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子どもと一緒に楽しめる! 簡単キャンプ飯レシピ2選
屋外での調理では、食材をこぼしたり手順を間違えたりしても、それ自体が楽しみとなります。子どもにとっては大切な経験で、失敗しながらも、できたことも増えていく喜びが成長につながります。
そこで、下準備が少なく、子どもと一緒に作りやすいキャンプ飯メニューを選びました。ぜひ参考にしてください。
チキンのホイル焼き
ホイル焼きは、素材のうま味がしっかり閉じ込められるため、子どもにも好評です。アルミホイルに包んで焼くだけなので、アウトドアでも扱いやすいメニューですよ。

前日に自宅で仕込んで持っていけば、現地では火にかけるだけです。もちろん、その場でカットしてもすぐに調理できます。工程が少なく、後片づけも楽なのがうれしいポイントですね。
・材料
(2人分)
鶏ささみ肉 4本
しめじ 1/2株
玉ねぎ 1/4個
にんじん 1/3本
酒 大さじ1
塩こしょう 少々
有塩バター 20g
しょうゆ 大さじ1
・作り方
【1】ささみ肉の筋を取り除き、食べやすい大きさにカットします。
ささみ肉の他にもおすすめの具材は、鶏モモ肉やベーコン、切り身魚など。現地で購入した具材を取り入れることもできます。
【2】しめじの石づきを外してほぐします。玉ねぎ、にんじんはスライスします。
【3】アルミホイルを広げ、しめじ、玉ねぎ、にんじん、ささみ肉を重ねます。
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- キャベツやアスパラガスなどの春野菜を入れると、彩りがよくなります。塩こしょうで軽く味をつけたら、酒を振りかけます。ふわっとした香りが加わります。
【4】最後に、バターをのせてホイルをしっかり包めば、準備完了です。
【5】網にのせて直火で焼きますが、アルミホイルが破れるほどの強火は避けてください。そんなときは鍋やスキレットを使い、蓋をして蒸し焼きにすると、火加減の調節がしやすくなります。
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ホイルの中の水分を生かして、ふっくらと仕上げるイメージで加熱すると、おいしくできます。
【6】焼き上がり後に、しょうゆをかけてお召し上がりください。
白身魚の炊き込みごはん
メスティンなどのキャンプギアを使えば、ごはんも簡単に炊けますよ。材料を入れて火にかけるだけで、アウトドアメニューとは思えないグルメな一品が完成します。

・材料
(1人分)
お米 0.5合
水 100ml
白身魚の切り身 100g程度
白だし 大さじ1
しょうゆ 小さじ2
塩(魚の下味用) 少々
・前日の準備
調味料(白だし、しょうゆ)を合わせ、容器に詰めておくと便利です。
・作り方
【1】メスティンでお米を炊く場合、お米を浸水することで、味が良くなります。30分程度水に浸けて、浸水してください。
【2】白身魚の切り身に塩をします。骨が気にならない刺身用を選ぶとお子さんにも安心です。
【3】浸水したお米と水に白身魚を加え、合わせた調味料を入れて火にかけます。
【4】炊き上がったら、15分ほど蒸らしてください。お米がふっくら仕上がり、香りもいっそう引き立ちます。
仕上げにネギや三つ葉などの青物を添えると、見た目にも華やかです。冷凍枝豆を持参し、炊き上がりに混ぜれば、彩りも良く、子どもにも食べやすくなりますよ。
朝夕はひんやりしがちな屋外キャンプでの、温かい朝ごはんレシピ
屋外での朝は空気が澄んでいて気持ちいいものの、目覚めたばかりの体は冷えがちです。そんな朝には、温かくて準備が簡単な朝ごはんが重宝します。
ハムと彩り野菜のチーズトースト

直火用のホットサンドメーカーを使って作るトーストは、食パンにお好きな具材を挟んで加熱し、焼き色がついたら完成、というお手軽さです。

パンの香ばしさと熱々の具材が楽しめ、朝の食欲を引き出してくれます。
豆乳とコーンのスープ
朝晩の冷え込む時間帯にぴったりの温かいスープの作り方です。
鍋にコーン缶と豆乳を入れて温め、塩を少々加えて味を調えます。仕上げに粉チーズを振りかけると、よりまろやかな味になりますよ。
おやつは季節のごちそうを! 外でも作れる子ども向けキャンプデザート
キャンプの楽しみはごはんだけではありません。自然の中で食べるおやつも特別な体験になります。季節の果物や甘い香りに包まれたおやつは、子どもにとって忘れられない味になります。
焼きバナナのチョコとナッツトッピング

バナナの皮に切り込みを入れ、板チョコと砕いたナッツを詰めてアルミホイルで包みます。火にかけて中がとろけるまで焼けば完成です。甘い香りが広がり、大人もつい手が伸びるおやつになります。
いちごとマシュマロのホットビスケット

ビスケットで、焼いたマシュマロとスライスしたいちごを挟むだけの簡単おやつです。溶けたマシュマロと、いちごの甘酸っぱさがよく合います。
いちごをその季節のくだものにかえて、シーズナルな味わいを楽しみましょう。
初めての子連れキャンプでも安心! キャンプ飯の工夫と準備のヒント
子どもと一緒のキャンプでは、できるだけ手軽で失敗の少ない料理を選ぶと、みんなが無理なく楽しめます。気負わず出かけられるように、準備のコツやアイデアをご紹介します。
家での準備
食材は、あらかじめ家でカットしておくと、現地での調理がぐっとラクになります。もっと手軽に済ませたい場合は、スーパーで手に入るカット野菜がおすすめです。鍋用・炒め用・サラダ用など、用途に合わせたものを選ぶと便利です。

魚や肉、ベーコンなども、あらかじめカットされた商品を選べば、包丁を使わずにすぐ調理に取りかかれます。
パスタ料理を予定している場合は、麺をあらかじめ茹でてオリーブオイルを絡めておくと、現地での調理がスムーズです。ソースを温めて混ぜるだけで仕上がるので、火加減に不慣れな方でも安心です。

時間がないときは、水に浸けて戻す「水漬けパスタ」も便利な方法です。事前に準備しておけば、現地での調理時間をさらに短縮できます。
道具について
調理道具は、メスティンやスキレット、アルミホイルがあると便利です。どれも扱いやすく、いろいろなメニューに応用できるため、荷物を減らしつつ片づけもスムーズに進みます。
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スキレットがあると、アヒージョが簡単に作れます。
キャンプをする季節や場所にもよりますが、日中は夏のような暑さになることもあります。食材の鮮度管理は油断できません。保冷剤や保冷バッグを活用し、しっかり温度管理をしましょう。
おにぎりスープセット
炊いたごはんを持参して、おにぎりにすれば網で焼いて温められるので便利です。キャンプ場ではインスタントの味噌汁やカップラーメンを添えるだけでも、十分満足できる食事になりますよ。意外と子どもたちに好評かもしれません。
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缶詰は蓋を開けて温めるだけで食べられます。気になる缶詰があれば、ぜひ試してみて。
凝った料理にこだわらず、あえてシンプルに済ませることで、調理に追われて楽しめないなんてこともありません。そのぶん、子どもと遊んだり、自然の中でゆったり過ごす時間が増やせますよ。
気軽さを大切にしながら、家族の思い出を増やしていきたいですね。
簡単でおいしい料理で楽しむキャンプ
家族でのキャンプは、やわらかな日差しと新緑の中でゆったり過ごせる特別な時間です。子どもが笑顔で食べられる、簡単でおいしい料理を用意して、自然の中で食べる楽しさをぜひ感じてみてください。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)