ランドセルの選び方|失敗しないコツは?重視することや人気色を先輩ママ・パパ体験談から検証

この春、子どもが年長組に進級したという方、いよいよ小学校入学が見えてきましたね!そこで、来年の入学に向けてランドセルの選び方をご紹介します。『HugKum』が行ったアンケート調査から、子育て中のパパ・ママ234人に、ランドセル選びで重視したポイント、人気の色、形と種類、失敗談などを聞きました。ランドセル選びで迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。

ランドセルの形と種類

まずはランドセルの基本的な情報をおさらいしておきましょう。ランドセルにはいくつかの形やデザインがあります。なんとなくどれも一緒だと思っているランドセルにも、いろいろタイプがあるのですね。

全かぶせ型(学習院型)

最初は全かぶせ型(学習院型)から。ふたで収納部分を全て包み込むように覆い、かばんの底にある留め金でロックするタイプのランドセルです。こちらは大正天皇が学習院初等科に入学する際に使用したと言われるランドセルで、「学習院型」とも呼ばれています。筆者も子どものころ、この縦長の全かぶせ型ランドセルを使用していました。いわゆるオーソドックスなデザインですね。

半かぶせ型×タテ型

縦長の半かぶせ型は、ランドセルのふたで、収納部分を全て覆わないデザインになっています。ふたが短く、全かぶせ型と比べると半分ほど、収納の前面にある留め金でふたをロックします。半かぶせ型は留め金がかばんの底にないため、ふたの開け閉めが便利で、見た目にもちょっと個性派といった感じになります。

半かぶせ型×ヨコ型

同じ半かぶせ型にも、縦型と横型があります。最もオーソドックスなランドセルが「全かぶせ型×縦型」だとすれば、「半かぶせ型×横型」は、ひときわ個性的な見た目になります。他の子たちのかばんとはデザインが違うために、いろいろ気にする部分も出てきますが、他の子とは違う個性を演出できます。

失敗しないランドセル選びのコツは?

ランドセルを買った経験のある保護者や、買おうと予定している保護者の中には、フィット感・安定感を重視し、耐久性と軽さも追求している人が多いようです。具体的に売り場で商品のどこを見ればいいのでしょうか。

フィット感と安定感を選ぶコツ

ランドセルメーカーの名門、池田屋のホームページによると、フィット感と安定感の有無をチェックするポイントは、ベルトと肩の接する面積の広さ(肩とベルトの間にすき間がないか)、ベルトの長さを調整すればランドセルが垂直に立つか、背中のクッションに違和感がないかを基準にするといいのだとか。

耐久性や軽さは容量とのバランスを見る

また、池田屋のホームページによれば、手に持って重たく感じるランドセルも、背負い心地がいいと、かばんそのものの重たさは感じなくなると言います。逆に軽さばかりを追求して、収納の容量が小さいランドセルや、強度の弱いランドセルを選んでしまうと、登下校で手荷物が増えたり、ランドセル自体が壊れてバランスが崩れたりして、かえって子どもが大変な思いをするケースもあると言います。背負った実感として、軽い商品を選んであげればいいのですね。

https://www.pikachan.com/

先輩ママ・パパがランドセル選びで重視したこと

世の中にはさまざまなブランドから商品が販売されています。選択肢が多すぎて、選ぶ側からすれば何を重視して購入すればいいのか、かえって迷ってしまうと思います。先輩ママ・パパはどのようにランドセルを選んだのでしょうか。

『HugKum』では、子育て中の234人に対して、ランドセルに関する独自の調査を行いました。その中には、「ランドセルを選んだポイントは?(複数回答可)」という質問があります。

【1】フィット感・安定感を重視

「フィット感にはこだわりたい」(女性)

「合う合わないがあるから」(男性)

「フィット感は大切かなと」(女性)

最も多かった答えは、「フィット感・安定感」でした。背負ったときのフィット感、安定性を重視する方は多いようですね。

【2】軽さを重視

「軽いものを購入したい」(女性)

「軽い物」(女性)

「重量が重ければ毎日背負うのに負担になるので重さを一番重視しました」(女性)

「重いと大変」(女性)

