子どもの外遊びのメリット
まずは子どもの外遊びのメリットからご紹介します。
心も体もリフレッシュ
自然の光や風、モノに実際に触れ感じることが幼少期には大切です。五感が鍛えられ、心も体も開放的になれる外での遊びは、家の中では感じることができない刺激がたくさんあります。日中外でいっぱい遊んだ夜は子どもの寝つきがよくなるというママパパの話も耳にします。外遊びをすることで、生活リズムにメリハリをつけることができるようですね。
社会性を育みコミュニケーションを深める
公園などでの外遊びを通して、同世代または、年齢の異なるいろいろなお友達と出会うことができます。そこでの子ども同士の交流は、大変貴重なもの。親子や兄弟間とは違う関係性のなかで、おもちゃの貸し借りや遊具の順番、ルールのある集団遊びを経験することで社会性を身につけられる場でもあります。また、ママやパパも子どもと一緒に身体を動かして遊ぶことでスキンシップも増え、親子間でのコミュニケーションを深めることができます。
道具を使わずにできる 外遊びの種類・ゲーム5選
では実際に、今どきの子どもたちは外でどんな遊びをしているのでしょう? 意外にも、ママやパパが小さい頃に遊んでたゲーム遊びが今でも子どもたちに人気なようです。
鬼ごっこ(たかおに・こおりおに)
誰もが小さい頃に遊んだことがある鬼ごっこは、男女問わず大人数でも遊ぶことができるてっぱんの外遊び。鬼から逃げ回るだけのわかりやすいルールで、公園で出会った知らない子どもたちがいつのまにか一緒に遊んで、自然と仲良くなっていることもよくあります。
「走りまわること自体が楽しいようです」(40代・広島県・子ども1人)
「知らない子ども相手でも、なにもなくてもすぐ遊べる」(30代・青森県・子ども1人)
「何人でも参加できるから楽しい」(40代・広島県・子ども2人)
ドロケイ(ケイドロ)
ドロケイまたは、ケイドロとも呼ばれ長年親しまれている外遊び。警察と泥棒の2チームに分かれ、泥棒が警察に捕まると一定の場所(牢屋)に確保され、泥棒の仲間がタッチして助けに来てくれるまで逃げられないというルール。泥棒が全員捕まったらゲームオーバー。警察役と泥棒役が交代してまたゲームがスタートします。警察から逃れるために仲間と協力し合いながらエンドレスに走り回りまわる子どもたちは、昔も今も変わらぬままですね。
「たくさんの人数で遊べる」(30代・千葉県・子ども2人)
「みんなで工夫したり助け合ったりして楽しめる」(30代・高知県・子ども1人)
だるまさんがころんだ
鬼の背後から少し離れたところで、鬼以外の子どもたちが「はじめの一歩!」と言い、一歩前に出てゲームがスタート。鬼が前方に向いたまま「だるまさんがころんだ! 」と叫んでいる間にほかの子どもたちが鬼に近づいていきます。鬼が振り向いたときに動いてしまうと鬼に捕まってしまい、誰かが助けに来てくれるのを待ちます。大きい声をみんなで出しながら協力して、鬼から逃げ切られるかハラハラドキドキのゲームです。
「みんなでにぎやかに楽しく遊べるから」(40代・東京都・子ども1人)
宝探しゲーム
地図を作成して謎解きをクリアしながら宝にたどりつくゲーム。お誕生日パーティのイベントとしても盛り上がります。小さなお子さんが対象の場合は、庭や公園に事前に隠しておいた宝を、「よーい、どん!」で一斉に見つけるというシンプルな宝探しゲームでも十分楽しめるのでおすすめです。
「ドキドキわくわくするところ」(40代・山形県・子ども3人)
ごっこ遊び
公園にある石や小枝などを集めて、おままごとやヒーローごっこ、電車ごっこなど、何かになりきるごっこ遊び。アンケートでは、トミカの工事車両を持ち寄りお友達と工事現場ごっこをして楽しむ声も! 本物の砂利や小石を使った本格的な工事ごっこは楽しそう。
「友達と一緒に工事ごっこをする。みんなで重機のおもちゃを持ち寄って、役割を決めて遊ぶのが楽しいらしい。 トミカのおもちゃは再現性が高い本格派なので、自分の世界観を作りやすそう」(40代・神奈川県・子ども1人)
子どもに人気の外遊び道具&おもちゃ15選
昔ながらのものから最新の遊び道具まで、ママやパパがおすすめする外遊びで使えるおもちゃをご紹介。それぞれの子どもの年齢や時期によって興味を持つ遊びが異なり、さすが現代っ子! と思われるような外遊びも口コミからわかりました。
シャボン玉

