「なぜ?を考える力がつく 東京科学館めぐり」の企画・編集・構成を担当した2児のママである株式会社G.B.の出口圭美さんに、冬休みに親子で訪れたいスポット3選とこの本に込められた想いを伺いました。
目次
その1 小さな子どもも楽しめる!「東京都水の科学館」
出口さん:江東区有明にあるこのスポットは、小さなお子さんでも楽しめるので、科学館デビューにもおすすめです。水道の蛇口をひねると出てくる身近な水について、さまざまな形で楽しみながら知ることができます。
館内に入るとすぐ、水鉄砲など水に触れて遊べるスペースがあり、うちの2歳と5歳の子どもたちもずっと遊んでいました(笑)
簡単なワークショップなどもあって、作成したものを持ち帰ることが出来るのもおすすめポイントです。我が家は今でも自宅に飾っています。子どもがそれを見て、時々科学館で見たことなどを話しているし、親子で思い出して話したりもしています。
4面のスクリーンで臨場感たっぷりに楽しめる「アクア・トリップ 水のたびシアター」も必見です。
その2 親子でワクワク体験!「科学技術館」
出口さん:皇居外苑の北の丸公園の中にある「科学技術館」は、子どもよりも親の方が楽しんでしまうといっても過言ではないかもしれません。
電気や水、光や音など身近な暮らしの中にある科学について学べて、私自身も知的好奇心が刺激され、本当にワクワクしました。
5階の「サウンド」ブースにある「ジャンボピアノ」は鍵盤を踏むと音が出て、それに応じた色や形、大きさの波が目の前に現れるので、楽しみながら、「音が波である」ということを体感できます。その他にも巨大なシャボン玉の中に入れるコーナーや、360度30台のカメラで映し出される自分を見る体験、大きなUFOキャッチャーなど、親子で楽しめるコーナーがたくさん! ぜひ一度、親子で足を運んで頂きたいです。
-
その3 食への興味につながる!「キッコーマン もの知りしょうゆ館」
出口さん:ここは千葉県野田市にあるキッコーマンのしょうゆ工場の中にある、“しょうゆの全てがわかる”ミュージアムです。しょうゆの製造における大事なポイントの1つでもある「しょうゆ麹」の実際のつくり方を、大型設備の観察や映像で学ぶことが出来ます。
普段の料理でも馴染みのあるしょうゆがテーマになっているので、子どもたちの食への興味にも繋がる体験が出来るスポットだと思います。
150問のクイズに挑戦!この本に込められた、その想いとは?
自分自身も子を持つ親として以前から「子どもの可能性を広げてあげたい」「いろんな分野に興味を持ってほしい」という想いがあったと語る出口さん。
「興味関心のタネ」になるような本を作りたかったというその想いは、ページをめくるとあらわれる150もの「挑戦状」にも込められています。
出口さん:この本には各科学館から出題された150問のクイズが挑戦状として掲載されていますが、答えはあえて、本の中には載せていません。「ヒント」に掲載している展示場所に謎解き感覚で実際に行ったり、調べたりして見つけてもらいたいと考えています。
また、興味関心のタネは、日常の親子の会話の中でも見つけられるのではと思っていて、この「挑戦状」がその会話のきっかけの一つになれたらという願いを込めました。
この本をきっかけに科学館に興味を持ってもらえたらうれしいですし、ぜひ科学館を訪れた際にはお子さんとのコミュニケーションにも注目してみてほしいです。
「興味を引き出すためには…」と難しく考えず「かっこよかったね」とか「すごく大きかったね」といった感情を親子で共有するだけでも、お子さんの経験として残ると思います!
行ったあとにまた本を読んで感想を言い合ったり、次はどこに行ってみたい?と話したり、コミュニケーションのきっかけにも使っていただけたら嬉しいです。
「なぜ?を考える力がつく 東京科学館めぐり」
今回、ご紹介した3つのスポットはもちろん、子どもがワクワクしながら、楽しく学べる76のスポットがまとめられた「なぜ?を考える力がつく 東京科学館めぐり」。
3歳の子どもを持つ筆者も、この本をきっかけに科学館の楽しさに気づかされました。挑戦状のクイズの答えを知る為にも76スポットを全制覇したい気分に。
この冬、親子で「面白い!」「もっと知りたい!」という体験を是非、楽しんでみては?
文・構成/茂木雅世