日持ちしないニラの保存のコツを解説|常温・冷蔵・冷凍の使い分けで おばけ化を防ぐ!

ニラは“鮮度が命”のスタミナ野菜

通年野菜のニラですが、夏は肉厚でやや硬く、冬から春先のニラは少し薄くて柔らかいのが特徴です。
古くから薬用として使われてきたほど栄養素に優れ、β-カロテンやビタミンC・カルシウム・硫化アリルなどが豊富。
あまり日持ちがしないため、買う時になるべく鮮度のいいものを選ぶのもコツです。

ニラの栄養

ニラの独特なにおい成分は、ネギ類に共通する硫化アリル(アリシン)です。ビタミンB群の吸収率を高め、滋養強壮や疲労回復効果もあるといわれています。ニラが、スタミナ野菜と呼ばれる所以です。
ニラの根元は、葉先よりも硫化アリルが4倍も含まれているとか。よく、根元を切って捨ててしまう人がいますが、栄養素も旨みも多いため捨てずに活用する方が正解です◎。

新鮮なニラの選び方

良質かを見極めるポイントは、葉先と茎のチェックが大切です。葉先は鮮やかな緑色でハリがあること、茎は弾力があって断面がみずみずしいかどうか。乾いたり、変色したりしているものは最初から選ばないようにしましょう。

ニラの常温保存は、“水揚げ”が鍵!

ニラは乾燥に弱い野菜なので、まずは水を吸わせることが大事です。ただ、重要なポイントが1つあります!それは、袋を捨てずに活用することです。

袋の下を切ってニラの茎を出す。

購入したままの袋の天地を切って花瓶などに茎を刺し、そこから水揚げをします。空いたペットボトルなどを再利用すると便利です。

毎日、水を取り替えながら風通しの良い場所に置いておけば2日程度は常温保存できます。ちなみに夏場は、室温が変化しやすく傷みやすいので不向きです。

ペットボトルなどに水を入れて挿すだけ!

ニラの葉はやわらかく起立性がないため、袋を活用しないで挿しただけだと下の写真みたいなビジュアルに…。

まさかのニラおばけになります(笑)

もしくは、茎のみを常温保存して葉先は即席キムチにするという技も♪

葉先部分は切り落として根元のみ水揚げします。この方法なら、2日ほど常温保存できます。

葉先だけ即席キムチにする方法

即席キムチの作り方は簡単です! 葉先は適当な長さに切り、ごま油としょうゆ、コチジャンを保存袋に入れて軽く揉むだけです。
ニラに含まれるβ-カロテンは、油で吸収率を上げるため油を入れるのがおすすめ。納豆のビタミンB1と組み合わせれば、最強のスタミナ食になります。

即席キムチは保存袋に入れたまま冷蔵庫で保存しましょう。

冷蔵保存のやり方

ニラはキッチンペーパーなどを活用して、冷蔵保存することもできます。この方法は次の3ステップです♪

1)濡らしたキッチンペーパーを根元に巻きます(長い場合は、半分に切る)。

2)新聞紙でくるみます。

3)ポリ袋(またはラップなど)に包んで完了です!

保存後は、なるべく葉先の方から使うこと。葉が途中で折れると栄養素が失われやすく、傷む要因にもなるため優しく扱いましょう。冷蔵庫で3~4日は保存可能です。

においも対策!冷凍保存のやり方

ニラは冷凍保存することもできますが、葉が細く繊細なため扱い方には少しコツがあります。気になる栄養素と、におい対策についてもご紹介します。

冷凍するだけでニラの抗酸化作用がアップ!

栄養素は、冷凍で壊れてしまいがちですが、ニラに含まれる「アリイン」という成分は、冷凍して細胞を壊すことでより活性化。約10倍も増えるとか! このアリイン、抗酸化作用が高いことで知られ、いま医学界でも注目されています。

冷凍保存のにおいを抑えるには?

ニラ臭で充満している冷凍庫…。抵抗ありますよね。ニラのにおいを防ぐには、一度、熱湯をかけてから保存するのがおすすめです。

適当な長さに切って熱湯をかけます。

適当な長さに切ってから熱湯をかけ、水気を拭きます。ラップに小分けして冷凍用保存袋に入れましょう。ちなみに、抗酸化作用のあるアリインは、熱にも強いらしいので安心ですね。調理の際は、凍ったまま使うのが基本。冷凍庫で1か月程度、保存ができます。

ラップで小分けにし、冷凍用保存袋に入れましょう。

乾燥させて保存すれば さらに長持ち!

晴天が続いていたら、天日で干す方法も。5㎝長さ程度に切り、盆ザルなどに重ならないように並べて1~2日、干すだけです。カラカラに乾燥したら出来上がり!
すぐに使わない場合は、冷蔵庫へ。3週間ほどで食べ切りましょう。

 

ニラに含まれる硫化アリルは、ビタミンB1の作用を活性化させるといわれています。食べ合わせとしては納豆以外にも豚肉や豚レバーと好相性です。他に、焼きそばにも最適です。カラフルな野菜を加えて、こんな顔芸はいかが?
食卓にユーモアを添えるのも食育のひとつ。子供たちの笑顔をたくさん増やしてみてくださいね。

文/川越光笑(たべごとライター・発酵食スペシャリスト)