軽さについては、「フィット感・安定感」につぐ多さで、ランドセル選びの判断基準の第2位になっています。

【3】耐久性を重視

一方、耐久性、丈夫さを重視して選んだ人も。

「丈夫が一番」(女性)

「長く使うので丈夫なものがよかった」(女性)

一般的にランドセルは丈夫だと重く、軽いと耐久性が劣るといった印象があります。しかし、軽さと耐久性のどちらも妥協せずに求める保護者が多いと分かります。

「耐久性と、軽量を最優先しました。教科書やノートなど毎日持って行くとなると、総重量が重たいので」(女性)

【4】デザイン性重視

もちろん色、デザインでランドセルを選んだと答えた人も少なくありません。

「単純にかわいく、色が奇麗なものが良かった」(女性)

「キャラクターで決めました」(女性)

しかし、

「やっぱり六年間持つので、使いやすさや耐久性、フィット感はデザインなどよりも一番大事だと思う」(女性)

などと、使い勝手、フィット感を最優先で考えた上で、色やデザインを考慮する人が主流だと分かります。

【5】子どもの意見も尊重する

フィット感、軽量性、丈夫さを優先したい方が多いと分かりました。しかし、実際に背負う本人は子どもです。子どもの意見も尊重したいという親の気持ちもあるようです。

「本人が気に入っていて払える範囲ならいいと思う」(女性)

「子供重視」(女性)

「子供が気に入ったのならそれでよい」(女性)

「娘のセンス」(男性)

「子供の意見が主です」(女性)

子どもの意見を尊重している家庭の多さが伝わってきます。ただ、子どもに全てを任せてしまうと、長持ちしない品質、デザインのランドセルを選んでしまう可能性もあります。そこで、事前に親が候補をいくつかピックアップしておくという手が!それらを背負わせて、フィット感を確かめ、最後は子供が気に入ったデザインや色を選ばせれば、間違いがないのかもしれませんね。

ランドセルの人気色はやはり赤と黒?

先輩ママ・パパの多くがどのような点に注意してランドセルを選んでいるのか、明らかになりました。では今の時代、ランドセルはどのような色が人気なのでしょうか。

『HugKum』が行ったアンケート調査結果から、人気の色をまとめてみました。

  • 1位・・・赤・レッド(71人)
  • 2位・・・黒・ブラック(66人)
  • 3位・・・ピンク(45人)
  • 4位・・・茶・ブラウン(36人)
  • 5位・・・紺・ネイビー(30人)

定番カラーを選んだ理由

赤・レッド、ピンクは女の子、黒・ブラック、紺・ネイビーは男の子、茶・ブラウンは男の子と女の子の両方が選んでいると考えられます。今でも女の子の多くは定番の赤、もしくは同系色のピンクを選び、男の子の多くは黒、もしくは紺を選んでいると分かります。

「正統派がいいので」(男性)

「昔からの色がよい」(女性)

「スタンダードな色だから」(男性)

「普通の色だから」(女性)

長く使うランドセルには色に個性を求めなくてもいいと考える保護者の多さが伝わってきます。中には、

「無難で良いです。最近は怖い事件も多いので、目立つような色のランドセルの色は選びたくありません」(女性)

などと、防犯上の理由から定番の色を求める意見もあるようです。

個性的なカラーを選ぶ人も

個性を重視して、他の子とかぶらないカラーを選ぶ方もいます。

  • 白・ホワイト
  • シルバー
  • 黄色

調べてみると、他にもゴールドなども販売されています。幅広いカラーに一定のニーズがあるようですね。

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成功?失敗?ランドセル購入の体験談

最後に、ランドセルの購入経験がある人の成功例、失敗談をまとめましょう。

成功したと答えた方の意見(成功談)

『HugKum』では全国に住む234人の子持ちの保護者に、ランドセルについて答えてもらいました。ランドセル選びにおける成功例、失敗例もいろいろ寄せられています。まずは成功談をご紹介します。

色の選び方が良かった

「本人の好みで選びました。今でも気に入っているので間違いなかったと思います」(女性)

「転勤族なのでどの学校に行っても浮かないように黒にしました。飽きないので子どもも気に入っています」(男性)

購入場所が良かった

「百貨店はいろいろなブランドを取りそろえているので、見比べながら選べるのが良かった」(女性)

