いっそ仕事を手放そうか…「子どもと向き合いたいけれど、時間がない」ワーママが陥る罪悪感「マミーギルト」って?【前編】

働く母親なら誰もが一度は経験したことのある「罪悪感」。「自分が働いているから子どもが寂しい思いをしているのではないか」、「子どもにたくさんの経験や教育をしてあげたいのに時間がない」、「子どもとの時間を犠牲にしてまでやるような仕事なのだろうか」こんなことを考えたことはないですか?今回は、働く母親なら一度は誰もが抱く罪悪感「マミーギルト」との上手な向き合い方について、キャリアコンサルタントの相坂がお話をさせていただきます。

ワーママが陥る罪悪感「マミーギルト」とは

「マミーギルト」とは、母親が子供や家族に対して罪悪感を抱くことを指します。

共働き世帯が増えたため、仕事で忙しく育児や家事がないがしろになっているのではないか不安を覚える方も増えたのではないでしょうか。

「マミーギルト」を感じやすいタイミングは?

はじめに、ワーママが子どもに対して罪悪感を感じる瞬間とは具体的にどんな時なのでしょうか。私のところに寄せられた、多くのワーママから伺ったお話をご紹介します。

ギャン泣きの保育園入園時

初めて、罪悪感「マミーギルト」を感じたのは、初めて保育園に預ける時に子どもにギャン泣きされたこと、と答える方が多かったです。

かくいう私自身も経験があるのでよく分かります。

子どもが幼い時期に預ければ子どももよく分かっておらず泣かなかったりもするのですが、ある程度物心がついてから預けようとすると、毎朝ギャン泣きで本当に大変だと思います。

我が家の場合は、春から娘が保育園を転園しました。

慣れない園に変わったので、毎朝「行きたくない」と言ってギャン泣き。保育園に着いてからもずっと私のそばを離れませんでした。そんな姿を見ていると、娘がかわいそうになり、無理して保育園に通わせているのは親のエゴなのではないかと落ち込んだこともあります。

幼少期に時間をかけていろいろ体験させたい、3歳~小学校入学まで

次に罪悪感を感じるタイミングは、幼稚園に入れる年齢に差し掛かってから小学校入学までのようです。

「できれば幼稚園に入れたいけど、フルタイムで働いていると幼稚園が終わる時間は早すぎて諦めざるを得なかった」とか、「働いていると、平日に遊びたい盛りの子どもとなかなか時間が取れず、子どもにいろいろ体験させてあげられない」など、上手くいかず罪悪感を感じるようです。

また、3歳以降になると、「習い事もさせてあげたい。けれど、仕事があると送り迎えは厳しい……」と理想と現実のギャップに悩む方は多いです。

フルタイムで働いていると、習い事や受験に向き合う時間が少ないことで罪悪感を感じるようです。

離職を考える人多数! 小1の壁

そして、今社会問題にもなっているのが小1の壁です。

小学校の始業、終業時間は昔からあまり変わっておらず、子どもが学校から帰って来る時間はまだ仕事の時間です。

フルリモートでない限りは、子どもが帰って来る時間に家にいることもできません。また学童があっても子どもが行きたがらなかったり、そもそも学童の倍率が高く落ちてしまったりと、保育園・幼稚園時代とはまた違った悩みが発生します。

保育園時代は、朝から晩まで働けてなんとかなっていたのに、小学校入学時に壁にぶち当たり驚くとか。

子どもが学校から帰る時間に「おかえり」と言ってあげられないこと、学校のお友達は学童に行かず自分の子どもだけ学童に預けることへの罪悪感などから、退職を考える方が多くなる時期ともいわれています。

子どもの年齢と共に変化する「罪悪感」を抱えるワーママ

子どもは可愛いので、ワーママなら誰しも「罪悪感」を抱くのではないでしょうか。これも子どもが可愛くて大切に育てたいという親の願いから、子どおの年齢と共に様々な「罪悪感」が生まれてしまうのだと思います。

では、なぜワーママだけが子どもに対して罪悪感を感じてしまうのでしょうか? その原因と、罪悪感と上手に付き合う方法を【後編】ではご紹介します。

この続きはこちら!

いまだ根強い「3歳児神話」って?上手に罪悪感「マミーギルト」を乗り越えるには【後編】
前編はこちら▼ ワーママが罪悪感を感じる3つの理由 ワーママが罪悪感を感じる根本的な理由は、他人の目や他人との比較によって生じて...

記事を書いたのは…

相坂サオリ|キャリアコンサルタント
株式会社LASSIC代表取締役CEO。主に法人向けにマーケティングPR支援事業と個人向けにキャリアデザイン事業を展開し、自身も国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得。大手広告代理店勤務を経て、33歳で起業。自身が不妊治療と仕事の両立で悩んだ経験や“キャリア迷子”を経て独立した経験から、ワーママや女性のキャリア支援に尽力。会社設立から3か月後、第一子出産。現在は2歳の娘の子育てと起業に奮闘中。
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※写真はイメージです

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