よちよち歩きの幼児期からも楽しく遊べるシャボン玉。ストローで吹くタイプや電動でシャボン玉が作れるタイプまで様々な商品が展開しています。天気のいい日のシャボン玉遊びは、気持ちが良く、大人も童心に返れますね。
「大きさがいろいろできるしゃぼん玉のおもちゃが楽しいみたいです」(40代・新潟県・子ども2人)
「子どもと一緒に遊んでるうちに大人たちもいつのまにか童心に返れる」(30代・静岡県・子ども1人)
水鉄砲

夏になると、水遊びできる公園には水鉄砲を使う子どもたちでいっぱい! 100均やスリーコインズでもいろんな種類の水鉄砲が発売されており、リュック型の水鉄砲は毎年売り切れが出るほどの人気商品。音が出たり光ったりする水鉄砲は、子どもがとても興味をもって遊んでくれますね。
「暑い日には子どもたちで楽しく遊んでいる」(40代・広島県・子ども1人)
「いきおいよく出る水が楽しい。大きいが意外と軽い」(40代・大分県・子ども1人)
ホッピング

小さい頃、ホッピングでぴょんぴょん跳ねて遊んだことがあるママやパパも多いはず。バランス感覚が鍛えられることで再注目されているようですね。懐かしさを感じながら再チャレンジして、親子で一緒に楽しんでみてください。
「バランス感覚が養えるので」(30代・埼玉県・子ども1人)
「昔も流行った。ぴょんぴょん飛び跳ねて楽しい」(40代・大阪府・子ども2人)
キックボード

スケートボードより比較的簡単にスイスイ乗りこなすことができるキックボード。大人も使える2輪タイプのものだけでなく、小さい子ども向けに作られた、3輪のキックボードもあります。石や段差があるところではバランスを崩しやすいこともあり、くれぐれもヘルメットの着用を忘れずにしましょう!
「長く遊べるおもちゃ」(40代・神奈川県・子ども1人)
「バランス感覚が身につく」(40代・福井県・子ども2人)
インラインスケート

インラインスケートは、アイススケートのシューズの刃の部分がローラーに変化したようなシューズ。一列に並んだローラーでの走行はバランス感覚が必要とされます。大人用も販売されており、子どもと一緒に挑戦してみるのも楽しいですね。
「バランス感覚を養える」(40代・秋田県・子ども3人)
ストライダー

バランス感覚が鍛えられることから人気に火が付いたアメリカ生まれのストライダー。世界中のキッズが愛用し、日本でも公園や広場などでも頻繁に見かけるようになりました。ストライダーをやっていたら、自転車にすぐに乗れるようになったという口コミも多数。ブレーキが付いていないので、ヘルメットの装着とスピードの出しすぎには注意しましょう。
「自転車の練習になる」(30代・新潟県・子ども2人)
「自転車に乗る前段階としてバランス感覚を養え、歩くのがしんどくてもストライダーなら乗って移動できるため」(30代・大阪府・子ども3人)
ラジコン

大人も一緒になって楽しめるラジコン。自分でコントロールして乗り物を動かすわくわく感は、子どもも大人も同じようです。知らず知らずのうちにラジコンカーと一緒に走っていい運動にもなりそうです。
「かっこいいと人気」(40代・兵庫県・子ども1人)
ラグビーボール

普通の丸いボールと違って楕円の形をしたラグビーボールは、投げ方にも特徴があり、パスをして遊ぶだけでも普段のキャッチボールと違った楽しさがあじわえます。ボールの投げ方のコツをつかんで遠くまで飛ばせられるようになれるかな?
「みんなで簡単に遊べる」(40代・神奈川県・子ども1人)
バドミントン

テニスよりラケットも軽く、子どもでも簡単に挑戦できる外遊びの定番バドミントン。一般的なラケットの長さより短いジュニアサイズなどの子ども用ラケットもあり、小さなお子さんでも気軽に遊べそうです。
「定番で楽しめる」(30代・栃木県・子ども1人)
「気軽にできる」(30代・兵庫県・子ども2人)
カンジャム

アメリカの一部の学校では体育の授業でも取り入れられているフリスビーを使った競技。2人1組でゴールの缶に向けて点数を競い合うゲームで、息の合ったチームプレーが必要とされています。従来のフリスビーをゲーム感覚で楽しめることから、世界中で世代を問わず人気となっており、親子でも一緒に楽しめるゲームです。
「いろんなルールを自由に決めて遊べるフリスビーのおもちゃです」(40代・広島県・子ども2人)
砂遊びセット

