赤ちゃんに本当に必要なスキンケアは?肌トラブルは食物アレルギーの引き金に。皮膚科医・友利先生に聞いたおすすめスキンケア9選

みずみずしくてもっちりとキメの細かい赤ちゃんの肌。

憧れ肌の代名詞として使われる“赤ちゃん肌”
みずみずしくて、モチモチとしていて、悩みやトラブルとは無縁…というイメージを持っている人も多いでしょう。それゆえに、“赤ちゃんにスキンケアなんて必要ない!”と思っていませんか? でも、近年は、赤ちゃんのときからスキンケアをすることが推奨されています。その理由を、皮膚科医の友利 新先生に教えてもらいました。

デリケートな赤ちゃんの肌、なぜスキンケアが必要?

赤ちゃんの肌がスキンケアが必要な大きな理由は、2つあります。詳しくみていきましょう。

理由① 赤ちゃんの肌は薄くて傷つきやすく、乾燥しているから

赤ちゃんの肌は大人の皮膚の約半分の薄さで、皮脂量も少なめ。

赤ちゃんの肌は、大人の皮膚の約半分の薄さ。少しの摩擦でも傷つきやすく、デリケートです。また、肌のバリア機能を保つ皮脂の量が圧倒的に少ないため、放っておくと乾燥しやすいのも特徴。生後3か月くらいまでは、お母さんのホルモンの影響が多少あるため、新生児ニキビができたり、肌が脂っぽく感じたりすることはあっても、生後4か月~性ホルモンが分泌されて皮脂量が増える思春期までは乾燥しているので、スキンケアが必要です。

理由② 角質が乱れやすく、食物アレルギーの原因にもなる

理由①の通り、赤ちゃんの肌は皮膚が薄くて肌を守る皮脂量も少ないため、肌表面の角質が乱れやすく、隙間ができがち。その隙間から刺激が入ると、かゆみを起こしたり、皮膚炎になったりするだけではなく、アレルギー物質も入りやすくなります。そこから食物アレルギーにつながるというデータもあります。

例えば、離乳食を始める前に、荒れた肌で小麦粉に接触していると、小麦粉を口に入れたときに“これは異物だった”と反応して、アレルギーを起こすことがあるのです。だから、肌からアレルギー物質を入れないようにするために、赤ちゃんからスキンケアをする必要があるのです。

赤ちゃんのアトピーはスキンケアで発症の可能性が変わる!

スキンケアをするか否かでアトピー発症率も変わるという報告も。

スキンケアをすれば赤ちゃんのアトピー発症は3割程度抑えられる

アトピー性皮膚炎の家族がいる赤ちゃんに、生まれてからすぐにスキンケアをした子どものグループと、しなかった子のグループに分けた研究結果があります。それには、生まれてからすぐにスキンケアをしたグループは、3~4割ほどアトピーの発症を抑えられたという結果に。

さらに、アトピー性皮膚炎が起こらない子どもの方が、食物アレルギーも少ないとわかってきています。肌のためだけではなく、アレルギーの予防という意味でも、スキンケアは欠かせないのです。

赤ちゃんに必要なスキンケア方法は「洗う+保湿」

赤ちゃんに必要なスキンケアは、肌を清潔に保ち、保湿されて正常な状態にすること。必ず、“洗ったら保湿”をセットとして、正しいケアを心がけて。

STEP① 「洗う」は、ゴシゴシ洗い厳禁!

日本人は沐浴を習慣にしているので、洗うことは日常的に行っていると思います。必要なのは、不要な汚れを流すこと。ゴシゴシと洗い過ぎて摩擦を起こさないように気をつけましょう。石けんを使うときは、しっかりと泡立てて、肌に泡をのせるだけで余分な汚れは落ちます。ガーゼタオルを使うときは、肌を優しくなでる程度で十分。

腕や股などは、皮膚のシワをのばして、洗い忘れのないようにしましょう。また、すすぎ残しも肌トラブルを起こすので、しっかり行って。離乳食を食べるようになったら口のまわり、手づかみ食べするようになったら、手を清潔に。ぬるま湯で洗い流すだけでもOKです。

STEP② 「保湿」は、全身まんべんなく!

