小学生への金融教育、なぜ今必要なの?

「子どもにお金の話をするのって、なんだか難しい……」そう感じている親御さんは多いのではないでしょうか。でも実は、お金の知識は早い時期から少しずつ身につけることが大切です。
2022年から高校で金融教育が必修化されたことからも、社会全体で「お金を学ぶ重要性」への意識が高まっています。
小学生のうちにお金の基本的な考え方にふれておくことで、将来の選択肢が広がります。親子で一緒に楽しみながらお金について考えてみましょう。
金融教育本の選び方|小学生向け3つのポイント

金融教育本を選ぶとき、「なんとなく良さそう」で決めてしまうと、子どもが途中で飽きてしまうことも。わが子の年齢や興味に合った本を選ぶために、まず押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
子どもの学年・興味に合った難易度を選ぶ
本を選ぶときは、お子さんの学年に合わせた難易度を意識することが大切です。まずはお子さんが「面白そう!」と感じられる表紙やテーマのものから手に取ってみてください。
たとえば、マンガ形式のものは、読みやすくておすすめです。
親子で一緒に読めるかどうかも確認
金融教育本を選ぶ際には、親子で一緒に読めるかどうかも大切なポイントです。子どもが一人で読み終えてしまうよりも、親が隣に座って一緒にページをめくりながら「これってどう思う?」と話しかけられるような本のほうが、お金の教育としての効果は格段に高まります。会話のきっかけになる本かどうかを意識して選んでみましょう。
たとえば、登場人物の選択や失敗の場面で「あなたならどうする?」と問いかけるだけで、自然とお金について考える習慣が生まれます。
小学生の親子におすすめ! 金融教育本5選
ここでは、小学生の子どもと一緒に読みたい金融教育本を5冊ご紹介します。絵本感覚で楽しめるものから、しっかり学べる読み物まで、お子さんの年齢や興味に合わせて選んでみてください。
学校でもおうちでも教えてくれない「お金のリアル」 お金のコンパス

著/伊藤みんご
監修/八木陽子
『学校でもおうちでも教えてくれない「お金のリアル」 お金のコンパス』は、お金の「使い方」だけでなく、物の価値や投資、円安・円高、インフレ、税金など、社会とお金のつながりまで学べる学習マンガです。
ストーリーを楽しみながら、「なぜそうなるの?」を考える構成になっており、金融リテラシーを体系的に身に付けられます。
おすすめポイント
- ・漫画で楽しみながら、少し難しい経済の仕組みまで学べる
- ・投資やインフレ、円安・円高など、学校では触れる機会が少ないテーマもわかりやすい
- ・「物の価値」「お金を稼ぐ」「時間の使い方」など、お金の本質を考えられる内容
- ・親子で読みながら、お金や将来について話し合うきっかけになる
こんな子におすすめ
- ・小学校高学年〜中学生
- ・お金の仕組みや経済について一歩踏み込んで学びたいお子さん
- ・投資や資産形成に興味を持ち始めたお子さん
「お金の使い方」を学ぶだけで終わらず、お金が社会でどのように働き、人生とどう関わるのかまで考えられる一冊です。
小学生向けのお金の本としては内容が充実しており、親子で一緒に読む本としてもおすすめできます。
漫画 お金の大冒険 ~黄金のライオンと5つの力~

著/両@リベ大学長
『漫画 お金の大冒険 ~黄金のライオンと5つの力~』は、100万部を超えるベストセラー『お金の大学』の考え方を、小学生にもわかる漫画で学べる一冊です。
主人公たちと一緒に冒険をしながら、お金持ちになるために大切な「5つの力(貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う)」を楽しく身につけられます。
おすすめポイント
- ・ベストセラー『お金の大学』のエッセンスを、子ども向けにわかりやすく学べる
- ・「5つの力」を軸に、お金との付き合い方を体系的に学べる
- ・投資や家計管理、保険、詐欺対策など、実生活に役立つテーマも充実
- ・漫画形式なので、楽しみながら最後まで読み進められる
こんな子におすすめ
- ・小学校中学年〜高学年
- ・お金の基本から投資まで幅広く学びたいお子さん
- ・親子でお金について話し合うきっかけをつくりたいご家庭
お金の知識をバラバラに学ぶのではなく、「5つの力」というわかりやすい考え方で整理できるのが、この本の大きな魅力です。
漫画 きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」