ニラを使ったおすすめレシピ

【1】豆腐とかにかまのふっくらチヂミ

チヂミに欠かせない野菜といったらニラ!外はカリっと、中はやわらかく焼き上げます。

◆材料

(大人2人+子ども2人分)
木綿豆腐 1/2丁(150g)
にら 4本
かにかまぼこ 3本

【A】
卵 1個
小麦粉 大さじ3
片栗粉 大さじ2
塩 小さじ1/3

ごま油 大さじ2

◆作り方

【1】豆腐は4等分し、キッチンペーパーに1かけずつ包み、両手で軽くはさんで押さえ、水けを絞る。
【2】にらは1cm幅に切り、かにかまは長さを4等分してほぐす。
【3】ボウルに【1】、【2】を入れて混ぜ、【A】を加えてよく混ぜる。
【4】フライパンにごま油を中火で熱し、スプーンで【3】をすくって平らに広げ、両面を3分ずつ焼く。
*好みでしょうゆをつけて。大人はキムチを添えても。

教えてくれたのは


青木 恭子さん

小田真規子主宰のスタジオナッツ所属。2つの保育園に7年間栄養士として勤務。0歳児の離乳食~5歳児の給食とおやつ作りを担当。現在は、雑誌から商品パッケージ、WEBなどで活躍。

『ベビーブック』2012年8月号

【2】大根とにらのプルコギ丼

子どもが好きなテッパンの甘辛味を韓国風に。韓国の定番料理プルコギも、お家で簡単に再現できます。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
牛こま切れ肉 300g

【A】
酒 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
オイスターソース 大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1/2
ごま油 小さじ1
にんにく(すりおろし) 小さじ1

玉ねぎ 1/2個
大根  6cm(100g)
にら 1/2束
にんじん 1/3本
赤・黄パプリカ 各1/4個
ごま油 大さじ1/2
塩 少々
ご飯 茶碗3杯

◆作り方

【1】玉ねぎは薄切り、大根は6cm長さの細切りにする。にらは6cm長さに切り、にんじん、パプリカはせん切りにする。
【2】牛肉に【A】をもみ込み、玉ねぎ、大根、にんじんも合わせて10分ほどおく。
【3】フライパンにごま油を中火で熱し、【2】を炒める。肉の色が変わったら、パプリカとにらを加えてサッと炒め、塩で味を調える。ご飯にのせる。

教えてくれたのは


みないきぬこさん

女子栄養大学を卒業後、料理研究家のアシスタントを経て2007年独立。料理家、フードコーディネーターとして料理雑誌や広告、メニュー開発など、幅広い分野で活躍中。女の子のママでもある。

『ベビーブック』2014年2月号

【3】ギョーザ鍋

汁で煮たギョーザがつるんと食べやすい、あったかお鍋。ニラやもやしなど、野菜もたっぷりたべられます。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
【A】
豚ひき肉 150g
長ねぎ(みじん切り) 8cm分
しょうが(すりおろし) 小さじ1/2
しょうゆ 小さじ1

ギョーザの皮 16枚
もやし 1パック
にら 1束
焼き豆腐 1/2丁

【B】
水 3~4カップ
鶏がらスープの素 大さじ1と1/2~2
しょうゆ 大さじ1~1と1/3
ごま油 大さじ1/2

ラーメン(乾?) 3袋

◆作り方

【1】【A】はよく練って16等分にし、ギョーザの皮で包む。
【2】もやしは洗ってざるに上げ、にらは5cm長さに切る。豆腐は奴に切る。
【3】鍋に【B】を煮立て、【2】と【1】を入れて5分ほど煮る。ラーメンは適宜加えて煮る。

◆ポイント

ラーメン1/2袋(子ども1人分)を半分に折り、鍋の具を寄せたところで煮る。

教えてくれたのは


阪下千恵さん

料理研究家、栄養士。二人の女の子のママ。家族のために作り続けてきたおいしくて、栄養バランスのいいレシピが人気。

『ベビーブック』2014年12月号

【4】タッカンマリ風鍋

今人気の韓国鶏鍋を手軽に作る!シンプルな昆布と塩味のスープは具材に染みわたりそれぞれの味を際立たせます。

◆材料

(大人2~3人分)
鶏スペアリブ 400g
じゃがいも 2個
長ねぎ 1本
エリンギ 3本
にんにく 1かけ

【A】
酒 大さじ2
昆布 10cm
水 4カップ

塩 小さじ1/2
春雨 60g

【B】
酢 大さじ2
しょうゆ 大さじ2

にら 1/2束
辛子 適量

◆作り方

【1】じゃがいもは半分に切る。長ねぎはぶつ切りから半分に切る。エリンギは薄切りにする。にんにくは半分に切る。
【2】鍋に鶏肉、【A】、にんにくを入れて中火にかけ、煮立ったらアクを除き、弱火で20分煮る。昆布を取り出し、じ ゃがいもを入れて10分煮、塩とねぎ、エリンギを入れて2~3分煮る。
【3】大人は【B】に、にらの小口切りや辛子 を加えたタレで食べる。

◆ポイント

子ども用には、煮立ったら鍋の端で春雨を2~3分煮て取り出し、具 も取り出して細かく切り、 汁を注ぎ、しょうゆ少々をたらすのがおすすめ。

教えてくれたのは


藤井恵さん

簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。藤井家の毎日のごはんを綴ったブログも参考になります。
『ベビーブック』2016年12月号

 

構成・文/HugKum編集部

編集部おすすめ

関連記事