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デジタルデバイスNGの恋リア『オフライン ラブ』とは
スマホ、PC、タブレット等々……現代を生きるわたしたちはデジタルデバイスを通じて、常に大勢の人たちとのつながりを保ち続けています。恋愛においても、待ち合わせや約束のほか、お互いの気持ちをつなぐ上での重要なコミュニケーションツールとして、もはや欠かせない存在となっているのではないでしょうか。
デジタルデバイス禁止の恋愛リアリティショー
今回新たに配信される恋愛リアリティショー『オフライン ラブ』のルールは、そんなデジタルデバイスをすべて手放すこと。スマホやPC、タブレットはもちろん、カメラの使用もNGです。10日間という限られた時間の中、フランス・ニースの地を舞台に、現代を生きる10人の若者が“オフライン”な恋愛模様を繰り広げます。
もどかしさが逆に新感覚!古いフランス映画のようにロマンチックな恋リア
斬新なルールのもとに展開される本作ですが、デジタルデバイスが禁止されることでどのような化学反応が生じるのか、想像もつかない方がほとんどではないでしょうか。ここからは、数ある恋愛リアリティーショーのなかでも、本作ならではの魅力を語っていきます!
オフラインゆえのもどかしさがたまらない!

昔の恋愛ドラマや恋愛映画を見ていると、待ち合わせの時間に相手が来ず、長らく待ちぼうけしたり、逆に、約束に間に合わないのに連絡を取る術がなくて焦ったり……そんなシーンにじれったくなることがありませんか。スマホがある現代では失われつつある恋愛における“もどかしさ”を味わえるのが、本作『オフライン ラブ』です。
デジタルデバイスを預ければ、まったく知らないフランス・ニースの地に放たれる各参加者たち。本作での旅は、彼らが面識もない他の参加者たちと出会うことはできるのか……というシチュエーションからはじまります。

お互いの目印となるのは番組オリジナルのガイドブックのみ。近くにいるのにすれ違ってしまうこともあり、「え!なんで気づかないの!」と視聴者が歯痒い思いをするシーンも……! そして、本当に会えるかどうかもわからないもどかしさの中での出会いには、「やっと会えた〜!」という達成感とロマンチックさ、そして「運命」的な感動を共に味わえます。
美しいニースの街並みやおしゃれな演出も相まって、まるで古いフランス映画を見ているような気分に浸れるはず。
唯一の連絡手段=「手紙」

そんな本作での唯一の連絡手段は「手紙」だけ。中には、顔もわからない、名前しか知らない相手にとりあえず手紙を出してみる人もいます。受け取った人は、名前や手紙に書かれたメッセージという文字情報だけで相手のことを想像する。文通という文化が消えた現代においては、かなり特別な感覚のある状況ではないでしょうか。
また、手紙には当然ながら「既読」もつかないので、相手がそれを読んでくれたかどうかもわかりません。タイミングによっては、本当に届かないことも……? 手紙を出しては返事を待つ参加者たちの姿に、見ている側も非常にソワソワさせられます……!
優しいまなざしで贈られるスタジオトーク

本作のもうひとつの魅力として注目したいのが、メンバーたちの恋愛模様を見守るMC陣たちです。スタジオにてMCを務めるのは、歌手の小泉今日子さんと、M-1グランプリで史上初の2連覇を果たしたお笑いコンビの令和ロマン。
かゆいところに手が届く令和ロマンのコメントはもちろん、「(デジタルデバイスのなかった)昔は、はじめて喫茶店で落ち合う人同士が『〇〇を持っています』ってやってたんですよ」といった、デジタルデバイスのなかった時代に青春を過ごした人としての小泉さんのコメントにも注目です。「わかるわかる」「昔はそうだった」と頷きながら、かつてのアナログ時代を懐かしみたくなる方も多いはず。
全員が愛しい!個性的で魅力あふれる参加者たち
参加メンバーは、「デジタルデバイスを使わない日はない」といっても過言ではない20〜30歳(※撮影時の年齢)の若者世代の男女10名。ブランドプロデューサー、元水球日本代表、モデル、芸人、俳優……と職業のバラエティも豊かです。
筆者の推しはトウコ!少女漫画のヒロインのようなチャーミングさが魅力

どの参加者も魅力的ですが、筆者が中でも注目するのは「お付き合いしたことがない」と話すトウコ(24・俳優)。ドラマ等の影響で理想ばかりが膨らんでしまうというトウコは、明るくピュアかつチャーミングで、まるで少女漫画のヒロインのよう。旅のはじめでは、スマホなしでは地図を読むのもままならない姿を見せることもありました。なかなか誰とも落ちあえずひとりでスイーツを食べたり、ハンバーガーを頬張ったりして過ごす、ちょっぴり不憫ながら、豪快かつ不器用な一面も持つ鮮やかなその人間性に、「がんばれ!!」と応援したい気持ちがくすぐられます!
開始早々運命の出会い?!今後の展開に注目のミミ&ショウ

押しは強めと自称するキュートな印象のミミ(20・アルバイト)は、海沿いを彷徨ううちにクールな雰囲気のショウ(22・大学生&モデル)とばったり遭遇! 運命的な出会いから行動を共にしはじめる2人はなんとなく良いムードに……? その後は行動を共にするようになりますが、この「運命」は順調に進展していくのか、それとも分岐するのか。序盤から駆け引き的なやりとりも見受けれ、ふたりの動向が気になります。
ほか、個性豊かな面々とそれぞれのニースの過ごし方にも注目!

ほかの参加者としても、どことなく庇護欲がくすぐられるケンスケ(24・芸人)や、笑顔が魅力的なナナミ(25・俳優)、自立した大人の女性の雰囲気が素敵なカナカ(25・ブランドプロデューサー)、アンニュイな印象のお姉さん・マホ(30・モデル)、甘いマスクで女子たちを翻弄しそうなユウダイ(24・モデル&俳優)、堅実そうなイメージのアツシ(30・元水球日本代表)、ニースへの到着が遅くなってしまったアル(30・ダンサー&振付師)、と個性的な面々が揃います。
同性同士で落ち合ってスイーツ巡りに出かける人もいれば、ニースの街並みを楽しむ人、ロマンチックなロケーションで運命的な出会いをするペアもいて、1日1日の使い方も十人十色。それぞれの動きにも要注目です。
スマホやPCがない環境で、若者たちはどんな恋をする?
「デジタルデバイス禁止=いつでも気持ちが伝えられるわけではない」という現代においては特異なシチュエーションを設定した本作は、オフラインというルールによる不便さに翻弄されつつも、それゆえに相手への思いを募らせる若者たちの姿に心揺さぶられる番組です。
また、舞台はフランス・ニースということもあって、おしゃれな街並みや飲食店、古着屋等の登場も魅力のひとつ。どこを切り取ってもフランス映画のような、新感覚の恋愛リアリティショーをどうぞお楽しみください。
Netflix リアリティシリーズ『オフラインラブ』>>はこちら
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文・構成/羽吹理美