「展示会はいろいろ見られてよかったです」(女性)

「購入時に並ばなくてもいいし届く方が楽なので現物を見てからインターネットで注文しました」(女性)

「近所だと修理に出す時にとても助かりました」(女性)

「ネットで調べて注文もネットで楽だった」(女性)

安く買えて良かった

「早期割引があった」(男性)

「上の子は3万円くらいのものを買っていただいたのですが、下の子は型落ちで1万以下でしたが問題なく使えました」(女性)

「見え張らなくてもよい。多少安くても今のはしっかりしている。上の子は五年生だが、型崩れなど、一切ありません」(男性)

失敗したと答えた方の意見(失敗談)

一方で、失敗談も見てみましょう。

色・デザインで失敗した

「今、違う色にすればよかったと後悔し始めているから」(女性)

「刺しゅうが要りませんでした。購入したときは子どもも小さくかわいい刺しゅうがお気に入りでしたが、成長するにつれて刺しゅうは目立ちちょっと恥ずかしいようです」(女性)

「途中壊れて買い直しをしましたが、再び赤色のものを買い、後で違う色にすれば良かったと少し後悔しました」(女性)

「上の子はキラキラした水色なので、いきなり同級生男子から傷をつけられたときは目立ってしまいました。カバーを付けておけば良かったなぁと思いました。下の子は片方にしか掛ける金具がついていないので少し不便です」(女性)

「汚れが目立つ色だった」(男性)

「もっと明る色にすれば良かったです」(女性)

購入時期が遅くて失敗した

「もっと早く買えばよかったと思う。いいデザインや人気の物は売り切れになってしまうので」(女性)

「百貨店限定は出たらすぐの方が良いです。個数限定なので早い者勝ちになります」(女性)

「親が希望した土屋鞄はもうほとんど売り切れていたので、もう少し早く購入するべきだった」(女性)

「百貨店限定モデルなどあるので、色々見られたい方は早め早めの行動が良いと思います」(女性)

「もう少し時間をかけて悩みたかった」(女性)

「もっと早く探していればもっといろんなデザインが選べたと思う」(女性)

ネットショッピングで失敗した

「実際に背負ったら違ったということが出てきたりするので、ネットショッピングよりも店頭で手にとってみて背負った方が良いと思いました」(女性)

親が買ってくれるので遠慮してしまった

「親に遠慮してあまりいろいろ言えなかったのですが、もっとこだわっても良かったのかな?と思います。子どもが使うものだけど、6年間と長い間使うものなのでもっといろいろ見れば良かったと後悔です」(女性)

買ってから後悔したこと

「アフターサービスはとても大事だと思いました。壊れることなんてないと思っていましたが、丁寧にて扱っていてもベルトの金具が壊れて修理に出しました」(女性)

「一番は本人が気に入ったことと、周りの評判がよく丈夫だったことが決め手でした。少し後悔しているのは、もう少し収納性に優れていたらと思いました」(女性)

「子どもが気に入るかつ、奇抜じゃない色が望ましいと思う。私が子どものころ、珍しいランドセルの色でいじめられた子がいたので…」(女性)

「子どもの意見も大事だけど、もっと親の意見も言えば良かったです」(女性)

「牛革にしたがケアが難しく長持ちしなかった」(女性)

「あまり大きい物が入らない」(女性)

「もう少し収納量を確認すれば良かったです」(女性)

「内装が汚れたらもっとゴシゴシふいたりできるものが良かったなと思いました」(女性)

「実際に店舗で、背負わせてないため、仕方がないと思った」(女性)

「上の子は大丈夫でしたが、下の子はA4ファイルが微妙に入らないつくりで困っていました」(女性)

「高学年になるとフィットしなくなり、肩ひもをさらに穴を開けて使っているので、調整できるところがもう少し長かったらいいと思う」(女性)

値段で失敗した

「高い。残ってセールになるなら、はじめから安くしてほしい。高く買ったのに残念に思う」(女性)

「いろいろ選べば良かった。安さを追求してしまった」(男性)

以上、ランドセル選びに関するアンケート結果をまとめました。いざ、ランドセルを購入するとなったとき参考にしてみてくださいね。

文/坂本正敬 写真/繁延あづさ

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