「子どもの水遊び」について徹底調査。注意していることは〝目を離さない〟のほかに・・・ 使う道具、場所、お悩みも【HugKum総研】

水鉄砲をしている子供たちの写真

夏のお子さんとの「水遊び」、楽しいですよね。海や川、プールなど、さまざまな場所で体験できる水遊びですが、実際みなさんはどのように楽しんでいるのでしょうか。水遊びを行う上で注意していることや、水遊びを通して子どもに経験して欲しいことは? アンケート調査をもとに「子どもの水遊び」の実態について紐解きます。

【調査概要】調査期間:2025年5月14日~6月4日 回答者数:513 対象:0歳~12歳のお子さんをもつ保護者

子どもの「水遊び」、みなさんはどうしていますか?

幼児期や少年期に経験させたい「水遊び」。水に慣れるのはもちろんのこと、感触を確かめたり、水の動きを知ったりと、さまざまな感覚を磨くことができる遊びです。また親子や友だち、きょうだいと一緒に遊ぶことで、協調性を育むこともできますよね。

海や川、プールなど、さまざまな場所で体験できる水遊びですが、みなさんはどんな場所で、どんなふうに、お子さんに水遊びをさせていますか?

今回は「子どもの水遊びについての調査」というアンケート調査をもとに、実際どんなふうに遊んでいるのか、どんなことに気を付けているのかなど、「子どもの水遊び」の実態について紐解きます。

子どもの水遊びの実態について

お子さんは普段水遊びをしますか?

【水遊びに関する調査】お子さんは普段水遊びをしますか?(調査対象:513人)
【水遊びに関する調査】お子さんは普段、水遊びをしますか?(調査対象:513人)

まずはこんな質問から。「お子さんは普段、水遊びをしますか?」という問いでは、「よくする」191人、「時々する」234人、「あまりしない」65人、「まったくしない」23人となりました。「よくする」と「時々する」を合わせると425人で、全体の約82%の人が「水遊びをする」と答えています。

水遊びをする場所はどこが多いですか?

【水遊びに関する調査】水遊びをする場所はどこが多いですか?(調査対象:513人・複数選択可)
【水遊びに関する調査】水遊びをする場所はどこが多いですか?(調査対象:513人・複数選択可)

「水遊びをする場所」について尋ねたところ、「自宅の庭やベランダ」が最も多く、次いで「公園の噴水やじゃぶじゃぶ池」「プール(市営・民間)」と続きます。

ちなみに「その他」と答えた人の意見で最も多かったのは「お風呂」。お水やぬるいお湯を張れば手軽に水遊びが楽しめるお風呂もいいですよね。おうちの中なので、危険性が比較的低いのも安心できるポイントなのかもしれません。

水遊びをする際に使用する道具は何ですか?

【水遊びに関する調査】水遊びをする際に使用する道具は何ですか?(調査対象:513人・複数選択可)
【水遊びに関する調査】水遊びをする際に使用する道具は何ですか?(調査対象:513人・複数選択可)

水遊びをするときに、みなさんのご家庭では、どんな道具を使用しているのでしょうか。これには僅差で「水鉄砲」「ビニールプール」「バケツ・じょうろ」の3つがトップに並びました。

水遊びで使うおもちゃの画像

「その他」に寄せられたコメントでは、プールなどで使って楽しい「浮き輪」「ビニールボール」などのほか、手軽にできる水遊びのアイディアがたくさん挙がっていました。

・小さいボールやお風呂に浮かせるひよこを浮かべて遊びます(女性/岐阜)
・ペットボトル、プラカップなどの空き容器を使います(女性/東京)
・おままごとのセットなどを浮かべて使います(女性/石川)

男の子のきょうだいを持つお母さんからは「車のおもちゃや恐竜のフィギュアを使います」なんて声も。お子さんの好みに合わせて、それぞれ工夫している様子が見受けられました。

▼関連記事はこちら

水遊びおもちゃ12選|お庭やお風呂で大活躍! エコな手作りアイデアも♪
みんなはどんな水遊びをしてる? 夏を前にして、お庭やベランダで大好きな水遊びを始めるお子さんも少しずつ増えてきているのではないでしょ...
水遊びの定番!水鉄砲のおすすめ7選|プールやお風呂も盛り上がる!
水鉄砲の種類 水鉄砲は、大きく分けて3つの種類があります。それぞれ特徴を詳しくみていきましょう。 加圧式 タンクの中に空気を送...

水遊びをするときの注意点・お悩み

水遊びの際に気をつけていることは何ですか?

【水遊びに関する調査】水遊びの際に気をつけていることは何ですか?(調査対象:513人・複数選択可)
【水遊びに関する調査】水遊びの際に気をつけていることは何ですか?(調査対象:513人・複数選択可)

そんな楽しい「水遊び」ですが、やはり気をつけなければならないことも多々あります。

「水遊びの際に気をつけていること」を尋ねたところ、「目を離さない」が394人と圧倒的に多く、次いで「日焼け対策(帽子・日焼け止めなど)」が304人、「水分補給」が273人、「遊ぶ時間帯(暑すぎない時間を選ぶ)」が256人と続きました。

水の事故は他人事ではありません。少しの水でも溺れてしまうことがあるので、水遊びをしている子どもからはなるべく目を離さないようにしてください。また夏の外遊びでは、熱中症にも注意が必要です。遊びに夢中になってしまうと水分補給を忘れてしまいがちなので、こまめに水分を摂らせるようにしましょう。

水遊びで不安に思うことは?

