「Mébaé」は、京都の老舗書店「ふたば書房」が手がける絵本とカフェが融合した、まるで“親子のための秘密基地”みたいな空間。約600冊の絵本に囲まれながら、親子でゆっくりと読書時間を楽しむことができます。
一方、「堀川新文化ビルヂング」は、 本・アート・ものづくりが一体となった文化複合施設。アートを間近で鑑賞できるギャラリーとゆったり過ごせるカフェが揃い、親子での京都旅行に “感性を磨くひととき” をプラスしてくれる場所です。
この記事では、「親子で楽しめる京都の文化スポットを知りたい!」「旅の思い出になるような特別な体験をしたい!」そんな方に向けて、 京都でしかできない“本とアートの旅” をご紹介します。
京都の旅に“絵本の時間”をプラス! 親子でくつろぐ「絵本カフェ Mébaé」
子どもとの京都旅行でぜひ訪れてほしいのが、京都・北大路の大徳寺から徒歩約3分、新大宮商店街にある 「絵本カフェ Mébaé(めばえ、以下Mébaé)」 です。
Mébaéは、約600冊の絵本に囲まれながら、おいしいカフェメニューを楽しめる特別な空間。

観光で歩き回ったあと、親子でほっとひと息つきながら、毎日読んでいるお気に入りの絵本から、今まで知らなかった心に響く絵本に出会える場所です。
忙しい日常の中では、ゆっくり絵本を開いて読んであげるような時間がとれないことも…。旅先だからこそ、子どもと一緒に本をめくりながら、じっくりお話を読んでみるのはいかがでしょう。京都の思い出とともに、心に残る絵本に触れる時間を過ごしてみませんか?
「Mébaé」ってどんなお店?
「Mébaé」は、京都の人気書店「ふたば書房」が手がける絵本とカフェが融合した特別な場所。店内には自由に読んでもいい絵本が所狭しと並んでいます。親子で気になる本を選んだら、座ってゆっくり読めるのが魅力です。気に入った絵本があれば、購入することもできます。

さらに、こだわりのカフェメニューも充実! ボリュームたっぷりの厚焼きたまごサンドや、旬の野菜で作られたおいしいスープ、デザートなど、子どもと一緒に食べたい安心のメニューが揃っています。


「旅の途中で、ふらっと立ち寄れる豊かな本屋さん」でもあり、「子どもと一緒においしく、ゆったりとした時間を過ごせるカフェ」でもある。そんな京都ならではのゆったりとした時間が流れるお店です。
親子で楽しむ「Mébaé」の魅力
1.「旅先で読む一冊」が、特別な思い出になる
旅行中に出会った一冊の絵本。その絵本を、家に帰ってから開けば 「京都で読んだね」「あのお店、楽しかったね」 と思い出が蘇るはず。お土産に本を買って帰るのもおすすめです。


2.「靴を脱いでくつろげる」京町家のあたたかさ
店内は、靴を脱いで上がるカウンター席もあり、子ども連れでもリラックスしやすい空間。ぐずってしまっても大丈夫。旅行中の「ちょっと休憩したい…」というときにもぴったりです。
2階(6畳+床間/要予約・有料1時間2,500円、※授乳の必要な方は無料)の貸切サービスもあるので、気兼ねなくくつろぎたい方やグループ(8名まで)におすすめですよ。


3.絵本選びをお手伝い! 絵本専門士による「本との出会い」
「どんな絵本を読んだらいいかわからない…」「こんな絵本ってないかしら?」。そんなときには、絵本専門士の資格を持つ店長の洞本昌哉(ほらもと・まさや)さんに相談! 子どもの興味や年齢に合わせたおすすめを教えてもらえるので、 新しい本との出会いが生まれるはずです。

Mébaéでは、観光の合間にちょっと立ち寄るだけでも、心がほっと落ち着くひとときを過ごせます。2016年9月にオープンして以来、全国津々浦々にリピーターの方が数多くいらっしゃるとか。 旅先でのんびりと絵本を読む贅沢、ぜひ親子で体験してみてください!
【Mebae】
インスタグラム:https://www.instagram.com/mebae0925/
X:https://x.com/ehoncafe_mebae
住所:京都市北区紫野下門前町5-5
営業時間:11:00~16:00
休業日:日曜、月曜、火曜
電話:075-493-5528
アクセス:【電車】京都市市営地下鉄烏丸線「北大路」駅より徒歩約15分
【バス】京都市バス「大徳寺前」下車、徒歩約3分
京都旅行に“感性を刺激する時間”をプラス!「堀川新文化ビルヂング」で過ごす知的体験
京都に「子どもと一緒に楽しめる文化スポットがあったらいいな」と思ったことはありませんか?
そんな親子にぴったりなのが 「堀川新文化ビルヂング」。伝統工芸品や西陣織の産地としても有名な西陣に位置し、近隣には晴明神社や元離宮二条城があります。堀川新文化ビルヂングは、 本・アート・ものづくりが融合した、新しい京都の文化体験拠点です。

