【子連れ旅】時速200kmのレース体験も! 車好きキッズ大興奮「富士スピードウェイホテル」に家族で泊まってみた!

モータースポーツがテーマの「富士スピードウェイホテル」は、2022年の開業以来、本格レーシングシミュレーターやレース体験が楽しめると話題を集めています。車好きキッズにはたまらないカート体験だけでなく、館内にはレースカーのミュージアムもあり旅育にも最適。富士山を眺めながらの朝食やプール&温泉もあり、ママも大満足のリトリートメニューも充実。この冬にオススメの「富士スピードウェイホテル」の魅力をたっぷりご紹介します!

車好きキッズにはたまらない「富士スピードウェイホテル」

昨年、開業したばかりのモータースポーツとホスピタリティーが融合した「富士スピードウェイホテル」。富士山側の全ての客室からこの素晴らしい景色が楽しめます。

レストランから見える富士山。お洒落なモーターモースポーツ関連のインテリアがさりげなく散りばめられていて、探すのも楽しいです。

モータースポーツがテーマのホテル

「富士スピードウェイホテル」は「ハイアットホテル&リゾーツ」の中でも、その地域ならではの個性を押し出したホテルづくりがコンセプトの「アンバウンド コレクション by Hyatt」として、日本で最初にオープンしたホテル。モータースポーツがテーマのホテルで、隣接する「富士スピードウェイ」でのサーキット体験「富士モータースポーツミュージアム」など、車のテーマパークのようなホテルです。

都心からも近い富士山の麓にあり、御殿場のアウトレット富士サファリパークなどにアクセスもよく、観光にも便利な立地にあります。車がテーマではあるのですが、落ち着いた雰囲気で、富士山の絶景ビューに加え、温泉やスパ、プールもあり、車好きな人も車にあまり興味がない人もどちらも楽しめます。

富士山の絶景ビュー

窓を開けるとどーん!と雄大な富士山が目の前! この日は晴天で雪化粧の美しい頂上が見えました。

まずはホテル施設から。ともかく、素晴らしいのがこの富士山ビュー! 車がコンセプトのホテルですが、車にあまり興味のないママも大満足のスタリッシュで素敵なホテルなんです。

全客室43平米以上のバルコニー付きのゆったりとした部屋。

お部屋も広々。ソファがベッドになるので大人3人、未就学児のお子さんは添い寝で2人まで宿泊できるので、家族で一部屋に泊まることできます。

TAMIYAのプラモデルをイメージしたアメニティ収納。室内の様々な所に車がモチーフのデザインがあります。

アメニティは真珠成分の入った「MIKIMOTO COSMETICS」のスキンケアセット。お水は「富士ミネラルウォーター」で、無料のお茶は静岡県「丸七製茶」のティーパックというこだわりです。

迫力のサーキットビューのお部屋も

サーキットビューの部屋からの展望。この日は、レースが開催中でエンジン音が聞こえ、臨場感がありました。

車好きであればたまらないサーキットビューの部屋。ガラス窓を開けるとエンジン音が聞こえて、すごい迫力! エンジン音を聞きながらバルコニーで鑑賞するのも、車好きにはたまらないのかなと思います。窓は二重サッシで、閉めるとほとんど聞こえなくなります。

親子で楽しめるプール&温泉

宿泊者は無料で利用できるプールにはジャグジーも。

家族で、特に性別が違うきょうだいだと興味が分かれてしまい、アクティビティのチョイスが難しいことも。あまり車には興味がない、泳ぐのが大好きな娘はプール三昧を楽しみました。ホテルのプールだと別料金だったり、そもそも子どもが入れなかったりしますが、こちらはオムツが外れていれば未就学児でもOK。宿泊者であれば無料で利用できます。

ホテルの富士大御神温泉の富士山の見える内風呂。(富士スピードウェイホテル提供)。

プールの後は、露天風呂もある富士大御神温泉でゆったり。美肌効果があるといわれる硫酸塩泉だそうです。温泉からも富士山が真っ正面に見えるのですが、銭湯の壁画ではない本物の富士山が見えるお風呂には感慨深いものがありました。

富士山の絶景ビューの朝食

オープンキッチンの「TROFEO イタリアン」では、朝食と夕食を頂きました。晴れの日には、富士山が目の前に見えます。

    セミビュッフェスタイルで出来立ての卵料理が楽しめる朝食。搾りたてのフレッシュジュースも。
    • セミビュッフェスタイルで、その場で作ってもらえる黒富士農場有機卵を使用した卵料理は、オムレツ、目玉焼きなどさまざま。なかでもBLTシューベネディクトは外せないメニューです。「御殿場こしひかり」や「丁子屋」の自然署、黒はんぺん、しらすなど静岡の特産品を使った和朝食もあります。