お砂場で山や川を作ったり、掘ってトンネルを作ったり、お城を作ったり…。お砂場でスコップを使った遊びは子どものクリエイティブな発想が発揮できる絶好の場でもありますね。
「土遊びをすると楽しそう」(30代・北海道・子ども1人)
スケートボード

東京2020オリンピックでの新競技としても注目されたスケートボード。恐怖心に打ち勝ち、乗れるようになったときの達成感は最高です。怪我が多いスポーツでもあるので、見ているママやパパの方がハラハラドキドキすることが多いかもしれませんね。安全に気をつけて楽しみましょう。
「程よい難しさで、乗れると楽しい」(40代・千葉県・子ども2人)
リップスティック

身体をひねって前進するリップスティックは、遊びながらバランス感覚が身につくキャスターボード。身体をひねり前進や加速、カーブなどの動作で体幹トレーニングにも。大人も乗れるので、親子で楽しめます。
「バランスをとって乗るので、早く走らせたり楽しそう」(30代・千葉県・子ども2人)
竹馬

昭和時代の懐かしの遊びのひとつでもある竹馬。時代を超えた今でも児童館や幼稚園などで子どもたちが挑戦する姿を時々見かけることがあります。竹馬を使ってかけっこしたり、障害物競走をしてみたり、いろんな遊び方をとおしてバランス感覚が鍛えられそうです。
「バランス感覚が養われる」(40代・兵庫県・子ども2人)
スーパーワブルボール2

破れにくい特殊な素材でできているスーパーワブルボール。最大直径75㎝まで膨らみ、バウンドさせたり高く上にあげたりして体全体を使って遊べる新感覚のボール遊び。大人を交えたちょっとしたイベントでも大盛り上がりしそうです。空気を抜いて繰り返し遊べるので、持ち運びにも便利!
「膨らんでとても大きくなる柔らかいボール。盛り上がる」(30代・青森県・子ども1人)
大人数・みんなで遊べる外遊びの種類4選
子どもは外で遊ぶのが大好き! 大勢だからこそできる外遊びやゲームでめいいっぱい体を動かして、みんなで盛り上がりましょう。
ドッジボール

2つのチームに分かれ、各チームが内野と外野に分かれ試合がスタート。ボールを投げ合い、内野選手の身体(頭と顔以外)にボールが当たると、その内野選手は外野に出なければなりません。内野に選手が0人になった地点で試合終了、もしくは制限時間を決めその地点で内野選手の残りの人数が多いチームが勝ちとなります。チームが一体になり、熱く盛り上がるゲームです。
「ボールをあてて倒すことが楽しいそうです」(40代・大阪府・子ども2人)
「思いっきりはしゃげる」(40代・千葉県・子ども2人)
ドッチビー

ルールはドッジボールと同じで、ボールの代わりにフリスビーが使用されるドッチビー。あたっても痛くない柔らかい素材でできており、さらに投げやすいという点もあり、お子さんでも簡単に挑戦できるそう。
「あたっても痛くないので」(30代・埼玉県・子ども2人)
サッカー

相手チームのゴールに向かってシュート! サッカーフィールドがなくても、パスやリフティングをするだけでも体を動かして楽しめます。
「足元の技能が高まること」(40代・福島県・子ども1人)
「元気に遊べる」(40代・福島県・子ども1人)
野球、キャッチボール

サッカー選手に続いて、小学生の男の子が将来なりたい職業ランキングでよく上位にランクインする野球選手。地域や学校ごとにも野球クラブがあり、週末も夢中に練習に励む小中学生の姿は輝いてみえます。体力がつくだけでなく、仲間とのコミュニケーションやチームプレーを通して学べることもたくさんありそうですね。
「のびのびとキャッチボールをする」 (40代・兵庫県・子ども2人)
「2人以上で遊ぶことができてワイワイ楽しめる」 (40代・群馬県・子ども1人)
元気に外遊びに出かけよう!
外遊びは、体を動かすだけでなく心身ともに開放的になれる大切な時間です。幼少期はお砂場やシャボン玉遊びから始め、少しずつ外遊びに慣れていくのもひとつの手ですよね。外遊びをとおしてお友達との交流、そして親子間でのコミュニケーションを深めていきましょう。
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文・構成/HugKum編集部