0歳8ヶ月頃から使える画材! 水で落とせる、太いクレパス。100周年を迎えたクレパス®の新しい仲間をご紹介

「クレパス®」という名前、聞いたことありますよね。社名にも入っている現・サクラクレパスが今から100年前の1925年に誕生させた画材です。つまり、今年は100周年の記念の年。そこでクレパスのシリーズに0歳8ヶ月から楽しめる商品が登場しました。

2025年、クレパス®は100周年を迎えました。

クレパスが生まれたのは1925年

初めはクレヨンを製造する会社として生まれた「日本クレィヨン商会(現・サクラクレパス)」。1925年に子どもたちがのびのびと描ける画材としてクレパスを発明しました。

当時すでにあった「クレヨン」の筆記時の定着性のよさと「パステル」の混色のしやすさという2つを併せもった商品として生み出されたため「クレパス」と命名されました。今でもクレパスはサクラクレパスの登録商標で、一般名称や小学校の教科書内では「オイルパステル」「パス」と表現されています。

そんなクレパスは2025年で100周年を迎えました。周年記念として発売された商品ラインナップから、小さなお子さんでも手に取って色やお絵描きができる「水でおとせる はじめてのふとふとクレパス6色」(※以下、ふとふとクレパス)をご紹介します。

水でおとせる はじめてのふとふとクレパス®6色

クレパスとクレヨン、何が違う?

雰囲気が似ているクレヨンとクレパスですが、それぞれに得意技があります。

クレヨンは線を描くのが比較的得意です。対してクレパスは広い範囲を塗りつぶしたり、複数の色を混ぜたり、重ねて書いたりという技法が得意技です。

絵画指導の専門家の本(※)によると、画材を持ちはじめる基準となるのが「つかまり立ちができるか」とのこと。ハイハイからつかまり立ちになることで手があいて、何かを持つことができるようになるからです。そして、画材を手にしたときにそれまで体験をしたことがなかった、手にしたものを自由に動かすと紙に色がつくこと、点や線が紙についていくことから楽しさを覚えるそうです。この本でもクレパスの使用を提案していました。

※徳間書店「クレパスではじめよう 0〜3歳の気持ちと成長がわかるおうちお絵描き/舟井賀世子・著/サクラクレパス・協力」を参照

生まれてはじめて持つ画材に

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画像提供:株式会社サクラクレパス

お子さんの発達により差は出てくるものの、今まではおおよそ1歳を過ぎた頃から使うことが推奨されていたサクラクレパスの未就学児向け画材シリーズ。上の図はその年齢別のおすすめをまとめたものです。

今回、初めて1歳未満でも使える商品が登場しました(図の一番上の行を参照)。

はっきりした色

スケッチブックに色を塗ってみました。かなり鮮やかな色です。

クレパスの特長の一つとして挙げられるのが発色のよさです。弱い力でもくっきりはっきりとした色が紙の上に広がります。混色に強いのも特長です。

今回ご紹介しているふとふとクレパスでは、小さいお子さんでも親しみがあり、はっきりと色の違いがわかる代表的な6色「あか・きいろ・みどり・あお・ももいろ・くろ」が選ばれています。親しみのある色を塗る楽しみ、そして混ぜる楽しみが体験できます。

太くて握り持ちしやすい

写真の後ろに写るのはご存知「クーピーペンシル」。左下は太さを真下から比べました

1歳に満たないお子さんでも持ちやすいように直径1.5cm超、長さは6cmほどと太く短く作られています。見ただけで、力いっぱい紙に塗りつけても折れにくい太さだとわかるほどでした。

ちなみに筆者が折れてしまわないか試しに強めに力をかけましたが、そのときですら折れませんでした。

取り出し&片付けやすいケース

指を入れる隙間があって取りやすくなっています

箱を開けると、ところせましと並んでいる画材もありますが、小さいお子さんだけでなく、この商品は誰もが取り出しやすい余裕をもたせたケースになっています。

クレパスとクレパスの間に指を入れられるから取り出すのも簡単です。

ももいろを入れる所には「ももいろ」の表記が

また、クレパスが入っていたところの真下には色の名前と色自体が塗られているので、どの色をどこに戻せばよいかが一目でわかります。お片付けの練習にもなりますね。

水で落とせるから安心

黒いデスクマットにはみ出しても、手口拭きでキレイになりました

たとえば、お絵描きが楽しくて紙を飛び出して描いてしまっても大丈夫(ツルツルした素材が落としやすいです。製品によっては拭き取ってもキレイにならない場合もあります)です。水で色が落とせるクレパスなので、濡れた布巾(今回は手口拭きを使用)などでさっと拭き取ることでキレイにすることができます。

クレパスは紙の上で色を混ぜるのも楽しいですよ

また、紙の上に塗ったクレパスを指でぐるぐる混ぜると指にも色が。

流水の中で軽くこすっただけでスッキリ落ちました。

それも、流水の中でら指をこすり合わせるだけでキレイに落とすことができました。

より幅広い年代で楽しむことができる画材

水で落とせる、つまり水に溶けやすいからできる表現もあります。

スケッチブックにクレパスを塗って、水で湿らせた綿棒でくるくるしてから伸ばしてみると?

絵の具のように伸ばしたり、色を混ぜたり、お顔を描いたり。こんな遊び方もできちゃうんです!

これならば、年齢が異なるきょうだいがいるご家庭でも同じ画材を使っておもいおもいの表現ができるかもしれませんね。

商品情報

0歳8ヶ月から使える画材として販売されている商品ですが、ちょうど離乳食が進んできて口に物を入れるのが上手になってくる頃でもあります。食べ物ではありませんので、使うときには必ず大人の方が付き添って使うようにしてくださいね。

お子さんの楽しみがこの画材によって増えることを期待しています。

製品情報

商品名:水でおとせる はじめてのふとふとクレパス®6色
使用月例の目安:8ヶ月頃から
色:あか・きいろ・みどり・あお・ももいろ・くろ
小売価格:990円(税込)

詳しい商品の情報はこちらからご覧ください

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文・構成/ふじいなおみ

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