    キッズメニュー&アラカルトメニューも充実

    子ども用メニューのボロネーゼのパスタ(奥)とポテトとチキンナゲットのセット。

    夕食も子どもメニューが充実。色塗りのできるランチョンマットは子ども用のメニュー表も兼ねています。フライドポテトやナゲット、パスタや甘口カレーなど子どもの好きなメニューがたくさん。

    ハンバーガーなどカジュアルなアラカルトメニューも充実しています。

    さすがアメリカのハイアット系のホテルだけあって、サンドウィッチやハンバーガー、パスタなどのカジュアルなアラカルトメニューも充実しています。

    夕食、朝食で使える個室(有料)やベビーチェア、子ども用の食器もあり、小さなお子さんのいる家族には助かります。大きな窓があるので室内からも富士山がきれいに見えます。(写真は朝食時)

    コースなら、前菜、パスタ、メイン、デザートの付くディナーコース(7800円)が、いろいろなメニューが楽しめてコスパも良くおすすめとのこと。

    車好きにはたまらないホテル

    「富士モータースポーツミュージアム」と一体化したデザインが美しいホテルのエントランス。

    ここからは、車好きにはたまらないホテルの魅力をたっぷりご紹介します。

    まずは、エントランスから。スタイリッシュな近未来的デザインで「富士モータースポーツミュージアム」のスポーツカーが見えます。

    レセプションの前の球技型のオブジェ。世界中のレースコースを組み合わせて球体になっているとのことです。

    いたる所に車に関連したアートが展示されています。一見しただけでは分からないさりげない作品も多いので、早めに来て、館内をゆっくり見学するのも良さそうです。

    本格レーシングシミュレーターが無料で体験できる

    プロ仕様の本格レーシングシミュレーター

    「富士スピードウェイホテル」のジムには、プロ仕様の本格レーシングシミュレーターが体験できます。ランボルギーニ、ポルシェ、メルセデス、トヨタなど約180の車種から選ぶことができます。「富士スピードウェイ」のサーキットコースを時速250kmで駆け抜け、車種によって異なる内装、リアルな振動や音、そしてスピード感を体験することができます。

    本物そっくりのレース体験

    画面には「富士スピードウェイホテル」や富士山など実際の風景が映し出され臨場感たっぷり。一応、免許のある私も挑戦してみたのですが、普通車と全く違う体感と時速200キロのハンドルの重さにびっくり!  あっという間にブレて衝突してしまいました。ぎりぎり身長が届き、トライすることができた娘は、すぐに慣れてコースを一周できたので、小学生以上であれば、お子さんも楽しめると思います。

    • 料金:無料(1室1枠30分)
    • 時間: 7:00~22:00(最終受付21:30)※15歳以下は9:00~18:00
    • 条件:身長130㎝以上・予約優先。

    自分で運転できるレンタルカート体験

    カートコース場の駐車場での無料レースカー体験。

    近隣のカートコース場では、無料で未就学児や低学年のお子さん向けにレンタルカート体験ができます。無料の体験は、コースではなくレース場の隣の駐車場となりますが、コースも見える場所で、エンジン音も聞こえるので、レース気分が十分に味わえます。有料でコース走行も可能です。ただ、コースを走行する場合は本格的な仕様のガソリン車で、運転未経験のお子さんの場合は難しいので、まずは無料の体験コースからが安全です。

    選べる車種

    まずは、乗り方などについての説明を受けます。

    今回、体験したのは黒と赤の2台の電動ラジコンカー。緊急停止ができるので未就学児のお子さんでも安心して乗ることができます。黒の方は、アクセルだけ踏めば進むタイプのもので2〜3歳くらいのお子さんでも楽しめます。アクセルとブレーキが別々の赤い車は、スピードも少し速くなり、より本格的な運転が体験できるので、小学生以上向けです。

    ペダルを押すだけで進むキッズ用のレースカー。ペダルを離せば停まります。

    4歳の下の子は、ペダルを踏むだけのこちらの車で練習した後、赤い車にも挑戦しました。子どもが飽きるまで遊ばせてくれるので特に制限時間はないのですが、だいたい30分から40分くらいが目安かと思います。

    体験終了後にもらえる修了証。ライセンスのようなデザインでレーサー気分も盛り上がります。

    終了後、名前の書いてある体験の修了証がもらえます。レース用のスーツの無料貸し出しなどもあるので、写真撮影も楽しむことができます。子ども向けの無料レース体験は、空きがあれば当日受付も可能ですが、事前予約をすれば安心です。

    写真のコースは子どもも走行可能なので、親子でガソリン車の本格的なレース体験も可能です。(予約必須)

    レース場からも富士山がしっかりと見えます。今回は、駐車場での走行体験でしたが、希望があれば、ガソリン車のキッズ用カート(140cmまで)でコースの走行も可能です。

    150cm以上であれば大人用の車で一緒に走行できるので年齢差のあるきょうだいでも楽しめます。未就学児でも80cm以上であれば、保護者と一緒にタンデム走行もできます。

    レースを体験しない方もピットには展望台があるので富士山の風景を楽しめますよ。この日は、冴えるような青空で、ほとんど雲のない富士山も見ることができて、眺めも最高でした!

