あさりは冷凍したほうが美味しくなる!冷凍方法や解凍のコツ、アレンジレシピを紹介 

スーパーなどでは年中見かけますが、あさりは、春から初夏にかけてと、関東から南の地域では秋の2回産卵期があります。栄養をたっぷり蓄えて美味しくなるため、この時期が旬と言われています。

あさりを潮干狩りなどで大量に手に入れたときは、冷蔵保存では1~2日しか日持ちしないので〝冷凍保存〟がおすすめ! 今回は、殻付きのまま保存する方法と、料理に使いやすいむき身の冷凍保存する方法などを紹介します。

あさりを冷凍保存するメリット

冷凍するとあさりの栄養は減少するが、旨みはアップ!

あさりは冷凍すると、含まれている栄養素は減少すると言われていますが、冷凍することにより、旨みはアップするのです!

これは、あさりを冷凍したことにより組織が壊れ、加熱調理する際に旨み味成分が流れ出しやすくなるから。

特にお味噌汁やクラムチャウダーなど、汁ごと味わうお料理の場合は、冷凍したあさりを使った方が、味の濃さを感じることができるでしょう。旬のあさりが手には入ったら、ぜひ冷凍保存にもチャレンジしてみてください。

あさりの下処理方法

あさりをおいしく食べるために一番大切なのは、「砂抜き」です。食べたとき、ジャリッと砂を感じてしまったら、せっかくのあさりも台無しです。

潮干狩りで獲ってきたあさりはもちろんのこと、スーパーなどでは、砂抜き済みとして販売されているものも並んでいますが、生のあさりを手に入れた場合は、念のためもう一度砂抜きすることをおすすめします。
冷凍してしまってからは砂抜きできないので、ここでしっかりやっておきます。

砂抜きのやり方

① 濃度3%の塩水を用意します(水1ℓに対して塩30g)。水温は20℃くらいが目安。

② ボウルやバッドなどに、あさりを重ならないように並べ、①の塩水をひたひたになるくらい注ぎます。このとき、あさりの下にざるなどを置いておくと、あさりがはき出した砂を再び吸うのを防ぐこともできます。

③ 上に新聞紙やアルミホイルなどをかぶせて光を遮断し、涼しいところに1時間~数時間おいておきましょう。(スーパーで買ってきた砂抜きが終わっているものは1時間くらい、潮干狩りで獲ってきたあさりは数時間~半日ほどおきましょう)

注意:このとき、冷蔵庫には入れないでください。温度が下がりすぎると、あさりの動きが止まってしまい、砂を吐かなくなってしまうからです。

温度が高いところや、水温が高い場合はあさりが傷んでしまうので、直射日光の当たらない、涼しい場所に置きましょう

塩抜きのやり方

①十分砂抜きしたあさりは、表面をこすり合わせるようにして、殻を洗います。

②ざるに揚げて30分ほどおいておきます。そうすることで、あさりの中に含まれていた海水も適度に抜けます。

殻付きあさりを冷凍保存する方法

では、冷凍していきましょう。「砂・塩抜き」まで済ませたあさりの水分をよく拭き取り、冷凍できる保存用の袋などにあさりを重ならないように並べます。

そして、できるだけ空気を抜いて、封をしたら、冷凍庫へ。

このとき、金属製のトレイなどに載せて、急速に冷凍するのがおすすめです

殻付きあさりをおいしく解凍するコツ

殻付きのあさりは、自然解凍では殻は開きません。解凍するときは、高温で調理すること!

高温で一気に調理することで、殻がしっかりと開き、身もぷりぷりの状態で食べることができます。

グラグラの熱湯に入れます。(じわじわとゆっくり火を通すと、うまく殻が開かないことがあります)

冷凍あさりが開かないときは?

