【3名様へプレゼント】「おおきなムクムク」は自然に多様性が理解できる“現代の新・定番絵本”!カラフルな絵柄や白いムク犬の登場で子どもが夢中に

「おおきなムクムク」(光文社)は多様性をテーマにした“現代の新・定番絵本”。カラフルでポップな絵柄で、子どもでも難しくなく夢中になって読み進められるおすすめの一冊です。
今回はこちらの絵本を3名様にプレゼントいたします。詳しくは記事をご覧ください。

“多様性”を自然に理解できるストーリー

“多様性”を子どもに教えるのは難しいと感じる方も少なくないでしょう。

絵本「おおきなムクムク」は、多種多様な人種、多種多様なセクシュアリティ、多種多様な家族のかたちを描いた作品で、子どもが“多様性”について自然に理解できるようなストーリーになっています。多様性がテーマというと難易度が高そう・・・と思う親御さんはご安心を。子どもが大好きな、背中にも乗れるおおきな白いムク犬の登場や、ポップな色彩に気がつけば引き込まれていますよ。

カラフルでポップな色彩に引き込まれる!

あらすじ

舞台はとある、おおきな街。

遠くからやってきた、おおきくて白いムク犬のムクムクは、ひとりぼっちで住む家もありませんが、キラキラの街や初めての暮らし、新しい出会いにうきうき楽しい気持ちになります。

でも、道行く人に話しかけるムクムクに誰一人答えてくれず、時に自分だけがみんなと違うように感じて悲しくなってしまいます。そんな時、小さな女の子と出会いがムクムクの居場所を見つけるきっかけに・・・。

読むたびに新しい発見がある絵本

本書のおすすめポイントを編集担当の永林さんに伺いました。

--『おおきなムクムク』のおすすめポイントはどんなところですか。

永林さん:「くりかえし」が大好きな赤ちゃんのころは、読み終わった途端に「もっかい!」と、何度でも読み聞かせをせがむことが多いですよね。でも、だんだん大きくなってくると、同じ絵本を毎日、繰り返して読むことは減ってきます。そんな幼児期になっても、読んでからしばらくすると、また手にとる絵本があります。そういう作品こそ、おうちの本棚に並べておきたい作品ではないでしょうか。

わたし自身が子どものころ、それは『バーバパパ』シリーズだったり、『どろんこハリー』だったり、『旅の絵本』だったり、『さむがりやのサンタ』だったり。街や村のすみずみまで描きこまれたいろんな人たちや動物、そこに発展しているサイドストーリーに、想像をめぐらせることのできる本でした。これらの名作絵本は、知らない人の暮らしや家の中をのぞき見しているようで、読み聞かせる大人のほうも楽しいんですよね。

『おおきなムクムク』には、先ほど挙げた時代を超えて愛されている定番絵本と同じく、何回でも読みたくなる仕掛けがあります。ストーリーを把握してからも、「こんなところにバレエ教室があったよ!」「このおうちの今夜のごはんはなんだろう?」「この人たちはなんのあつまり?」と、子ども自身が新たな発見を繰り返せるところが、『おおきなムクムク』のすごく素敵なところです。

 --本書は、多様性も大きなテーマの一つなんですよね。

永林さん:そうなんです。日本ではそこまで見かける機会の多くない人たちも、たくさん出てきます。作者のマルタ・アルテスさんはバルセロナ出身、現在はロンドンで活動されている絵本作家です。そうしたこともあって、本書で描かれる街では、男性同士が幸せそうに肩を組んで歩いていたり、派手やかなターバンを頭に巻いた素敵な人が歩いていたり、肌の色が日本人とは大きく異なる人たちがいたり。そして、ムクムクと出会う女の子のおうちは、お母さんと女の子のふたり家族です。これらの要素に、本文は一度もふれません。ぜひ、2回目、3回目の読み聞かせのときに、子どもと一緒にこうした「ちがい」について、お話ししてみてください。

 --他にもおすすめのポイントはありますか?