    キッズカート体験(K3レーシング)

    場所:オートパラダイス御殿場(予約はこちらまで
    時間: 12:00開始または16:30開始(所要時間:約1時間)
    料金:駐車場内のみ(幼児~小2向け・上限140cmまで)無料
      :コース・子供1人目 6,500円、2人目以降 3,500円(最大3名)

    富士スピードウェイコースのミニコース

    高学年の145cm以上のお子さんの場合は、「富士スピードウェイ」構内の本コースを模したコンパクトなカートコースがオススメ。こちらもガソリンで走るカートならではの迫力のある音と力強い走りを楽しめます。

    料金:一人乗り7周1,600円~(身長145㎝以上)、二人乗り7周2,200円(同乗者は身長80cm以上)
    時間:10:00~17:00 (または日没)

    富士モータースポーツミュージアム

    美しく並べられたスポーツカー。車ファンでなくてもうっとりしてしまうスタイリッシュな展示の「モータースポーツミュージアム」。せっかく「富士スピードウェイホテル」に宿泊したのであれば、ホテルに隣接した「モータースポーツミュージアム」はぜひ訪れたい場所です。

    レースカーに乗れるかも!?

    期間限定で立川祐路選手が優勝を飾ったレクサス LC 500 の乗車体験と撮影ができます。(150cm以下の小学生)。

    常設ではないのですが、期間限定でレースカーの乗車体験ができます。今回はちょうど開催中で、見るだけではなく乗ることもできて、息子は大喜びでハンドルを握っていました。私も初めてレースカーに触れたのですが、素材の薄さと軽さに驚き!

    今回の展示は2023年の12月31日で終了しましたが、今後、乗車体験は定期的に開催予定とのことで、開催の時期はお問い合わせください。

    ママもうっとり美しいクラシックカーも

    イタリアのスポーツカーメーカーの「チシタリア202C」。ピニン・ファリーナによるボディーはニューヨーク近代美術館が「動く彫刻」として永久所蔵する傑作。

    会場の車はスポーツカーが中心ですが、その中でもフォルムの美しいクラシックカーがこちら、イタリアのスポーツカー「チシタリア202C」。筆者が一番印象に残った車です。エレガントな佇まいで、いつまでも眺めていたくなるような車です。

    並んでいることが奇跡!往年のライバルの共演

    日産は日本グランプリに「R382」を3台出場し、うち1位、2位、10位に入り、ライバルの「トヨタ7」を下しました。「R382」(左)の展示車は10位に入った実車で、「トヨタ7」は製造された12台のうち現存する数台のうちの一台。

    スポーツカーファンであれば、前に立てば震えてしまうほど感動するであろう、往年のライバル車の日産「R382」(左)と「トヨタ7」(右)が並ぶ展示です。

    1969年の「日本グランプリ」で争い、V型12気筒のエンジンを搭載した日産の「R382」がv型8気筒の「トヨタ7」に勝利しました。トヨタが主催するミュージアムですが敗北の記憶もこうして展示し、ライバル社にも敬意を表し、車に関する人々の熱い思いが伝わる展示でした。

    自動車産業の発展の歴史は、子どもの学びにも

    まだ、紹介しきれない貴重なスポーツカーがたくさんあります。スポーツやファッションとしてだけでなく、日本という国が自動車産業の発展と共に成長してきたこと、そしてレースというロマンがあるからこそ、産業技術が発展してきたことを実感しました。

    これからの未来を担う子どもたちにも学んでもらいたいことがたくさんあります。まだ寒い季節も快適な室内展示なので、この冬に家族でぜひ一度訪れてみてください。

    富士モータースポーツミュージアム
    時間:10:00~17:00(入館受付は16:30まで)

    観光もホテルも楽しむなら2泊以上がおすすめ

    盛りだくさんのアクティビティの「富士スポーツウェイホテル」はいかがだったでしょうか?  ただ一つの後悔は「もう一泊したかった!」ということです。

    近隣に観光地がたくさんあるので、そのついでの宿泊という利用も便利なのですが、どこにも行かなくてもこのホテル内で楽しめてしまうので、2泊以上の連泊がおすすめです。じっくりミュージアムで車を眺め、シミュレーターやサーキットでアクティブに遊んだり、プールや温泉でのんびりしたりと多様な過ごし方ができます。晴れていても富士山はなかなか見られないので、連泊であれば見える可能性も高くなります。富士近郊に旅行する機会があれば、ぜひ訪れてみてくださいね

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    文・写真/Rina Ota

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