じゃぶじゃぶ池で子どもが水遊びをしている写真

「水遊びに関して不安に思うことはありますか?」という質問をしたところ、自由回答で253件もの意見が寄せられました。実際に子どもに水遊びをさせるにあたり、不安に思っていることや、悩んでいることなど、意見を広くご紹介します。

安全面に関して

・水深が浅くても油断できないので「溺れ」が一番不安です。特に2歳の息子は動きが活発で目を離せないので、公園のじゃぶじゃぶ池でもヒヤッとする場面があります。(女性/兵庫)
・大きいプールや川だと水難事故に巻き込まれないか心配なので家で遊ばせることが多いです(女性/兵庫)
・つい夢中になりがちなので身体が冷えすぎないか、熱中症にならないか、と気を付けています(女性/京都)
・足元が濡れていると滑りやすいので、ツルツルしたシートの上や、濡れたサンダルを履いているときは走らないように注意しています。(女性/宮城)
・自然の中だと流されるのが一番怖いです。公園の水だと衛生面が少し気になります。(女性/大阪)
・薄着で外で水遊びをすると、不審者に見られるのではないかという不安があります。(女性/埼玉)

子どもの遊び方に関して

・姉弟の歳が少し離れているので、水遊びの遊び方を姉に合わせると弟にとって危険なことがある。(女性/静岡)
・家の庭で遊ばせるとき、水鉄砲や水風船などが、通行人に当たらないかとヒヤヒヤします。(女性/埼玉)
・ベランダでの水遊び。柵にシートを張ったり、下の階の人に迷惑がかからないか気をつけたり、声も少し抑えるようにしています。(女性/福岡)

水遊びに関する悩みごとについて

・我が家は男の子2人で予想外の行動も多くプールもワンオペで連れて行くのは怖くて不安です。(女性/愛知)
・家だと小さいプールしか出せないので思いっきり水遊びできない。(女性/愛知)
・水が冷たすぎないか、どのくらいの水分補給が必要なのか、今やっていることが間違っていないか気になります。(女性/埼玉)

ほかにも「おうちプールの水はどのくらいに1度替えるべきなのか」というお悩みや、「今まで水遊びに連れて行ったことがないので、ほかの子どもよりも水を嫌がったりしないか」という悩みなど、「水遊びの正解」がわからないからこその悩みも寄せられていました。

▼関連記事はこちら

《保育士の熱中症対策》外遊びをするときの注意点3つとは? リアルに行っている対策、教えます。【現役保育士母さんの子育てノート】
外遊びするときの熱中症対策3選! 毎日暑くなってきましたね。気温が30度を超える日も出てきており、子どもたちが熱中症にならないように...

水遊びを通じて子どもに豊かな経験を

水鉄砲をしている子供たちの写真

最後にこんな質問です。「水遊びを通じて、お子さんにどのようなことを経験してほしいですか?」という問いには、自由回答で258件の意見が寄せられました。一部意見をご紹介します。

夏ならではの遊びを!

・暑い時期の特別な遊び方としてたくさん楽しんでほしいです(女性/宮城)
・自然の中での楽しさや季節の移り変わりを感じてほしいです。(女性/神奈川)
・水遊びだけに限らず、子ども時代にしかできない遊びをたくさんしてほしいです。特に水遊びは季節も限られていますし、私自身子ども時代の楽しかった思い出として色濃く残っています。(女性/京都)
・水のきらめきや外の空気、太陽の光など、自然の営みを感じてほしいです。また、暑い中水遊びする気持ちよさと、水遊び後の達成感や幸せな疲労感も経験してほしいと思っています。(女性/愛知)

水遊びを通して学んでほしいこと

・水は怖いものじゃなくて楽しいものなんだよと教えて、水の中でできるいろいろな遊びを経験してほしいです。(男性/北海道)
・水の冷たさ、濡れる感覚、音、色など、さまざまな感覚を経験してほしいです。水の危険性や、水遊びのルールも学んでほしいです。(女性/福岡)
・さまざまな形に流れ、変化する水と触れ合うことで、いろいろなことに興味を持つきっかけや、遊びながら体力を付けることに繋がってくれるとうれしいです。(男性/愛知)
・水遊びを通じて、お友だちと仲良く遊べるようになってほしいです。(女性/東京)
・裸足で遊び、地面の感触、水の感触、泥の感触を感じてほしいです。(女性/千葉)
・水は楽しいだけでなく溺れる、怪我をする危険もあることもわかってほしい。そして自分以外の兄弟やお友だちも一緒なら遊びの中から学ぶべきことをしっかり学んでほしい。(女性/山梨)

水遊びを通して経験できるのは、泳ぎ方や水慣れなどだけではありません。五感を使って得られる体験や、誰かと一緒に遊ぶことで学べる協調性、道具を使っていかに楽しく遊ぶかという創意工夫、そして、夏の外遊び・水遊びに伴う危険性などを学ぶ機会として、子どもたちにとって大切な体験となること間違いなしです。

もちろん屋内プールやお風呂を使えば一年を通して楽しめるけれど、やはり屋外での水遊び体験は夏にしかできないこと。ぜひ今年の夏は、お子さんと一緒に自然を感じながらお外での水遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。

こちらの記事もおすすめ

子どもに人気の外遊び24選|遊びの種類や道具、おもちゃをリサーチ!
子どもの外遊びのメリット まずは子どもの外遊びのメリットからご紹介します。 心も体もリフレッシュ 自然の光や風、モノに実...
子ども浮き輪のサイズが知りたい! O型やアームリング型のおすすめ14選
子ども用の浮き輪 種類と選び方 そこでまずは、子どもが安心して使える浮き輪のタイプと、年齢・体型ごとに合う浮き輪のサイズについて知っ...

↓↓HugKumファミリー層のあれこれ調査記事はこちら↓↓

文・構成/伊東ししゃも

編集部おすすめ

関連記事