キリンチャレンジカップで日本代表として活躍した、伊東純也選手(現在ベルギーリーグ「KRC」ヘンク所属)は、サッカー好きな人なら誰もが知っている快速ドリブラー。
瞬足の伊東純也選手が、子どもたちに足が速くなるコツを伝授
『子どもの足がどんどん速くなる』発売記念イベント「スピードスタースクール」が総合フットサル場「#ジェフスタ」にて、2019年6月27日(土)に開催されました。ここでは著者の伊東純也選手が伝授してくれる足が速くなるコツを紹介するとともに、伊東選手の幼少期のお話も伺いました。
イベントでは、足が速くなる練習を2つ紹介
運動が苦手な人、体が硬い人でも大丈夫。「1時間練習しただけで50m走が1秒速くなった!」「7日間で2秒タイムが伸びた!」そんな驚異のメソッドを教えてもらいました。
【練習1】「30秒片足立ち」
この練習では正しい足の上げ方と体幹を鍛えることができます。
まず、片足立ちを右足で30秒、左足で30秒を1セットとして2セット行います。ここでのポイントは2つ、上げた足で三角形をつくることと、おなかに力を入れて背筋を伸ばすことです。
【練習2】「ひじパンチ」
この練習では腕の振りを速くすることが目的。腕が速く振れればスピードを上げることに繋がります。
自分に合った腕の高さを確認し、15秒間前後に腕を素早く振ります。ここでのポイントは、肩甲骨を意識して振ることです。また、このトレーニングは2人1組で行い、1人が後ろに立ち、後ろの人の手のひらに肘打ちをすることでより意識して速く振ることができます。
練習後タイムが縮み、みんな思わず笑顔に!
取り囲む親御さんたちは、半信半疑…。でも、実際にこのトレーニングをした子ども達が走ると、驚きの結果が出ました!
たった15分練習をしただけなのに、0.4秒も速くなった子も! しかも、どの子も練習前に測ったタイムより良い結果が。
走るコツを得て、最後はミニゲーム
足の速さはサッカーでは「大きな武器になる」と語る伊東選手。足が速くなるためには、少しでももっと速くなりたい、と今の自分よりも速くなることを常にイメージすることが大事だそう。
伊東選手は生まれつき足が速かった、と言うよりは、もっと速くなりたいと高校生のころトレーニングだけではなく、独学で足が速くなる方法を調べたことが根底にあると語ります。
伊東選手は、フォームのどこを変えたら速くなったのか
プロになってからいろんな人に見てもらった時、速く走るコツとして「腕の振り」を一番教わったそう。「実際、腕の振りを意識したら速くなったと思います」とその重要性を教えてくれました。
走るときに意識する3つのポイント
著書本では、「腕振り」以外にも、「足上げ」、「着地」の重要性にも触れています。この3つの練習メニューで、グッと足が速くなると解説しています。
最後にミニゲームをしたら、子供達の表情が一転。真剣に伊東選手からボールを奪おうと競い合い、自然と走るスピードが上がっていきました。
「速さの秘訣」についてのインタビュー
伊東選手はどんな子どもだったか、教えてもらいました
−子供の時の夢といつからサッカー選手になろうと思いましたか?
小学校の時からサッカーをやっていて、その頃からずっとプロになりたいと思っていました。昔からサッカー一筋でしたね。
−どのように育ちましたか?
両親が「自由」に育ててくれました。「勉強しなさい」と言われたことは、一度もないですね(笑)両親は、基本的に自分で決めろ、と言うスタンスでした。
足が速くなることは、自身の可能性を広げること
子どもたちのこと大好きな伊東選手が子ども達と同じ目線で話しプレーをする姿に、どの子も「楽しかった!」と満面の笑みでイベントが終了しました。
「君も必ず足が速くなる!」こう断言する伊東選手が生み出した、「スピードスターメソッド」は足が速くなるだけではなく、「自分の持つ可能性さえも広げてくれる」と綴っています。
子どもが「自分は足が遅い」とコンプレックスを抱く前に、本書を手に取って練習し、親子の絆も深めてみませんか。
「子どもの足がどんどん速くなる」 著者/伊東純也(アスコム出版)
本の中身には、早く走るためのポイントが満載!
ポイント① 運動神経が悪くても速くなる
ポイント② 親の足が遅くても速くなる
ポイント③ 難しいフォーム練習は一切なし
ポイント④ 練習場所が狭くても速くなる
ポイント⑤ 何歳からでも速くなる
伊東純也
プロサッカー選手。AFCアジアカップ2019日本代表。1993年3月9日生まれ。神奈川県横須賀市浦賀出身。地元の鴨居SCでサッカーをはじめる。その後、横須賀シーガルズ、神奈川県立逗葉高等学校、神奈川大学を経て、ヴァンフォーレ甲府に入団。プロデビューは2015年3月14日、Jリーグ1stステージ第2節名古屋グランパス戦。2016年に柏レイソルへ移籍。翌2017年に日本代表に初選出。同年8月13日の第22節清水エスパルス戦では、70メートルもの距離を、快足を生かしたドリブルで独走し、ゴールをマーク。その年のJリーグ優秀選手賞を受賞した。2019年2月にベルギー・ジュピラー・プロ・リーグ、KRCヘンクに移籍。加入してすぐに、身体能力の高い外国人選手を置き去りにする、圧倒的なスピードで大活躍。「青い旋風が駆け抜けた! 」「閃光のように速い! 」と、地元紙やファンから惜しみない賛辞が贈られている。
文・構成/HugKum編集部