先にご紹介した通り、殻付きで冷凍したあさりは、高温で調理しないと殻は開きません!スープなどに入れるときも、必ず沸騰したところへ冷凍あさりを投入してください。

また、酒蒸しやパスタなどフライパンで調理する場合も、強めの火加減で、一気に加熱しましょう。

そうやって調理しても開かなかった場合は、保存するときにすでにあさりが死んでいた可能性があります。無理に開いて食べることはせず、残念ですが、開かなかったあさりは食べるのをあきらめましょう。

むき身のあさりを冷凍保存する方法

あさりのむき身を冷凍する場合は、身を取り出さなくてはなりません。下準備として、あさりはしっかり砂・塩抜きまでは済ませておきましょう。その後、あさりを加熱して、身を取り出します。

殻から身を取り出すやり方

あさりの加熱は、簡単な電子レンジを使う方法とフライパンを使う方法2つを紹介します。

【1】電子レンジを使用する方法

耐熱容器にあさりを並べ、ラップをして600wで2分くらい加熱します。

それでも殻が開かない場合は、様子を見ながら30秒ずつ加熱時間を追加しましょう。

【2】フライパンで加熱する方法

フライパンなどにあさりを入れ、少量の酒か水を注ぎ、ふたをして一気に高温で蒸して殻を開かせることもできます。

どちらも、あさりの殻が開いたら、スプーンなどを使って身を取り出します。

むき身あさり冷凍のポイント

上記のやり方で取り出したあさりのむき身は、冷凍できる保存袋になるべく重ならないように入れて、十分冷ましてから冷凍庫へ。このとき、できるだけ空気は抜いてください。また、このときも金属製のトレイなどに載せて急速に冷凍する方が美味しさを保てます。


あさりのむき身を作ったときに出た汁は、美味しい「だし」

電子レンジやフライパンで加熱した際に、出た汁は捨てずに調理に使いましょう!旨みたっぷりの美味しいだしなのです。でも、むき身と一緒に冷凍するのはおすすめしません。出た汁も冷凍したい場合は、身と分けてシリコンカップなどに入れて冷凍しましょう。

むき身あさりをおいしく解凍するコツ

むき身のあさりは、冷蔵庫で自然解凍または、電子レンジなどでも解凍できます。

ただし、常温での自然解凍は傷む可能性があるのでNG。冷蔵庫で解凍をおすすめします。
また、料理によっては凍ったまま調理することもできます!

あさりを冷凍保存できる期間はどのくらい?

殻ごと冷凍した場合は、約1カ月冷凍保存可能。

また、むき身にしてから冷凍保存した場合は、3週間ほど冷凍庫で保存できます。どちらも使いたいときは、必要な分だけ取り出して使うこともでき冷凍保存は便利ですよ。

文/斉藤和美(フードコーディネーター)

冷凍あさりを使ったアレンジレシピ

あさりには、貧血の予防やお肌の状態を整えるのに重要な鉄分やビタミンB12が豊富に含まれています。また、あさりの旨み味成分のひとつであるタウリンは、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす役割や二日酔いにも効果が高いと言われています。また、亜鉛や鉄などのミネラルも豊富で、滋養強壮にも◎。さまざまなアレンジレシピであさりを堪能してみませんか。

【1】フライパンパエリア

殻付きの具材を使うと、フライパンの中身がグッと豪華に。うま味もたくさん出るので一石二鳥の一品。フライパンで作ってそのまま食卓に運べるのでパーティーメニューにもピッタリ。

◆材料

(大人2人+子ども2人分)
あさり(砂抜き済み) 300g
殻つきエビ 8尾(180g)
オレンジパプリカ 1個
トマト 1個(150g)
玉ねぎ(みじん切り) 1/2個分(100g)
にんにく(みじん切り) 2片分
米 400cc
オリーブオイル 大さじ1