原著/田内学
著・イラスト/吉岡味二番
『漫画 きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』は、シリーズ累計30万部を突破したベストセラー『きみのお金は誰のため』を、小学生でも読みやすい漫画にした一冊です。
「お金とは何か」「なぜ働くのか」「お金は幸せにつながるのか」といった、お金の本質や社会の仕組みを物語を通して考えられる内容になっています。
一般的なお金の知識を学ぶ本とは異なり、「お金の価値とは何か」を深く考えさせてくれるのが特徴です。
おすすめポイント
- ・ベストセラー『きみのお金は誰のため』の内容を漫画でわかりやすく読める
- ・「お金の本当の役割」や「社会とのつながり」を考えるきっかけになる
- ・ストーリー性が高く、小説を読むような感覚で楽しめる
- ・親子で感想を話し合うことで、学びがより深まる
こんな子におすすめ
- ・小学校高学年〜中学生
- ・お金の知識だけでなく、本質的な考え方も学びたいお子さん
- ・親子で「お金とは何か」について話し合いたいご家庭
投資や家計管理のテクニックを学ぶ本ではなく、「お金は誰のためにあるのか」という根本的な問いを考える一冊です。
学校では教えてくれない大切なこと 3 お金のこと

編集/旺文社
イラスト/ 関 和之
『学校では教えてくれない大切なこと 3 お金のこと』は、お金の使い方や貯め方だけでなく、銀行や電子マネー、税金、社会の仕組みまで幅広く学べる学習漫画です。
ストーリー形式で進むため、楽しみながらお金の基本知識を身につけられます。
おすすめポイント
- ・漫画中心で読みやすく、お金の学習が初めてでも取り組みやすい
- ・「使う・貯める・増やす」の基本をバランスよく学べる
- ・電子マネーやクレジットカードなど、現代のお金の仕組みも紹介
- ・税金や社会保障など、社会との関わりまで理解できる
こんな子におすすめ
- ・小学校中学年~高学年
- ・おこづかい管理を始めたお子さん
- ・学校では学びにくいお金の知識を身につけたいお子さん
お金そのものだけでなく、「社会の中でお金がどのように働いているのか」まで学べる一冊です。
お金の知識を広げたい小学生の最初の一冊としておすすめします。
パックンの森のお金塾 こども投資

著/パトリック・ハーラン
『パックンの森のお金塾 こども投資』は、お笑い芸人・タレントとして活躍するパックンこと、パトリック・ハーランさんが監修した、子ども向け投資入門の漫画です。
投資の基本的な考え方をストーリー形式で楽しく学べるため、「投資ってなんだか難しそう」と感じているお子さんでも、自然と興味を持ちながら読み進められます。
親しみやすいキャラクターと展開で、投資の第一歩を踏み出すきっかけになる一冊です。
おすすめポイント
- ・漫画とイラストが豊富で、投資初心者でも読みやすい
- ・お金の基本から投資まで、順番に学べる構成
- ・「投資=ギャンブルではない」ことを、具体例を交えてわかりやすく解説
- ・親向けの解説ページやQ&Aもあり、家庭でお金の話をするきっかけになる
こんな子におすすめ
- ・投資や資産形成に初めて触れる小学生
- ・漫画で楽しくお金を学びたいお子さん
- ・親子で投資の話題のきっかけをつくりたいご家庭
投資のテクニックを教える本ではなく、「お金の基本を理解したうえで、投資を正しく学ぶ」ことを目的とした入門書です。
子ども向けの投資本はまだ少ないため、親子で一緒に読みながら、投資の考え方を学びたい家庭におすすめします。
本と合わせて実践! おうちでできるお金の教育
本を読んだあとは、日常生活の中でお金について話し合う機会をつくってみましょう。たとえば、おこづかいの使い道を一緒に考えたり、買い物のときに「なぜこの値段なの?」と問いかけてみるだけでも、立派な金融教育になります。
本で学んだことを実生活と結びつけることで、子どもの理解はぐっと深まります。難しく考えず、親子の会話のきっかけとして気軽に取り入れてみてください。
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記事執筆
ミライズFPオフィス代表を務める独立系ファイナンシャルプランナー(FP)。2児の父親でもあり、自身の子育て経験を活かし、子育て世帯の家計管理や資産形成をわかりやすく伝えることを得意としている。金融メディアでの執筆・監修など、活動の幅は多岐にわたる。
