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発売から58年!ロングセラーの「チョコボール」
お邪魔したのは、森永製菓の本社。取材冒頭、いきなり「銀のエンゼル」を当ててしまった筆者。こ、これは〜!とテンションも上がったなかで、人気のチョコボール、そして最新のおもちゃのカンヅメについて取材をさせてもらいました。

みなさんご存知の森永製菓のチョコボール。実は、おじいちゃんおばあちゃんも食べていたほど歴史が長〜いベストセラーなお菓子であることを知っていましたか?
「チョコボール」の変遷

チョコボールの発売から現在までを振り返ってみると……
板チョコレートが主流だった時代、まだチョコレートが子どもにとって気軽に買えるお菓子ではなかった「1967年」に発売開始。今年で58年目です!
パッケージは、発売当時から「くちばし」が現れる仕組みになっていたのだそう。時流に合わせて少しずつ工夫が施されているそうですが、それでも同じお菓子をおじいちゃんおばあちゃんも食べていたと思うと感慨深いものがあります。
お馴染み「キョロちゃん」も成長中
パッケージからもわかる通り、チョコボールのキャラクター「キョロちゃん」は、その形状から想起され誕生したキャラクター。

お菓子を取り出す部分に「くちばし」と書いてあるのに気づいた方も多いことでしょう。黄色のくちばしに、ツートンカラーのボディが一つになって、パッケージ全体が「キョロちゃん」なのです。目がキョロキョロしていてかわいいですよね。なんと、このデザインは発売当時と比べて、大きな変更はないのだそう。
時代と共に少しだけ成長しているとのこと。少しふっくら、ますます愛らしいキャラクターになっていますね!

ワクワクする体験価値を!社長も知らない「おもちゃのカンヅメ」の中身
1964年に大人向け高級チョコレート「ハイクラウン」が大ヒット。そんな中、次は子どもたちも楽しめるチョコレートを、という想いを込めて誕生したのがチョコボールでした。”チョコレートが手につかない”のもポイントです。
その時の「夢やワクワクを届けたい」という想いが、お菓子にプラスされた体験価値「おもちゃのカンヅメ」。お菓子を開けるのも、エンゼルマークを集めるのも、おもちゃのカンヅメをもらうのもワクワクする。そんな体験がいっぱいです。
語り継がれているお話だと、最初は「マンガ」がおもちゃのカンヅメに詰め込まれていたとか。社長や社員でさえ知らされていない「おもちゃのカンヅメ」の中身はトップシークレットなんだそう。
最新の「おもちゃのカンヅメ」は、森永製菓 マーケティング本部に勤める中野さんが、極秘のおひとり様プロジェクトとして開発にあたっています。

秘密のベールに包まれた「おもちゃのカンヅメ」の歴史
チョコボールとともに子どもたちの注目を集めた「おもちゃのカンヅメ」。当選した人しか手にすることのできない憧れのカンヅメについて、誕生から現在までの変遷を教えてもらいました。
大ヒット「キョロ缶」スタイルへ
おもちゃのカンヅメの中身は、森永製菓の社員すら知らないそうですが、ずいぶん昔は形も缶詰そのものだったとか。
1990年代に入って、「男の子缶」や「女の子缶」、「過去缶」、「未来缶」といった対(つい)のタイプが登場。より楽しいカンヅメへと進化しました。




そして、2004年にキョロちゃんの形の「キョロ缶」が大ヒット!ここから、カンヅメも進化を遂げ、中でもキョロ缶が取り入られるようになりました。


「おもちゃのカンヅメ」を通して、子どもにも大人にも遊び心
おもちゃのカンヅメは、「金のエンゼル」1枚または「銀のエンゼル」5枚を集めるともらえます。この仕組みは、1967年から変わっていません。子どもも大人も遊んで楽しめる体験価値が、チョコボールの大きな魅力になっています。
【最新カンヅメ】キョロクレーン缶は遊んで楽しめる「おもちゃのカンヅメ」
キュロクレーン缶はみんなで遊べるのが魅力!
最新バージョンの新 おもちゃのカンヅメ「キョロクレーン缶」は、三世代の誰もが遊んで楽しめるグッド・トイ。温泉に行けば必ず設置されている「クレーンゲーム」が思い当たる方もいることでしょう。シンプルなボタン操作だけで、説明書がなくとも簡単に遊んで楽しめます。スマートフォン生活がメインの子どもたちも操作できるし、おじいちゃんおばあちゃんも操作できる。まさに、ユニバーサルデザインです。
ちなみに、新 おもちゃのカンヅメ「キョロクレーン缶」のくちばし部分は「缶」でできているんです。中身を変えれば、繰り返しゲームができるので、使い方は家族のアイディア次第。毎日の暮らしに遊び心をプラスできそうです。

我が家には、今3枚の「銀のエンゼル」があります。孫の世代になってもいい、いつか「おもちゃのカンヅメ」をゲットしてほしい!そんな小さな楽しみが家族に繋がっていくことも、愛しいですよね。
歴代「おもちゃのカンヅメ」が見られるMORIUM
歴代「おもちゃのカンヅメ」や金のエンゼルが見られる、「森永エンゼルミュージアムMORIUM(モリウム)」が神奈川県横浜にあります。子どもたちの学校遠足や大人の社会見学にもおすすめ。MORIUMでは、お菓子の歴史や気になるおもちゃ缶にも出会えます。
森永エンゼルミュージアムMORIUM(モリウム)の体験記事はこちら

森永エンゼルミュージアムMORIUM(モリウム)
見学実施日:平日(土・日・祝日、年末年始、工場指定定休日を除く)
入館:完全事前予約制(無料)
対象者:小学生以上(未就学のお子様のご入場はお断りしております)
場所:神奈川県横浜市鶴見区下末吉2丁目1−1
https://www.morinaga.co.jp/factory/tsurumi/
取材・文/太田さちか