キウイは、切るだけで宝石になる!
キウイは、スプーンですくって食べるフルーツ。そう思っている方も、多いのではないでしょうか。
でも実は、キウイは「切る」ことで、いちばん魅力が引き出されるフルーツ。包丁を入れた瞬間、果肉が空気に触れて、香りがふわっと立ち上がります。さらに、その断面のなめらかさで輝きから舌触りまで変わってくるのです。
輪切りにすると、甘みと酸味のバランスと食べ応え、さわやかな香りに、ひと口ごとの満足感もぐっとアップ。ただ食べるだけだったキウイが、「輝き、味わうフルーツ」へと変わるのです。
特別な道具はいりません。切り方を少し変えるだけで、キウイは、いつものおやつから“食べる宝石”になります。
今日はその秘密をお伝えします。
いつものキウイもいい。でも今は、国産キウイが旬
キウイと言えば、ニュージーランド産のものを思い浮かべる方も多いはず。もちろん、あの安定したおいしさも魅力です。
でも、今の季節は、国産キウイが旬。
収穫後、しっかり追熟させてから出荷することのできる国産キウイは、甘みと酸味のバランスがよく、果肉もやわらか。切ったときの香りの立ち方も、ぐっと豊かになります。
なかでも、もし見つけたらぜひ手に取ってほしいのが、香川県生まれの国産キウイ「香緑(こうりょく)」。
名前のとおり、特徴はなんと言っても香り。包丁を入れた瞬間、ふわっと広がるのは、キウイというより、完熟メロンを思わせるような甘くやさしい香りです。
ひと口食べると、酸味は角が取れたようにまろやかで、あとから自然な甘さがじんわり広がります。そして、鼻の奥まで届く芳醇な香りに、一瞬「今いただいたのはキウイだよね!?」と確認したくなるほど。切ることで、その魅力がいっそう引き立つ品種です。
流通量は多くありませんが、だからこそ、見つけたらちょっとラッキー。
いつものキウイでも十分おいしいけれど、「香緑」に出合えた日は、少し特別なキウイ時間を楽しんでみてください。
切って、書いて、気持ちを伝える。キウイキャンディの作り方
ここまで読んで、
「キウイ、ちょっと切ってみようかな」
そう思っていただけたらうれしいです。
使うのは、いつものキウイで大丈夫。特別な品種がなくても、切り方を少し変えるだけで、キウイはぐっとおいしく、かわいくなります。
ここからは、キウイの魅力をいちばん引き出す、基本の切り方と、そのままバレンタインギフトにもなる「キウイキャンディ」の作り方をご紹介します。
包丁ひとつで、今日からでもできるアレンジです。

準備するもの
- ・キウイ 1個
- ・チョコレートペン
・アイススティックまたは木製マドラー(100均のものでOK)
・まな板 - ・ナイフ ※1
- ・お湯(マグカップに半分くらい)
- ※1 普通の包丁でもできますが、幅の狭い果物用の包丁、ペティナイフがおすすめです

輪切り「キラキラキウイ」の切り方
キウイの切り方には、今日すぐできるシンプルな方法もあれば、ちょっとしたコツを知ることで、輝きがさらに増す切り方もあります。
ここではまず、誰でも失敗しにくく、すぐ真似できる切り方をご紹介。
そのあと、「こんな切り方もあるんだ!」とちょっと楽しくなる方法も添えてみました。
どちらも共通する大切なポイントはひとつ。
皮を剥く前に「先に輪切りにすること」です。
1. キウイのヘタとおしりを切り落とします

2. だいたい同じ厚さを目安に「輪切り」にします

3. 皮の剥き方を2種類ご紹介します
皮の剥き方①
輪切りにしたキウイを、いつもの皮剥きの要領で、ぐるっと剥きます


いつもの皮の剥き方でも、段差がなくなることで輝きが増し、
舌触りもぐっと良くなります!
皮の剥き方② 魔法のキウイカッティング
文章と写真だけでは、少し伝わりにくいかもしれませんが、もうひとつの剥き方もご紹介します。
伝わりにくいのは、「難しいから」ではなく、ほんの少しの角度や力加減で、仕上がりが変わるから。最初は、「へぇ、こんな切り方もあるんだ」くらいで、眺めてもらえたら十分です。

スーッと横にナイフをずらしていくだけで…

全く「触らない」ことで、より宝石のようなキウイになります
4. 輪切りにしたキウイにスティックをそっと刺します


キウイひとつひとつの断面の違いもまたかわいいのです
想いを、そっと。チョコペンで気持ちをのせて
キウイを切って、スティックを刺したら、いよいよ仕上げの時間です。
ホワイトチョコペンを手にすると、自然と、何を書こうか考えはじめます。名前にしようか、「ありがとう」にしようか、それとも、ちょっとした模様だけにしようか。
この時間は、上手に書くことよりも、気持ちを思い浮かべることがいちばん大切。文字が少し歪んでも、線がはみ出しても、それも、ちゃんと“その人らしさ”になります。
1.ペーパーでキウイ表面の余分な水分をそっと押さえます

2. 50℃くらいのお湯で先端を温めたチョコペンで、お好みのメッセージや絵を描きます。
うまく書けるか心配な方は、ドット模様やハートなど、簡単な模様から始めてみてください。線を引くだけでも、キウイがぐっとバレンタインらしくなります。

気持ちをのせたら、世界にひとつのキウイキャンディの完成です。
渡す前から、ちょっとうれしくなる時間も、ぜひ一緒に楽しんでくださいね!

旬のフルーツで、バレンタインをもっと楽しく!
バレンタインだからと言って、特別な材料や、難しい工程がなくても大丈夫。
旬のキウイを切って、少し手を動かして、気持ちをひとこと添える。それでも、ちゃんと想いは伝わります。
きれいに作れなくても、文字が少し歪んでも、その時間ごと、贈りもの。今年のバレンタインは、チョコだけじゃない、やさしいフルーツの時間を楽しんでみてください。
よかったら、作ったキウイキャンディを写真に残して、SNSでシェアしてみてください。
#おめかしフルーツ
#フルーツで行事あそび
をつけていただけたら、あとから探しに行きやすくなります。
あなたのバレンタインの一皿が、誰かの「やってみたい!」になるかもしれません。
次回は、フルーツを使ったひなまつりアレンジをご紹介します。
先ほどご紹介したキウイの宝石カット。
正直に言うと、最初から完璧にできなくても大丈夫です。
でも、できるようになると、キウイが驚くほど食べやすくなり、見た目もぐっときれいに仕上がります。
「ちょっとやってみたい」「直接、見てみたい」
そう感じた方は、レッスンで実際に見ると、一気に腑に落ちるポイントです。
リアルレッスンは東京で開催中。遠方で難しい、という方には動画レッスンも。
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記事監修
フルーツギフトクリエイター。
理系大学院を修了後、メカエンジニアに。長男出産後、一度復職したのち、子育てに専念。
その中で出合った「フルーツカッティング」に魅了され、ディプロマを取得。
現在は東京都世田谷区を拠点に、自宅での少人数レッスンのほか、カフェやマルシェでのワークショップ、ギフト製作・販売などを展開中。大切なひとの笑顔と、日常を彩るフルーツの魅力を伝えています。
三兄弟の母。
特に好きなフルーツは、柿、いちじく。趣味は、キャロットケーキ巡り。
文/さちこ