「祖父母がしてくれたことで、うれしかったことは何ですか」喜ばれるサポート、適切な距離感とは?【ママパパ500名に調査】

忙しい時間の子守代行や経済的な支援など、子育て中のママパパに対して祖父母が果たす役割は大きいですね。具体的にどんな役割を果たし、何が喜ばれたのかがわかる興味深いアンケート結果がここにあります。

【ランキング発表】ウチの祖父母、ここがありがたい!

ママパパの親がお子さんにしてくれたこと——祖父母が孫に対してしてくれたこと——でうれしかったのは何?  というアンケートの回答が、500人から寄せられました。さて、全国のおじいちゃんおばあちゃんは、どんな活躍をされたのでしょうか?

以下、回答が多かった順にランキングを発表します!

調査媒体:小学館『小学一年生』2024年1月号
設問:お子さんの祖父母が、お子さんにしてくれたことでうれしかったことを選んでください(3つまで)。

1位 遊び相手になってくれる (57.6%)

2位 誕生日や行事を祝ってくれる (48.8%)

3位 子守や世話をしてくれる (46.2%)

4位 プレゼントを贈ってくれる (31.8%)

5位 病気の時に手伝ってくれる (20.4%)

6位 お出かけや旅行に連れていってくれる (14.2%)

7位 金銭面の援助をしてくれる (13.4%)

8位 送迎をしてくれる (12.4%)

9位 マナーを教えてくれる (7.4%)

10位 その他 (2.8%)

上のランキングを踏まえて、さっそく考察してみましょう。

子守り系

遊び相手になってくれる(1位)」「子守や世話をしてくれる(3位)」「お出かけや旅行に連れていってくれる(6位)」といったところがこれにあたります。

ママパパが多忙で家を空ける際に面倒をみてもらうというパターンと思われますが、そう遠くない距離に住んでいたり、同居していることが条件になりそうです。頼まれる祖父母も孫と一緒にいる時間は楽しいもので、需給のバランスがとれていますね。

贈りもの系

誕生日や行事を祝ってくれる(2位)」「プレゼントを贈ってくれる(4位)」など、金品の贈与をしてくれるケースです。

間接的な経済援助にもなっており、ママパパと孫の二世代をまとめて喜ばせる効果的な一撃です。しかも、喜ぶ顔を見れば祖父母自身もうれしくなります。こうした好意に対して、敬老の日などにお返しをするご家庭もあるそうです。

一方で、子どもがおねだりをする時はおじいちゃん・おばあちゃんへ、という知恵がつくこともままあるようで…。

ヘルプ系

病気の時に手伝ってくれる(5位)」「送迎をしてくれる(8位)」など、孫ではなく、ママパパのヘルプをして喜ばれたパターンです。これはありがたいですね。

ママ友パパ友やご近所さんにお願いするのももちろんアリですが、祖父母なら気兼ねがないかもしれません。

メンター系

マナーを教えてくれる」が9位にランクインしています。また「その他(10位)」の中にも「料理を作ってくれる」「勉強をみてくれる」という記述があり、豊富な経験と知識にもとづくスキルを発揮して喜ばれているようです。礼儀作法や食事のマナーなど、子どものころに祖父母から学んだママパパも多いのではないでしょうか。

その他

「その他」の中には「子どもを可愛がってくれる」「小さなことでもほめてくれる」「成長をよろこんでくれる」といった記述も目につきました。子育てが報われる一瞬といったところでしょうか。当たり前のようなことが、とてもうれしいねぎらいになるんですね。

大切なのは三者の「距離感」

祖父母はわが子の子育てに協力したいものの、ママパパから頼られすぎても困りますし、体力や時間、財力にも限りがあるでしょう。一方、ママパパからすれば祖父母の過干渉・無関心は困り物だし、子どもが祖父母になつかないのもそれはそれで悩みの種ですよね。

ランキング項目のように祖父母のサポートが喜ばれているご家庭からは、ママパパ・子ども・祖父母の良好な関係が感じられます。核家族〜三世代同居、専業主婦〜共働きなど、各家庭の環境は異なるにせよ、適切な距離感を保つことが大切ですね。

▼こちらの記事もおすすめ

年末年始の帰省【脅す・叩く・差別的発言】祖父母の行動にモヤモヤ……。モンテッソーリ流に解決!
祖父母の態度や声かけが気になった時、どうすればいい? 年末年始は帰省して、祖父母と一緒にいる時間がいつもより増える方も多いですよね...
親の代わりに祖父母が孫を育てる!? 学校で毎日踊る⁉ 中国の子育てカルチャーショック
中国では祖父母が孫を育てる!? 子どもを日本で生んでほどなく仕事に復帰しよう・始めようと思った場合、わが子を誰に預けますか?  保...

アンケートを実施したのは・・・

子どもたちは、誰もがすごい才能を持った天才です。これからは、彼ら、彼女らの“好き”が最大限発揮されることが大切な時代。一人一人がが持っている無限の可能性に気づき伸ばすきっかけとなる誌面を作るのが『小学一年生』の使命です!

▼HugKum なんでもランキングでは、ほかにもいろいろ調査中!

文/小井詰 昌之 構成/HugKum編集部

編集部おすすめ

関連記事