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TFTとは?『おにぎりアクション』はついに10年目に突入
世界の人口約80億人のうち、約8億人が飢餓や栄養失調に苦しんでいます。一方、肥満のような食に関する生活習慣病を抱える人々も25億人近く存在。
TABLE FOR TWO International(以下、TFT)は、そのような食の不均衡を解消し、 開発途上国・先進国の人々の健康を同時に改善することを目的とした特定非営利活動法人です。
“TABLE FOR TWO”を直訳すると「二人のための食卓」。先進国と開発途上国の人々が食事を分かち合うというコンセプトのもとに活動をしています。
『おにぎりアクション』とは
そんなTFTが10年にわたって続けている活動のひとつが『おにぎりアクション』。
『おにぎりアクション』とは、国連が定めた「世界食料デー(10月16日)」を記念したキャンペーンで、期間中に#OnigiriActionのタグを付けてSNSや特設サイトにおにぎりにまつわる写真を投稿すると、協賛企業の寄付によって、アフリカやアジアの子どもたちに給食が届けられるというもの。寄付される給食は、写真投稿1枚につき5食分です。
累計支援給食数は1000万超え!
その10年目となる2024年の本発表会では、『おにぎりアクション』のこれまでの実績や近況が報告されました。
2015年に『おにぎりアクション』を開始してから2023年までの9年間で、累計約185万枚の写真が投稿され、これまでに届けた給食は約1017万食にのぼります。給食による効果は、就学率や出席率、中等教育への進学率の向上や、雇用の創出等々、飢餓や栄養失調の問題改善に留まりません。
「学校給食支援を通じて一緒に未来をつくりたい」。その思いを実現するべく、協賛企業や学校・地域コミュニティなどさまざまな個人や団体と協力し合いながら活動を続けています。
今年のテーマは「感謝。そして次の10年へ」。イベントや連動企画も盛りだくさん!
2024年の『おにぎりアクション』のテーマは「感謝。そして次の10年へ」。このテーマのもとに、本発表会では、これまでの10年の感謝を届けつつ、次の10年への第一歩として次世代を巻き込んだ数々の企画が発表されました。
企画①おにぎりアクション第10回記念イベント〜みんなでつくろう、未来〜
『おにぎりアクション第10回記念イベント〜みんなでつくろう、未来〜』が、10月19日(土)に原宿駅前の『WITH HARAJUKU』で開催されます。
イベント限定の「おにぎりフォトブース」や、おにぎりをモチーフにした「ペーパークラフトコーナ」を用意。工芸高校ねぶた部による「ぎほう体験コーナー」およびおにぎりねぶたの展示もあったりと盛りだくさんのイベントです。
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企画②「おにぎりフレンズ」が店頭やSNSで盛り上げ!
おにぎりアクションに賛同する学校・団体・おにぎり屋の36団体が登録する「おにぎりフレンズ」。期間中には、「おにぎりフレンズ」の学校や地域、お店が、店頭やSNSで『おにぎりアクション』の活動を積極的に発信します。
企画③ TFTの各公式 SNSでも動画等を発信
ほか、TFTの各公式SNSでは、支援先の子どもたちの様子や、「おにぎりができるまで」の裏側を伝える動画等の発信を行います。食の力とありがたみを考えるきっかけになるはずなので、ぜひフォローしてみてくださいね。
協賛パートナーによる色とりどりの取り組みにも注目!
『おにぎりアクション』に欠かせない大切な存在が、NPO・企業・自治体などによる協賛パートナー。
記者発表会では、各組織による『おにぎりアクション』に合わせた取り組みや企画も、ブース展示とともに紹介されました。
【日産セレナ】セレナと一緒に写真を撮ろう
2018年から7年連続で協賛している日産自動車株式会社・日産セレナ。
同社では、全国の販売会社やグローバル部署を含むグループ全体で、おにぎりを模したオリジナルの折り紙やデザインペーパーを使って、『おにぎりアクション』の取り組みを応援します。
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【セイコーエプソン】おにぎりモチーフの特製デザインペーパー
2年目の参加となるセイコーエプソン株式会社。
10月16日の世界食料デーには、国内事業所の社員食堂でおにぎり特別メニューを用意。全世界7万人の社員に参加を呼びかけました。
そんなセイコーエプソン株式会社は、昨年に引き続き、おにぎりをモチーフにした特製デザインペーパーを制作。工作キットやデザインペーパーなど6種類のプリントアイテムで『おにぎりアクション』をもっと楽しむことができます。
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【オイシックス・ラ・大地】寄付付きのお米商品を展開
「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」といったミールきっとや農産物の国内主要ブランドを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社。
『おにぎりアクション』に際して、同社が取り扱う各ブランドでは、新商品の冷凍玄米おにぎりやKit Oisix、新米をTFTへの寄付つきで販売します。
またSNSでは「推しおにぎり」を募集するキャンペーンを実施。ほか、ボーイスカウトや大学生とのコラボや、アスリートなど、社外を巻き込んで多数の企画を行う予定です。
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【ニッスイ】キャラクター「やき おにお」くんと共に盛り上げるSNSでの投稿チャレンジ
安心で安全な健康食品・水産品・食品を手掛ける株式会社ニッスイ。
同社では、SNSで毎週写真投稿チャレンジ企画をスタートします。企画特設サイトにはニッスイの焼きおにぎりのキャラクター「やき おにお」とその家族が、週ごとのテーマとともに登場。世界に給食を届ける旅にでる「おにお」くんがその想いを伝えつつ、キャンペーンを盛り上げます。
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【ニコニコのり】おにぎりのフォトコンテストを大開催!