【A】
水 450cc
洋風スープの素 大さじ1/2
塩 小さじ1/2
こしょう 少々

レモン(くし型切り)、パセリ(粗みじん切り) 各適量

◆作り方

【1】あさりは殻をこすり合わせて洗う。エビは竹串で背ワタを取る。パプリカは2cm角、トマトは1cm角に切る。
【2】直径24~26mのフライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて中火で熱し、香りがたったら玉ねぎを入れてしんなりするまで炒める。米を洗わずに加え、透き通るまで炒める。
【3】【2】にトマト、【A】を加えて混ぜる。パプリカ、エビ、あさりをのせてふたをし、弱火で20~25分炊く。
【4】火を止めて約10分蒸らし、レモンを添えてパセリを振る。

教えてくれたのは


市瀬悦子さん

フードコーディネーター。料理研究家。「おいしくて作りやすい家庭料理」をテーマに、書籍、雑誌、テレビ、企業のメニュー開発など、幅広く活躍。NHK(Eテレ)の食育番組では、子ども向け料理を提案し、定評がある。

『めばえ』2017年12月号

【2】シーフードピラフ

フライパンで具材を炒め、そのまま炊飯器を使わずフライパンでお米が炊ける。時間だけきちんと計れば失敗しらずの簡単定番メニューに。

◆材料

(大人2人+子ども2人分)
むきえび 10尾
むきあさり 16個
赤・黄パプリカ 各1/4個
玉ねぎ 1/2個
米 1と1/2カップ

【A】
水 1と1/2カップ
顆粒スープの素 小さじ1/2

塩・こしょう 各少々
サラダ油 大さじ1/2

◆作り方

【1】パプリカは種を除いて細切りにし、玉ねぎはみじん切りにする。
【2】フライパンにサラダ油を熱して玉ねぎを炒め、しんなりしてきたら米を加えて炒める。
【3】【2】に【A】を加え、えび、あさり、パプリカをのせ、塩、こしょうをふる。沸騰したらふたをし、強火で4分、弱火で7分加熱し、10分蒸らす。
*好みでパセリのみじん切りをふっても。

◆ポイント

米は洗わずに、そのまま加えて炒めます。米が透き通ってきたら、スープ(水とスープの素)を加えて混ぜます。

具をトッピングし、スープが煮立ってきたら、ふたをします。その後は、蒸らすまで、ふたを取らずに仕上げます。

教えてくれたのは


尾田衣子さん

「ル・コルドン・ブルー」やイタリアにて料理を学び、OLから料理研究家に転身。現在、「料理教室 Assiette de KINU」を 主 宰。男の子のママでもある。

『ベビーブック』2011年2月号

【3】豆乳チャウダー

牛乳を豆乳に替え、旬の白菜をたっぷり使って。ほんのり甘みのある優しいスープ。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
ベーコン 1枚
あさり(むき身) 50g
白菜 1枚
じゃがいも 大1/2個
サラダ油 大さじ1
小麦粉 大さじ2
水 1カップ
塩 小さじ1/2~
こしょう 少々
豆乳 1カップ

◆作り方

【1】ベーコンは1cm幅に切り、あさりはサッと洗う。
【2】白菜は2.5cm角に切る。じゃがいもは1.5cm角に切り、水にさらして、水けをきる。
【3】鍋にサラダ油を中火で熱し、じゃがいもを2分炒め、小麦粉をふり入れて弱火にし、焦がさないように2分炒める。
【4】【3】に水を加えて中火で煮立て、【1】、白菜、塩、こしょうを加えて弱火で4分煮る。豆乳を加えて沸騰させないように温める。
*沸騰すると分離しますが、味は変わりません。お好みで、ミニトマトの角切りを散らしても。

教えてくれたのは


青木恭子さん

小田真規子主宰のスタジオナッツ所属。2つの保育園に7年間、栄養士として勤務。0歳児の離乳食~5歳児の給食とおやつ作りを担当。現在は、雑誌やWEBなどで活躍。

『ベビーブック』2014年3月号

編集部おすすめ

関連記事