毎月開催!京都でフランスのマルシェ⁉︎ おしゃれで上質なものが揃う「ル・マルシェ」へ行ってみた【HugKum京都隊が教える京の裏ワザ・裏ミチ徹底ガイド】

京都で毎月、フランスさながらのマルシェが開催されているのをご存じですか? マルシェには上質な商品が揃い、フランスや海外の文化にも触れることができる人気のイベントです。本記事では、京都の日仏学館で開催されている「ル・マルシェ」について紹介していきます。

京都といえば神社やお寺、町家など、「京都らしさ」を求めて観光に来る方が多いでしょう。しかし、本記事で紹介する「ル・マルシェ」は、少し趣が異なり、知る人ぞ知る、京都の中でフランスや異国を感じることができるイベントなんです。

一体どんなイベントなのか、一緒に見ていきましょう!

月に一回、京都の関西日仏学館で開催される「ル・マルシェ」とは?

京都、百万遍近くにある、関西日仏学館の庭で、月に1回、「ル・マルシェ」というイベントが開催されています。

「マルシェ(marché)」とは、フランス語で「市場」という意味。多くの人が集まる場所で、複数の店舗が店を出すことをいいます。フランスでは、どの都市でも定期的にマルシェが開催されていて、旬の新鮮な食材や花、生活用品などが売られています。

またマルシェは、ただ買い物をするだけでなく、店員との会話を楽しんだり、コミュニケーションの場として、フランスの人にとって欠かせないものです。そんな、本場フランスのようなマルシェが、京都でも開催されています。

美味しく身体が喜ぶものを

「ル・マルシェ」は、美味しくて身体が喜ぶもの、上質なもの、真心込めて作られたものを、ぜひ生活の中に取り入れてほしい、という思いで開催されています。関西日仏学館の庭には、オーガニックフードや植物、ハンドメイドのアクセサリーなど、40以上の店舗が並び、朝から多くの人が訪れる人気のイベントです。

フランスなど、日本では珍しい海外の食品や製品も多く、ミニワークショップが開催されたり、さまざまな文化に触れることもできます。また、屋外で開催される開放感あふれるイベントとあって、子どもやペット一緒に遊びに来られる方も多くいます。

京都の中にフランス⁉︎ 開催場所の関西日仏学館とは?

関西日仏学館はフランス政府公式機関で、フランス語の普及や、日本とフランスの文化交流を目的として開設されました。しかも、関西日仏学館は、フランス政府が初めて日本で開設したフランス語学校という、歴史のある施設なんです。

実は京都に住んでいる方でも、この施設に誰でも入ることができるのを知らない方が多いんです。建物の中にはカフェもあり、一般の方でも入館することができます。

関西日仏学館

どんなお店が出店しているの?

関西日仏学館の建物に近づくと、楽しそうな音楽が聞こえてきます。取材した日は、お天気もよく、気持ちのいい気候。そのこともあって、朝から多くの人で賑わっていました。

「ル・マルシェ」は、オーガニックなどの身体に嬉しいもの、そして美味しいもの、おしゃれで可愛いハンドメイドのアクセサリーや雑貨など、多くの店が出店しています。では、実際にどんなものが売られているのでしょうか?

国際コンテストで数々の賞を受賞したチュニジア産のオリーブオイル

オリーブオイルの国際コンテストの賞を数々受賞した、良質なチュニジア産のオリーブオイルと、オリーブの木の枝で作られた素敵な木器を販売されている『マイライン』。

チュニジアは世界有数のオリーブの産地で、高品質のオリーブオイルの生産地としても知られています。チュニジア産のオリーブオイルは抗酸化作用が強く、抗菌、抗アレルギー作用のある成分も含んでいるそう。そのため、妊娠中の方や子どもにもおすすめなのだそうです。

試食もできます

オリーブオイルといってもたくさん種類があって、フルーティーなものから、爽やかな苦味のあるものなど、味や風味はさまざまです。試食することもでき、オリーブオイルの種類ごとにおすすめの使い方も教えてもらえます。

農薬や化学肥料を使わないオーガニックフラワー

滋賀県のマキ町で農薬や化学肥料をいっさい使わない、有機栽培された切り花が売られている『スムージーガーデン』。

アレルギーや化学過敏症の方も切り花を楽しむことができます。この日は、色鮮やかなダリアが並んでいました。7月~10月末は、ダリアのシーズンなのだそう。

時期によって、店頭に並ぶ花が変わり、季節を感じることができます。「マルシェで花を買うなんて、本当にフランスのマルシェみたい!」と気分が上がります。

可愛くて美味しいお菓子

『ATELIER PAGES KYOTO』は、パリで1つ星を獲得した『Restaurant Pages』が、初めて京都にオープンした店です。

フランス産のバターをふんだんに使ったフィナンシェなどを販売されています。表面はカリカリとしていて、中はしっとり。口に入れるとバターの香りが広がります。本場フランスのフィナンシェの表面は、カリカリとしているのが特徴なのだそうです。

