「死にたいって思っちゃいけないの?」「お母さんのきげんが悪いときはどうしたらいい?」子どもの密かな相談。精神科医の回答が話題に

大ベストセラー『学びを結果に変えるアウトプット大全』の精神科医樺沢紫苑と、『子どもが本当に思っていること』の精神科医さわが初タッグを組んだ、子どもの話す・書く・行動する力を育む本『自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑』(サンクチュアリ出版)。小学生を取材して集めたリアルな悩みに精神科医の回答が話題に。今回は本書から気になる質問を抜粋してご紹介します。

『学びを結果に変えるアウトプット大全』(シリーズ累計100万部)の小学生版が登場

小学生に取材して集めた悩みや心配ごとに、精神科医が答えたら?

この本は、精神科医・樺沢紫苑のベストセラー『学びを結果に変えるアウトプット大全』(シリーズ累計100万部)の小学生版。小学生を実際に取材して集めた82個のリアルな「学校や家で困っていること」に対して、精神科医2人が子どもの目線で解決プランを提案しています。

※ここからは「自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑」(サンクチュアリ出版)より引用・抜粋しています。

お母さんのきげんは子どもにとって大問題!

お母さんのきげんが悪いときはどうしたらいい?

精神科医の回答

お母さんのきげんが悪くて、どうしたらいいかわからないときは、それをそのままお母さんにつたえてみたらいいよ。

そもそもお母さんのきげんが悪いのは、かならずしもあなたのせいじゃない。大人には、考えなきゃいけないことがたくさんあるからね。 仕事でトラブルが起こっているのかもしれないし、きのうの夜、あなたがねている間にお父さんとケンカしちゃったのかもしれない。

だからあなたがビクビクするひつようはないんだ。「お母さんのきげんが悪いとこまるな、悲しいな」ってつたえたら、あとはそーっとしておこう。

アクションプラン

お母さんのきげんが悪いときに自分はどう感じるか、紙に書きだしてみよう

お兄ちゃん、お姉ちゃんの不条理…

弟・妹が最初にやったのになんでおこられるのはぼくなの?

精神科医の回答

お兄ちゃん、お姉ちゃんと話をした方がラクだから、つい先にあなたをしかってしまうのかもね。

なっとくがいかないときは、何が起こったのかを、あなたの言葉できちんと説明してみよう。「あっちが悪いんだ!」「なんでぼくだけ⁉」などとこうふんしないで、おちついて話すのがいいよ。

いきさつがわかれば、お母さんはあなたの言い分もみとめてくれるはず。でも、もしあなたにも悪いところがあったなら、すなおにあやまろうね。

アクションプラン

なんでもないときに、お母さんやお父さんにあまえてみよう

もっとゲームがしたいんだけど…

ゲームの時間をのばしたいときは?

 精神科医の回答

「1日1時間」「夜の9時まで」のように、ゲームのルールが決まっているおうちは多いよね。決めた時間内で最大限に楽しむのが、ゲームと長くつき合うコツだよ。

どうしても時間をのばしてほしいときは、「あとちょっと」ではなく、「この面だけどうしてもクリアしたいんだ……!」のように言うと、OKが出る場合もあるかも。

あとは、宿題や明日のじゅんびをカンペキに終わらせる、お手伝いもしっかりするなど、ツッコまれポイントをなるべくなくしておこう。

アクションプラン

ゲームをする前に、宿題を終わらせよう

じつは死にたいって思うときもある…

死にたいって思っちゃいけないの?

精神科医の回答

「死にたい」って思う子は、ほとんどの場合が「死にたいほどつらい」じょうたいなんだと思う。人にはもってはいけない感情はないから、「死にたいと思う自分」をせめたり、だめなんだって思わないようにしてね。

「死にたい」って口にすると、おどろいてしまう人もいるから、「死にたいほどつらいんだ、苦しいんだ」という言葉にして相談するといいかもしれない。

あなたの味方になってくれる人は必ずいるよ。

アクションプラン

何かこまったときに相談したい人を3人、思いうかべてみよう

≪死にたいほどつらかったら、だれか3人にその気もちをつたえると少しラクになるよ≫
たとえば…
おかあさん おとうさん おじいちゃん・おばあちゃん
おにいちゃん・おねえちゃん 仲のいい友達 たんにんの先生
スクールカウンセラー 話しやすい先生 ほけん室の先生

※まわりの人に悩みを打ち明けづらかったら、相談を聞いてもらえる場所をたよるのもいいでしょう
「こころの健康相談統一ダイヤル」電話番号:0570-064-556

※ここまでは「自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑」(サンクチュアリ出版)より引用・抜粋しています。

子どもたちは大人が思っている以上にいろいろ考え、悩んでいる!

本書で取り上げている疑問はすべて実際に小学生に取材し、子どもたちから聞いたもの。本書では4年2組の仲間たちが、みんなの代わりに先生に質問します。
今回取り上げた質問以外にも、子どもだけでなく大人たちが「これ、子どもの頃に知りたかった!」という質問と回答がいっぱい。

本当の思いを大切にして言葉にする。簡単だけど慣れないと難しいアウトプット。
本書のメインテーマでもある「アウトプットって何?」「アウトプットをするメリットは?」についても漫画やイラストの中でわかりやすく解説してくれます。
アウトプットについて、さまざまな質問の回答を通し、わかりやすく解説された本書。
子どもたちがこの先自分に合った人と出会い、居心地のいい場所で楽しい人生を過ごすための大きな武器となることでしょう。

著書をチェック

樺沢紫苑/監修: 精神科医さわ サンクチュアリ出版 1,500 円+税

◎子どもの「話す」「書く」「行動する」能力を最大化!
◎シリーズ100万部『学びを結果に変えるアウトプット大全』待望の小学生版
◎小学生を取材して集めた悩みごとに「心のお医者さん」が名回答
◎82項目すべてにイラスト&今日からできる『アクションプラン』付きでわかりやすい
◎小1から自分で読める!(全漢字ふりがなつき)

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文・構成/kidamaiko

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