「ポタラ」はフェーズフリーな商品
「いつもともしもを、もっとフリーに。フェーズフリー認証品です。」とポタラのリーフレットは書いてあります。そもそもフェーズとはどういう意味なのでしょうか?
フェーズは「Phase」と書き、日本語に訳すと「段階」「局面」となります。今回ご紹介するポタラは、普段通りの生活を送る「日常時」と災害などが発生した「非常時」状況に応じて分け隔てなく使用できるという点で、フェーズフリー認証を取得しているそうです。
では、具体的にどのような商品なのか、掘り下げていきます。
暗い中でも見やすいライト
一言で表現すると、首からぶら下げるライトと防犯ブザーの2つの機能を持った「防犯ブザー付きポータブルライト」です。例えば、通学・通勤や暗い時間に愛犬のお散歩に行く場合、最近人気のキャンプなど野外活動の時に、首からぶら下げて便利に使うことができるので、両手が塞がりません。
災害時などには小さいお子さんや高齢の方との手を引いて移動することもあるでしょう。同時に非常持ち出し袋も…と考えると。両手が塞がらないのは安全面でも優先したい事項ですね。
ライトは下から前方に光ります。暗い中歩く時には地面と前方数メートルを照らすので、非常時に危険なものが散乱している道でもしっかりと確認して歩くことができそうな明るさでした。なお、LEDライトスイッチは1度押すと点灯、2度目で点滅、3回押すと消灯となります。
ネックストラップにも工夫が
ネックストラップには、暗いところで光が当たると反射するリフレクター入りのものが使われています。長さを調整するための「長さ調整パーツ」があるので、私は胸のあたりに本体が来るように調整しました。ストラップが長すぎないので、ぶらぶらしてしまってライトが激しく動くことはありませんでした。
また、ストラップを無理に引っ張られるような時の対策として、強い負荷がかかると外れる「事故防止パーツ」もついています。(「事故防止パーツ」は事故の発生を軽減するものなので、完全に安全を保証するものではありません)
シミュレーションをしてみました
部屋の明かりを消してポタラのみで少しの時間過ごしてみました。
まずは真っ暗な廊下
足元から半径2mほどの範囲を照らしてくれるので、廊下に置いてあったものも確認できてぶつかることなく歩くことができました。そのまま階段も登りましたが、しっかりと見えるので怖さを感じることはありませんでした。
続いてキッチン
我が家は一軒家の標準的なシステムキッチンです。シンクの前に立つとライトで全体を照らせるので食器を洗うことに難しさは感じませんでした。ただ、食器を乾燥させるためのコーナーが我が家では身長157cmの筆者の目の高さにあります。ポタラのライトが下向きについているため、手を使って照らすか、ぼんやりとした光で洗った皿を置いたりどこに何があるかを確認する形になりました。
ストラップを体に密着させるようにつけていたため、洗い物にはさほどの影響はありませんでした。
いわゆる「生活防水」がついているので、多少の水(雨などの時も)には耐えられますが、完全防水ではありませんので、水の中に入れることはできません。また濡れたときにはすぐに水滴を拭き取ることも大切です。
最後にトイレ
狭い空間だけあって、このライト1つで部屋全体を照らすことができ、快適に使用することができました。
防犯ブザーの機能は?
本体はストラップが付けられているパーツとライトや点灯のためのボタン、防犯ブザーのスピーカーのある本体からできています。
本体部分を少し力を込めて下に引っ張ると88dBの大音量の警報音がすぐに鳴ります。かなりの大音量で十分に周囲に届く音量です。
本体はストラップを取り付けるパーツと完全に離れることはないので、本体を元の位置に戻すと警報音が鳴り止みます。最近はかつてのように完全にパーツが離れる仕様の防犯ブザーは少ないですが、この商品も誤って鳴らしてしまった時にはすぐに戻すことができるので安心です。
仕様
ポタラのサイズは幅40mm・奥行き20mm・高さ76mmです。
コイン型リチウム電池CR2023を2つ使用します。
ライトは点灯時約15時間、点滅時には約90時間。防犯ブザーは37分以上なり続けますが、電池の残量によって変わりますので電池の替えも予め用意しておくと良いでしょう。電池を入れ替えるための蓋は10円玉などで開けられる方式になっているので、緊急の時にドライバーなど工具が必要ないのも嬉しいところです。
ストラップの長さは80cm。長さを調整するパーツと事故防止パーツがついています。
防塵防水性能はIP64です。
防塵は粉塵が完全に侵入しないレベル。防水はあらゆる方向からの水の飛沫に対して有害な影響を受けないレベルとなっています。
カラーはシロ・クロ・ピンクの3種類です。
価格は2,500円+消費税です。
いつ何が起こるかわからないから、普段から使えるものを
最近は極端な自然災害が目に見えて増えているように感じます。いつ、何が起こるかわからないので、非常時に使えるものを揃えておくことはもちろん大切ですが、普段から非常時用の道具を持ち歩くのは負担に感じてしまうこともありますよね。
日常時でも非常時にも使えるポタラのようなアイテムを生活に取り入れてみませんか?
なお、小さいお子さんがいらっしゃる家庭では、誤飲や遊んで怪我をする場合もありますので、電池の取り扱いにご注意ください。
文・構成/ふじいなおみ