「子どもとアートに触れる機会を作りたい」、「旅先で本に囲まれた時間を楽しみたい」、「ちょっとした体験を通じて、旅行の思い出を形にしたい」そんなママ・パパにおすすめのスポットです。
「堀川新文化ビルヂング」ってどんなところ?
2021年11月にオープンした堀川新文化ビルヂングは、書店・カフェ・ギャラリー・印刷工房などが集まる複合文化施設。運営は、京都の書店「大垣書店」 で、本好きにはたまらない空間になっています。
ギャラリー、書店、カフェ&バーの楽しみ方について、それぞれ紹介していきましょう。
親子で楽しむ「堀川新文化ビルヂング」の3つの体験
1. ギャラリー「NEUTRAL(ニュートラル)」でアートに触れる
堀川新文化ビルヂングの2階、ギャラリー「NEUTRAL」では、アートやクラフトの展覧会から音楽やトークイベントなど、さまざまな催しものが行われています。
美術館とは違い、作品をとても近い距離で鑑賞できるのが大きな特徴です。そのため、アートの細かい質感や筆のタッチ、素材の質感などをリアルに感じられるのが魅力。しかし、作品との距離が近い分、 「子どもと一緒に行っても大丈夫かな…?」 と心配になるママ・パパもいるかもしれません。私自身もその点が気になり、このビルの支配人である 大垣守可(おおがき・もりよし)さんに聞いてみました。
すると、「 子どものお客様が来ることは、アーティストの方たちに伝えているんですよ。そうしたことも踏まえて展示しているので、子どもがいるからといって遠慮せずにお楽しみください 」と教えてくださいました。
この言葉を聞いて、 アートが「大人だけのもの」ではなく、親子で一緒に楽しめる場になっていることを実感しました。間近で作品を感じられることで、子どもたちも「これは何でできているの?」「どうやって作ったの?」と興味を持つきっかけになるかもしれません。
美術館とは一味違う、「親子で気軽にアートに触れられる場」として、ぜひ訪れてみてください!


2.大垣書店でしか手に入らない本がある
「堀川新文化ビルヂング」1階に入る大垣書店は、ただの書店ではありません。ここでは、京都ならではの文化やアート、歴史に深く根ざした書籍に出会うことができます。
その中でも注目したいのが、大垣書店が手がける雑誌 『KYOTOZINE』。京都の街や文化を知り尽くした書店だからこそ作れる、まさに 「地元目線の京都情報誌」です。

そしてもう一つ。知る人ぞ知る“幻の小冊子” ともいえるのが、『羅(うすもの)』。小説やエッセイ、インタビュー、書評などを収めた全78ページの充実した内容ですが、 なんと無料で配布されているのです!
豊かな中身と、手に取ったときの心地よさに魅了される人も多く、気づけば 「『羅』を手に入れるために京都に行く」という日が訪れるかも…? そんな特別な本との出会いがあるのも、この書店の魅力です。


3.カフェ&バー「Slow Page」で読書とカフェタイム|親子でゆったり過ごせる空間
堀川新文化ビルヂングの1階には、カフェ&バー「Slow Page」が併設されています。一席一席のスペースに余裕があり、親子でリラックスできる空間です。

フードメニューやドリンクメニューも充実していて、コーヒーは自家焙煎。ランチメニュー(11時〜14時)にはサラダとドリンクがついて、とってもお得です。

購入した本を片手にゆったりと過ごしたり、ギャラリーを見たあとに感想を言い合いながらお茶をしたりするのもいいですね。旅の合間の休憩スポットとしても使えます。
旅行中、「ちょっと違う体験をしたい」「子どもと一緒に新しい文化に触れたい」そんなときにぴったりの場所です。
【堀川新文化ビルヂング】
HP:https://horikawa-shinbunkabldg.jp
インスタグラム:https://www.instagram.com/horikawasinbunkabldg/
住所:京都市上京区皀莢町(サイカチチョウ)287
電話:075-431-5551
アクセス:【電車】京都市市営地下鉄東西線「二条城前」駅より徒歩約15分
【バス】京都市バス「堀川中立売」下車、徒歩約1分
営業時間
[大垣書店]:10:00~22:00
[カフェ&バー/Slow Page]: 8:30~23:00
[印刷工房/昌幸堂]10:00~18:00(月・日祝定休)
[ギャラリー・イベントスペース/NEUTRAL]10:00~19:00 ※企画ごとに設定
[ギャラリー・イベントスペース/Gallery PARC]13:00〜19:00(水・木 定休)
京都旅行に“心に残る時間”をプラス
京都は、歴史や伝統を感じる観光スポットが豊富な街。そんな旅の合間にゆっくりと絵本を開いたり、アートに触れたりする時間を加えることで、さらに特別な思い出が生まれることでしょう。
旅行中のちょっとした“寄り道”が、 子どもにとっても大人にとっても、忘れられない思い出になるかもしれませんよ。
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構成・文/末原美裕(京都メディアライン)