会長は小学6年生!小児がんを救う“レモネードスタンド”チャリティ活動とは?

「レモネードスタンドの日」ってなあに?

特定非営利活動法人日本小児がん研究会グループ(JCCG)、認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク、一般社団法人レモネードスタンド普及協会など日本の小児がん支援団体5団体は、小児がんを支援する「レモネードスタンドの日」を制定。今年のレモネードスタンドの日である6月16日に、恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)で、国内初となる「第1回レモネードスタンドフェスタ」を開催しました。
会場では3歳のときに小児がんの一種である脳腫瘍になり病気と闘った、「みんなのレモネードの会」会長・榮島四郎くん(小6)が中心になり、レモネードスタンドをオープン。小児がんを支援する募金活動などを行いました。

“レモネードスタンド”チャリティの始まりは、アメリカの4歳の少女から

“レモネードスタンド”は、2000年にアメリカで生まれた小児がん支援のチャリティ活動です。わずか4歳で小児がんになった少女が「私のおこづかいでがんの薬を作って欲しい!」と、たった1人でレモネードを作って売り始めたところ、その活動が共感を呼び、全米に広がり、多額の募金を集めて小児がん支援に貢献したことが始まりです。アメリカでは6月12日を「レモネードスタンドデー」として、小児がん支援のためのチャリティ活動が行われています。

日本の子どもの死亡原因1位は小児がん!

日本では、小児がんは1歳~14歳の子どもの死亡原因の第1位(厚生労働省「平成29年人口動態統計」より)。年間約2,500人もの子どもが発症していますが、大人のがんに比べると患者数が少ないために、欧米と比較すると、民間や政府の支援が足りず治療薬などの研究開発が進みにくい状況です。

みんなの募金で幼い命を救おう

一般社団法人レモネードスタンド普及協会が行う「レモネードスタンド」による募金活動は、そうした状況に少しでも役立てる取り組みとして始まりました。レモネードスタンドで集められた募金は、第一線で小児がんの研究をし、治療に当たる医師たちが集う全国組織・特定非営利活動法人日本小児がん研究会グループ(JCCG/理事長 東京医科歯科大学名誉教授 水谷修紀先生)に全額寄付され、小児がんの研究に役立てられます。

日本のレモネードスタンド普及協会は2016年に誕生

子どもたちを中心にしたボランティア団体が開催

レモネードスタンド普及協会は、2010年ポッカサッポロのプロジェクトとして発足。レモン果汁の無償提供などを行い、日本における小児がん支援のためのレモネードスタンド活動をサポートしてきましたが、本格的にレモネードスタンド活動を普及していくため、2016年5月に一般社団法人レモネードスタンド普及協会を立ち上げました。

レモネードスタンド活動は、小児がんと闘う子どもたちを中心にしたボランティア団体などにより、全国の高校の文化祭の模擬店や地域のイベント会場などで実施! 昨年は約200カ所で開催されています。「レモネードスタンド活動は日本ではあまり広く知られていませんが、年間1,000カ所での開催を目標に活動を続けて、みんなに知ってもらいたいですね」と語る同協会代表理事・武田吏加さん。

レモネードスタンドの開催予定は、同協会のサイトからチェックできます。

https://www.lemonadestand-pa.jp/

ぜひ親子で足を運んで、幼い命を救うための募金活動に協力してみませんか。

取材協力/一般社団法人レモネードスタンド普及協会 文・構成/麻生珠恵

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