保湿ケアは、基本的に朝晩2回。1日1回の保湿ケアより、2回行った方が、肌トラブルは少なく、アトピーの発症も少ないと言われています。保湿ケアするのは全身。顔から手足の先まで、まんべんなく潤うようにケアを。ベタベタするほどの保湿は必要ありません。日中に部分的に汚れて洗ったときは、その都度、洗ったところの保湿ケアも忘れずに。また、離乳食が始まったら、食べる前に口のまわりにバームを塗っておくと、肌トラブルの予防になりますよ。

夏も乾燥に注意!保湿アイテムは肌の潤い状態で選ぼう

夏も保湿が必要なのはなぜ?

夏は汗をかくので、なんとなく潤っているように思いがち。でも、肌を守るのに必要な皮脂と汗は違います。汗は、体の熱を体外へ逃がして体温を調整するために“汗腺”というものから出るもの。皮脂は、“皮脂腺”から出ます。汗は体の水分を奪うので、肌が乾燥しやすいのです。ほかにも、紫外線やエアコンによっても肌は乾燥しやすい時期なので、ローションやミルク、バームなどを使いわけて。

汗疹ができてもスキンケアはいつも通りに!

夏になると汗疹(あせも)に悩まされる人も多くなるでしょう。子どもに汗疹が多い理由は、汗腺の数が子どもも大人も同じなのに、子どもは体の面積が小さいため、密集していて詰まりやすいから。過度に汗をかかせないように空調を管理したり、通気性の良いものや汗を吸収しやすい素材の服を選んだりするのも、汗疹を防ぐコツです。そして、汗をかいたらこまめに洗い流し、保湿をしましょう。汗が刺激となって肌にかゆみを起こす原因にもなり、かいてしまうととびひになってしまうので注意を。

おむつかぶれがひどいときは皮膚科を受診して!

おむつかぶれは、アルカリ性の便が肌について起こる炎症。夏はおむつの中が蒸れやすく、蒸れは炎症を助長するので、通気性がいいおむつを選んだり、こまめに変えたり、便がついたところは洗い流して。おむつかぶれは炎症なので、保湿ケアだけでは治りません。ただれているのであれば皮膚科を受診しましょう。

スキンケアは成長しても続けることが大事。肌質を左右するカギに

幼児になってもスキンケアを続ける場合と続けなかった場合で、将来の肌質に差が出るそう。

1~2歳くらいで、皮膚の厚さは大人と同じくらいになり、肌トラブルがぐっと減ってくるでしょう。でも、性ホルモンが分泌されて皮脂量が増える10代半ば~20代後半以外は、常に肌は乾燥との闘いと心得て。将来の肌質が決まるので、キッズになっても必ず保湿ケアを忘れずに。

乳幼児に必要なのは、不要な汚れを落とせる石けんと適度な保湿力!

乳幼児用のスキンケアアイテムは、乳幼児に適した洗浄力や保湿力があります。大人用のコスメを使ってはダメということはありませんが、乳幼児にリッチな保湿やエイジングケア成分、香料などは不要なので、必要なものだけ取り入れるようにしましょう。乳幼児のスキンケアは、見た目のためでなく、トラブル予防のため。虫歯を予防するために毎日歯を磨くように、スキンケアをしましょう。

赤ちゃんのうるぷる肌を保つおすすめ石けん、ローション、バーム9選!

うるぷる肌を守ってあげるために、使い心地や目的に合わせておすすめのアイテムのBEST3を紹介します。「優しく洗う石けん」「全身まんべんなく塗りやすいローション」「口まわりや乾燥しやすい部分に使うバーム」の3つのカテゴリー別に、優秀なアイテムを厳選しました!