永林さん:「地元」へのまなざしの変化も、この絵本のおもしろい点です。じつは、原書のタイトルは『New In Town』、タイトルの主役は『街』です。ムクムクの目には、最初はキラキラと素敵な「新奇な場所」として映っていた「あたらしいまち」。でも、親しいともだちが一人もいない街で、だんだんと寂しさが募っていきます。

だけど、あたらしい家族ができたことで、新奇な場所だった「あたらしいまち」が、親しみ深い「だいすきなまち」になるのです。こうした感情の変化は、引っ越し、上京、一人旅などで、誰しもが感じたことがあるのではないでしょうか。この「新奇さ」と「親しみ」というのは日常美学(哲学の一分野)の考え方で、自らの感性を考えるうえで重要な視点でもあります。幼児期になると、子どもたちも新しい環境へ踏み出す経験をするでしょう。そうした気持ちの変化についても、一緒に考えるきっかけになるかもしれません。

もちろん、動物がだいすきな子どもの視点で見れば、おおきくて背中にのれるワンちゃんが家族になるというだけで、もう本当に最高のお話です。犬の視点から見れば、迷子の犬が幸せな家族を見つけるというハッピーエンドのお話になります。そして何より、絵がとってもカラフルで、おしゃれで、かわいいです。

 --最後に、HugKum読者へ伝えたいことはありますか?

永林さん:いろんな視点から楽しめるという点において、『おおきなムクムク』は新時代の定番絵本になりうるな、と考えております。みなさんのおうちの本棚に仲間入りを果たせたらうれしいです!

「おおきなムクムク」、お子さんと一緒にぜひ読んでみてくださいね。

著書をチェック

著・マルタ・アルテス 訳・やながわ ともよ(ヤナガワ智予)光文社2,090円(税込)

おおきな おおきな しろい いぬの ムクムクは ひとりぼっちで おうちも ありません。 
でも はじめての まちと はじめての くらしと はじめての ひとたちに わくわくしています。
だけど ときには じぶんだけが みんなと ちがうような きがして かなしくなって しまいます。 さて ムクムクは あたらしい まちで だきしめてくれる ひとに であえるのでしょうか?
おもいやりと ゆうじょうを めぐる あたたかな ものがたり。

【著者紹介】マルタ・アルテス(Marta Altés )

バルセロナで生まれ、イラストを学ぶためにイギリスに渡る。これまでに、文と絵の両方を手がけた絵本8作品を発表し、《エズラ・ジャック・キーツ》新人イラストレーター賞銀賞および《リード・イット・アゲイン!》絵本賞を受賞。

【訳者紹介】やながわともよ(ヤナガワ智予)

カナダ、バンクーバー在住。英語翻訳者。訳書に『Sapeurs ファッションで道を切り開く、サプール という生き方』『 世界のアーティスト 250人の部屋 人と芸術が出会う場所』 などがある。大の犬好き。

「おおきなムクムク」(光文社)を3名様にプレゼント!

今回記事で紹介した絵本「おおきなムクムク」(光文社)を抽選で3名様にプレゼントします。

↓↓↓↓↓ご応募はこちらから↓↓↓↓↓

※抽選の結果、当選された方には絵本「おおきなムクムク」 をプレゼントします。
※こちらのプレゼントに応募される場合、事前に発送先となる個人情報の入力と、アンケートへの回答が必要となります(応募時に賞品送付先ご登録フォームとアンケートフォームのご案内があります)。

■応募締切日:6月19日(水)23:59まで

■抽選方法:ご応募いただいた月の翌月以降、HugKum編集部にて抽選を行います。
■発送方法:日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便などの配送業者より発送させていただきます。配送希望日時はご指定いただけません。
■個人情報および特定個人情報の適正な取り扱いに関する基本方針:こちらをご覧ください。

<注意事項>
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。落選の方へのご連絡はいたしておりません、ご了承ください。
※応募はお1人様1回とさせていただきます。
※お届け先住所をご登録いただけなかった場合や、ご登録内容に誤り等があった場合には、抽選対象から除外させていただきます。
※抽選に当選された場合、賞品はご応募いただいた日の翌月以降の発送となります。
※賞品の発送は日本国内に限らせていただきます。

文・構成/HugKum編集部

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