続いて、可愛い和三盆糖のお干菓子を販売されている『PARIS GRIS』。見た目の可愛さはもちろん、いろんな味があり、和三盆糖の優しい甘さが美味しいお菓子。プレゼントにも人気なのだそうです。

イベン限定のものも

おしゃれなアクセサリーや雑貨など

チェコ雑貨などを販売されている『コチカーニバル』。

人気のトートバッグ

思わず「可愛いー!」と声をあげてしまう可愛さ。カラフルで、持っているだけで幸せな気分にしてくれますね。

こちらは、アクセサリー離れをしてしまった子育て世代の女性にまたアクセサリーをつけてほしいと、アクセサリーやアロマを販売されている『miru』。

ピアスやネックレスにつけられるチャーム

ピアスやイヤリング、ネックレスにつけることができるチャームが豊富に揃います。自分好みにカスタムできるのが嬉しいですね。

可愛いイラストで目を引いたのは、おしゃれな洋服や小物を販売されている『VIRXINY』。

ルイヴィトンやケンゾーといった、一流ブランドで活躍されたフランス人デザイナーが手書きでデザインされています。着るだけでパリジェンヌになれそう!

フード・ドリンク類も充実

京都で人気のパン屋、『LIBERTÉ PÂTISSERIE BOULANGERIE 京都』。フランス産の小麦粉やバター、塩を厳選して作られた美味しいクロワッサンやバゲット、お菓子などを販売されています。

そのほかにも、さまざまな美味しそうなフードやドリンク類が販売されていますよ。

子どもも喜びそうな「おにぎり」や、プラントベースのフードグルテンフリーのお菓子など、どれも美味しそうです。

「ル・マルシェ」を楽しむポイント!

「ル・マルシェ」をより楽しむポイントを紹介します。

買ったフードやドリンクをテラスで食べて楽しむ

「ル・マルシェ」内には、テラスが設置されています。天気のいい日は、フードやドリンクは、テラスで食べて楽しむのがおすすめです。朝一番に来て、マルシェで買ったもので朝食や昼食をとり、ワインなどを飲んで最後までいる方もちらほら! いろんなお店のものを食べて楽しみたいですね。

お店の人との会話を楽しむ

マルシェの魅力のひとつは、お店の人との会話を楽しめること。商品のことを聞くと、本当に丁寧に教えてくれますし、何気ない日常会話で盛り上がることもあります。興味深い情報を知れたりもするので、お店の人と会話を楽しんでみてください。

関西日仏学館のイベントもチェック!

「ル・マルシェ」開催の日に、関西日仏学館でイベントが行なわれることがあります。この日は、無料のフランス語体験レッスン子どもも参加できるようなイベントなども開催されていました。関西日仏学館のイベントもチェックして、面白そうなものは参加してみるのがおすすめです。

フランス語の古本も販売されていました
子ども向けの絵本

詳細情報

開催日:毎月1回・日曜(雨天の場合は中止・HPにて要確認)
時間:10:00~16:00
入場無料

場所:京都市左京区吉田泉殿町8 関西日仏学館ガーデン
HP:https://www.enafarm.jp/%E3%83%AB-%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/

12月は「マルシェ・ド・ノエル」も開催

12月のクリスマスシーズンには、「マルシェ・ド・ノエル」が開催されます。会場全体がクリスマス仕様にデコレーションされ、イルミネーションとライトアップ、テラスでのスペシャルライブなど、クリスマスムードを味わうことができます。

また、クリスマスのオーナメントなどのグッズ、ホットワインやホットビールなど、この時期ならではの商品も並びます。

京都でフランスのようなマルシェ

京都の関西日仏学館で行なわれる、「ル・マルシェ」について紹介しました。心地いい音楽が流れていて、美味しいもの、身体に嬉しいもの、おしゃれで可愛いものなど、上質な商品と出会うことができるイベントです。会場には、テラスもあり、買ったものをその場で楽しむこともできます。海外の文化に触れることもできるので、家族で一緒に出かけてみてはいかがでしょうか。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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