赤ちゃんを優しく洗うためのオススメ石けんBEST3

石けんの洗浄成分で肌荒れをしないために、不要な汚れのみをとる低刺激なボディソープを選ぶのが正解です。泡のクッション性が良いものやリラックス効果のあるものなど、低刺激+αの魅力があるものをご紹介します。

【1】メディスキン「メディスキンベビー ナチュラルベビーソープ」


監修の友利先生が開発した泡で出てくる石けん。乾燥による肌荒れの原因となる洗浄成分を極限まで減らし、保湿と整肌に特化。メディスキン メディスキンベビー ナチュラルベビーソープ 300ml ¥1,950

【2】資生堂「ドゥーエ ベビー 泡ソープ」

 

潤いを残して汚れを取り去る洗浄料。クッション性のある泡で肌当たりが優しい。資生堂 ドゥーエ ベビー 泡ソープ 300ml ¥1,300

【3】ジョンソンエンドジョンソン「すやすやタイム ベビー全身シャンプー 泡タイプ」

就寝前のお風呂で使って、リラックスして眠れるように開発。弱酸性、パラベンフリー、無着色で、水と同じくらい低刺激処方。ジョンソンエンドジョンソン すやすやタイム ベビー全身シャンプー 泡タイプ 400ml オープン価格

 

赤ちゃんの全身に塗りやすいローションBEST3

年中たっぷりと全身にまんべんなく塗るローションは、安心して使えてノビの良いものを選ぶことがポイントです。ベタつかない使い心地のオススメ3つを紹介します!

【1】ナチュラルサイエンス「ママ&キッズ ベビーミルキーローション」

羊水に含まれる8種類の潤いアミノ酸を配合。胎脂に近い成分でバリア機能をサポート。ベタつかずなめらかにのびて肌なじみのいい質感です。ナチュラルサイエンス ママ&キッズ ベビーミルキーローション 150ml ¥1,800

【2】花王「メリーズ ベビーローション」

配合のセラミドには、肌の内側で潤いを保って、外側からの刺激から肌を守るバリア機能を助ける働きが。花王 メリーズ ベビーローション 300ml ¥1,164(編集部調べ)

【3】ビーバイ・イー「ママバター ベビーローション」

天然由来の保湿成分であるシアバターを5%配合し、みずみずしい潤いをキープ。ビーバイ・イー ママバター ベビーローション 180ml ¥1,800

口まわりや乾燥したパーツに使いたいバームBEST3

荒れた肌や乾燥しがちな部分に使いたいバームも、低刺激で安全なものを。ベタつかない使い心地のものを厳選したので、夏の湿疹やオムツ周り、首回りにもおすすめです。

【1】メディスキン「メディスキンベビー」

1.天然成分100%でべたつかずになじみやすい。メディスキン メディスキンベビー 70g ¥2,800

【2】ヴェレダ「マイルド ベビーバーム」

2.おむつまわりや汗で蒸れやすい背中や首回りにも◎。ヴェレダ マイルド ベビーバーム 50ml ¥2,000

【3】花王 「キュレル 潤浸保湿ボディケア モイスチャーバーム」

3.濃厚な使い心地で、荒れがちな肌を包んで密着。花王 キュレル 潤浸保湿ボディケア モイスチャーバーム 70g オープン価格(医薬部外品)

赤ちゃんのスキンケアの必要性を改めて認識したという方も多いのではないでしょうか。つい忙しい毎日、今日くらいいいかな、と思ったり、これからの夏の時期、つい乾燥対策を怠ってしまいがちです。赤ちゃんの肌はとても敏感で湿度や温度の影響を受けやすいということを忘れずに、毎日のスキンケアを習慣にしていきたいですね。

 

◆教えてくれたのは…

 

友利 新(ともり あらた)先生
医師(内科・皮膚科)
日本内科学会会員
日本糖尿病学会会員
日本皮膚科学会会員

琉球大学医学部 非常勤講師

沖縄県宮古島出身。 東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、都内のクリニックに勤務の傍ら医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TV などで展開中。豊富な知識と分かりやすい解説で、メディアでも大活躍。プライベートでは、女の子と男の子のママで、今夏、第三子を出産予定。医師そして母として、子どもに安心して使えるコスメ「メディスキンベビー」を開発。

 

取材・文/越後有希子

編集部おすすめ

関連記事