2年生になるまでに「これだけは」身につけておきたい!【隂山英男の家で伸ばす! 子どもの学力】

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「百ます計算」などの「隂山メソッド」が多くの学校・家庭で成果をあげている隂山英男先生が、子どもの学力を家で伸ばす方法について教えてくださるコーナーです。

今回のテーマは、家庭学習についてです。「二年生になるまでに、これだけは身につけておきたいこと」についてです。

2年生までに身に付けておきたいこと<国語編>

「ていねい」に書くことができる

まず国語です。 ①ひらがな・かたかなを正しく読み、ていねいに書くことができる。 ②80字の漢字の全てが読め、正しい書き順でていねいに書くことができる。 ③簡単な文の内容が理解でき、助詞(いわゆる「て・に・を・は」)を適切に使い分けることができる。

①や②の具体的な家庭学習法については何度かお話をしましたが、特に大切なのは「ていねいに書く」ことです。乱雑な文字を書くことを、決して放置してはいけません。学習のみならず、あらゆる物事にいいかげんに取り組む子を育てることにつながってしまうからです。乱雑な字を書いていたら消しゴムで消して書き直しをさせるぐらい、徹底しましょう。

③は読書習慣が大きく影響します。これまで言葉を覚えるもとが会話などの「話し言葉」であった子どもは、これから読書などの「書き言葉」をもとに言葉を覚え、それを文章の中で使えるようになることが求められます。リビングに子どもの本と親が読む本を常に置き、夕食後や休日のちょっとした時間に家族で読書を楽しみましょう。

2年生までに身に付けておきたいこと<算数編>

指を使って計算する子は、1種類の計算プリントに毎日取り組ませる

次に算数です。 ①くり上がりのたし算・くり下がりのたし算がすらすら計算できる。 ②0から200前後の数までを自在に唱え、数字で書くことができる。 ③アナログ式の時計を見て、時刻がパッと正しく言える。

二年生の春に習うたし算・ひき算の筆算でつまずかないためにも、一年生のうちにくり上がり・くり下がりがさっとできるようにしておきましょう。いまだに指を使って計算するくせがあるようなら、すぐにやめませましょう。その場合、1種類の計算プリントに毎日取り組ませるとよいでしょう。同じ問題を毎日するのですから、だんだん速くできるようになります。「指を使わないほうが速く計算できる」ことを実感したとき、子どもはおのずと指を使わなくなります。

家庭環境は心と体を育てることを意識して

学力は子どもの豊かな未来を保障する大切な財産です。二年生になっても「早寝・早起き・朝ごはん」の生活習慣で元気に学校に送り出し、帰宅後は「読書・手伝い・外遊び」で知力・体力をしっかり伸ばしましょう。そうやって、活力に満ちた小学生生活を過ごしてください。

 

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隂山英男の家で伸ばす! 子どもの学力

隂山 英男
かげやまひでお。子ども達の生活習慣改善と「読み書き計算」を主とする徹底した反復学習に取り組み、その指導理論が「隂山メソッド」として多くの学校・家庭で成果をあげている。

 

編集協力/小倉宏一(ブックマーク)  撮影/奥田珠貴

写真/壱岐紀仁

(初出:『小学一年生』2015年3月号)

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