小1の壁とは?
小学生になると、延長保育がある保育園と異なり、早朝や夜に子どもを預けるのが難しくなるため、親の育児と仕事の両立のハードルが上がります。子どもは成長しているものの、1人で留守番させのはまだまだ不安ですよね。そこで、主にママが働き方を変えざるを得ないのが、世間でいう小1の壁とか。
しかし、小1になる娘の筆者の体験や周りのママパパの話を聞くと、子どもの預かり時間の問題だけでなく、他にも問題が。
小1の壁の体験談
小1の壁について、筆者と周りのママパパの体験談をご紹介します。
朝の送りに苦労
娘が保育園児のときは、7時半に保育園に預けていた我が家。しかし、小学生になると、登校班の集合場所が8時になるので、家を出るのが8時前に。通常は筆者が送るのですが、出張で朝早く家を出るときは、妻が有休休暇を取り、送ってもらいます。我が家もときどき苦労するのですが、他にもこんな声が。
学区外でも早朝預かりのある学童の近くの小学校を選ぶ人も。また、学童の預かり時刻が18時までとなり、残業ができなくなったという声も複数あり。
宿題の多さにびっくり
小学校の登下校、学童の預かり時間の問題をクリアしても別の問題が。
筆者も宿題の多さは予想外でした。自分が小学生のときは、こんなにやったのかなあ。娘が学童でやっていなかったら責めたくなるし、間違いを修正するのはエネルギーがいります。細々言うと、娘がへそを曲げ、かと言って、ほったらかしにもできず。優しく言っても聞かないときは、きつく言うしかないのかと葛藤する日々。
子どもの心身の不調
小1の壁というと、親にフォーカスされているイメージがありますが、本当に大変なのは子どもの方。こんな声が。
筆者の娘も、小学生になると、自分で朝起きられなくなりました。1学期は特に疲れていたような。4月は、小学校の前で大泣きしている1年生が散見されたり、体調不良で1ヶ月近く休む子も。
他にも、長期休みのお弁当作りやPTA活動の参加、下の子の保育園が学童と離れていて送り迎えが大変という声も。
壁をどう乗り越えたか?
勤務時刻の調整や在宅勤務以外の壁の乗り越え方を紹介します。
周囲の力を借りる
どうしようもなかったら、行政の子育て支援サービスのファミリーサポートを活用する。学童の送り迎えもやってくれて助かる。最初は知らない人にお願いするのに抵抗があったが、今では安心してお願いできる。夫も私も実家が家から遠いので、ファミリーサポートは有効なオプション。(ママ)
ママパパだけで考えず、解決策の選択肢を広げて考えてみるのはいいですね。頼れる人に甘えるというのが大切かもしれません。
家事の時短化
帰宅後の料理がきつく、ミールキットを導入。割高ではあるが、献立を考えずに済む、材料をお店で買う手間が省ける、おいしく栄養も考えられていることから、働くママの強い味方だと思う。空いた時間で宿題を見られる。(ママ)
親の体調を維持するためにも、完璧を目指さず、時短家事を取り入れるのはいいですね。我が家は、掃除を家全体せずに、汚れていたり、子どもがよくいる場所を重点的にしています。知恵を出せば、案外効率化が図れるかも。
子どもがリラックスできる時間をつくる
筆者の娘が保育園児のときは、複数の習い事をしていましたが、本人の希望で今はピアノ1本にしています。あまり無理をさせないのと、家でリラックスをして過ごしてもらうためです(もっぱらテレビを見ていますが)。子どもの心身のケアをするのも大切ですね。
子どもと過ごす時間を大切に
娘が小学生になるにあたり、事前準備が必要なことを実感しました。お子さん含めて、よく話し合ってみてはいかがでしょうか? 親御さんの心身の健康を保つのも忘れずに。
娘が小学生になると、親から友達に心がシフトしていくのを感じます。先輩パパからも友達優先になるよ、と言われています。壁を乗り越えることに気をとらわれすぎず、娘と過ごす時間を大切にしたいと思います。
あなたにはこちらもおすすめ
文・構成/峯あきら