海苔の製造・販売を主力とする食品メーカー、ニコニコのり株式会社。
ニコニコのり株式会社は、のりを巻いたおにぎりの写真を募集するフォトコンテストをSNS上で実施。応募者には、いちほまれや新商品の詰め合わせなどが抽選で当たります。
社内でも、全部署から募ったおにぎり写真による「おにぎりアクション総選挙」が行われ、社内外どちらにおいても、写真によって『おにぎりアクション』を盛り上げます。
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教育現場からのトークセッションや子どもの実食など、大盛況のうちに終了
記者発表会の当日は、『おにぎりアクション』に取り組む教育現場の生の声や、お子さんたちによるおにぎり試食と撮影会等も行われました。
<トークセッション:教育現場での取り組み>レポート
トークセッションには、お茶の水大学エシカルラーニングラボ(お茶の水女子大学附属小学校)の築地晶子先生、成蹊中学校の小山雄三先生、都立工芸高校定時制ねぶた造形研究部の山内勇輝先生が登壇。
お茶の水大学エシカルラーニングラボでは、家庭科での“炊飯”の学習を『おにぎりアクション』につなげる取り組みをしています。
子どもたちの中には、はじめ、<写真を撮って投稿→協賛企業が寄付をする>という『おにぎりアクション』の仕組みがうまく理解できない子が多かったそう。『おにぎりアクション』が社会の仕組み自体の理解にも繋がっていったように思う、と築地先生。
「自分だけではできなくても、みんなと一緒なら大きな力となること。自分が社会の一員であることを実感できる機会になっているようです」と『おにぎりアクション』参加の醍醐味を語ってくれました。
成蹊中学校では、アンバサダー(実行メンバー)として『おにぎりアクション』を広めつつ、学内での活動を取り仕切ってくれる生徒さんもおり、クラス単位での参加も活発です。
「授業で学んだことだけではなく、それを応用して社会にどのように還元していくか。そのことに目を向けた際、『おにぎりアクション』の取り組みは非常に参考になると思います」と小山雄三先生。「まだ1年しか続けられていないので、2年、3年と持続的に続けていきたいです」と今後の意気込みも語ってくれました。
これまでに数々の映画イベントや大型コンサート用ねぶたの依頼を受けてきたという都立工芸高校定時制ねぶた造形研究部。
『おにぎりアクション』に際しては、TFTからの依頼を受けて巨大な「おにぎりねぶた」を制作することに。現在は骨組みをしており、記者発表会後も急ピッチで制作に取り組む、と山内勇輝先生。
この「おにぎりねぶた」は先述した10月19日(土)に原宿駅前の『WITH HARAJUKU』で開催予定の『おにぎりアクション第10回記念イベント〜みんなでつくろう、未来〜』にて展示されます。イベント後は東京ドームホテルにて10月19日夜〜11月頭まで展示予定です。(※詳細はTFT公式SNSをご確認ください)
お子さんたちによるおにぎり試食と撮影会
記者発表会の後は、お子さんたちによるおにぎり試食や撮影会、工作会も実施されました。おいしそうなおにぎりを囲んで、盛況のうちに発表会は終了。
このような写真は、#OnigiriAction のタグを付けて投稿されれば、海の向こうの子どもたちの笑顔へとつながります。
今回ご紹介したとおり、『おにぎりアクション』の期間中には、リアルイベントのほか、SNSでのキャンペーンも多数実施。ぜひ、気軽に参加してみてくださいね。
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取材・文/羽吹理美