり手に取って遊ぶ使い方が、あっているようです。

FlyCreat ベビー用ボール

「FlyCreat ベビー用ボール」は、柔らかい手触りの素材でできたボール。まだ掴む力が弱い赤ちゃんの頃から握れるような形をしているので、6か月ごろから遊べます。握ったり、投げたり、ボールの感触を確かめてみたり。10種類あるので、形の違いや素材を手に取って感じることができます。

ボリー (Volley) しわくちゃボール 150mm

「ボリー (Volley) しわくちゃボール 150mm」は、その名の通り、押すと小さくなるので、当たっても痛くなりにくいです。幼児が両手で抱えられるようなサイズは、投げたり転がしたり自由自在。大きさも、幼児が抱っこできるような150mmのほか、赤ちゃんがつかめる70mm、少し大きい90mmと3種類あるので、年齢や用途にあわせて選んでみては?

ボール遊びはコミュニケーション!

ボール遊びは、赤ちゃんの頃から掴んだり、舐めたり形を確認することから始まって、転がしたり、遠くに行ったボールを取りに行ったりすような双方向のコミュニケーションに繋がっていきます。年齢が上がるごとに、できる遊びも増え友達とのコミュニケーションにも役立っていきます。子供と一緒に、ボールでいろいろな遊び方をしてみませんか?

取材・文/池守りぜね

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