保存版! 農家直伝、ぶどうの見分け方!
今回は、京都府木津川市で、京大卒農家として、技術と知識に裏付けられたぶどう栽培をしているタクボ農園さんに、おいしいぶどうの選び方を伺いました!

ぶどうは追熟しない果物。
買った時点がいちばんおいしい状態なので、なるべく新鮮なものを選ぶことが大切です!
見るべきポイントは主に3つ。
軸(枝)の色は「緑」?
まず軸(枝)の色をチェックしましょう! 軸(枝)が緑色でピンとしているものが新鮮な証拠。軸は茶色く乾いているのは、収穫から時間が経ってしなびてしまっています。

白い粉「ブルーム」は新鮮さの証
粒の表面についている白い粉状のものは「ブルーム(果粉)」と呼ばれる、ぶどう自身が出す天然のワックス成分です。農薬ではなく、むしろ新鮮でしっかりケアされている証拠。ブルームがきれいに残っているものを選びましょう!
そして、後述しますが、食べる直前まで洗わずに、ブルームでぶどうを守ってあげてくださいね!

色づき
シャインマスカットなどは、色づきで味の傾向が変わります。黄色みが強いものほど甘みが強く、青みが強いものほどさっぱり爽やかな味わいに。甘さ重視か、すっきりした後味が好みかで選び分けるのもおすすめです!
なお、軸に近い上のほうが甘く、下にいくほど甘みが弱まる傾向があるので、房全体で色づきが均一なものほど、粒ごとの甘さのばらつきが少ない良品です。
その他にも、
パック詰めのものを選ぶときは、パックの裏側もチェックするのがおすすめです。粒が房から落ちてパックの底に転がっている場合、すでに鮮度が落ちているサインです。落ちている粒がないものを選ぶのも、鮮度を見極める基準のひとつです。
農家直伝、ぶどうの保存方法! 軸を少し残して一粒ずつが正解!
ぶどうを房のまま保存すると、下側の粒が重みで傷んでカビの原因になるだけでなく、実は軸(茎)からもどんどん水分が抜けていってしまいます。房全体で水分を分け合っている状態なので、放っておくと粒がどんどんしぼんでしまうことに。
そこでおすすめなのが、粒を軸から5mmほど残してハサミで一粒ずつ切り分ける方法。一粒ずつにしておくことで水分の逃げ道がなくなり、ぶどう本来のみずみずしいおいしさをキープできます。

このとき、普通のキッチンバサミでも十分ですが、ぶどうの軸は品種によって軸が太かったり、驚くほど硬かったり、房の分岐した細い部分は刃先が太いキッチンバサミだと入りにくかったりすることも。
そんなとき、ぶどう専用のハサミを1本持っておくと、スイスイ切り分けられてストレスフリーです! 切りやすいので、お子さんのお手伝いにもなっちゃう。ぶどう好きのご家庭なら、1本持っていてもいいかもしれません。


※1 チカマサ ぶどう手入れ鋏
切り分けたら密閉容器に粒を並べ、上から重さがかからないようフタをして、冷蔵庫(野菜室)で保存しましょう。常温よりぐんと長持ちします。
洗うのは食べる直前が鉄則。 水に濡れるとそこから傷みが進んでしまうので、房のまま洗って保存するのはNGです。
ただし、冷凍保存する場合は、あらかじめ洗ってから冷凍するのがポイント。ただし、シャインマスカットなど皮の薄い緑系の品種は、冷凍すると皮が茶色く変色してしまうことがあるため、あまりおすすめできません。
冷凍向きなのは皮の厚い黒系の品種。そのまま食べてもシャーベットのような食感が楽しめる、暑い日にうれしいひんやりおやつになります。
宝石箱みたいな「ぶどうの炭酸水漬け」
SNSでも話題の食べ方が、ぶどうを炭酸水に漬ける「炭酸水漬け」。
用意するのは、皮ごと食べられる品種(シャインマスカットなど)がおすすめです。
今回おすすめするポイントは、丸ごとではなく半分にカットしてから漬けること。
断面から炭酸水が果肉の内側までじんわり浸透するので、丸ごと漬けるよりもシュワシュワ感をしっかり感じられます。さらに、カットした断面にはぶどうならではの可愛らしい模様が見えるので、見た目にもわくわく感がアップ!
準備するもの

・ぶどう お好きな量 (洗ったもの)
・まな板
・包丁
・清潔な瓶
・炭酸水
1. ぶどうを半分に切ります



2. 瓶にぶどうをつめていきます。瓶の側面から断面が見えるように並べると、映えちゃいます。

3. 瓶に炭酸水を注ぎます。強炭酸水を使うと、よりシャキッとした食感になります!

4. 4時間〜6時間漬けるのがおすすめ! 翌日になるとシュワシュワ感が減っちゃいます。

5. 断面がキラキラ輝く、まるで宝石箱のような炭酸水漬けが完成。

夏のおやつタイムや、お客様が来たときのおもてなしにもぴったりの一品です。
旬のぶどうで、楽しいひとときを
軸の色、ブルームのきらめき、色づきで変わる甘さの表情——ぶどう選びは、まるで宝探しのような楽しさがあります。一粒ずつ大切に保存して、シュワッと弾ける炭酸水漬けや、冷凍ぶどうで、いつものぶどうがちょっと特別なおやつに。
お子さんと一緒に「今日はどの粒が甘いかな?」なんて話しながら、この夏のぶどう時間を思いきり楽しんでくださいね。
今回教えてくれたのは:タクボ農園
京都府木津川市――奈良県境に位置し、木津川がもたらした砂地の土壌で、古くからぶどう栽培が盛んな土地です。ここで日々ぶどうと向き合っているのが、タクボ農園の田窪悠さん。
京都大学農学部を卒業後、大手農業生産法人での実務経験を経て就農。
「京大生に農家なんてもったいない」と言われながらも選んだのは、お客さまの笑顔が見える農家という道でした。就農3年目の今も、一房一房を自分の目で確かめながら育てられているそうです。
原点にあるのは、小学生の頃に家庭菜園で育てたトマトを口にした瞬間の感動。「自分で育てたものが、こんなにもおいしく、心を動かすのか」——その記憶が、「人と繋がり、未来へ繋ぐ 食卓の小さな幸せ」というタクボ農園のコンセプトに繋がっています。
畑ではシャインマスカットやナガノパープルをはじめ、約20品種ものぶどうを栽培。
京大で学んだ知識を活かして、「根域制限栽培」と呼ばれるポットでの栽培にすることで、肥料や水を管理し、おいしさを凝縮させたぶどうを実らせています。葉の枚数、房の数、実の数まで、丁寧にコントロールすることで、実ひとつひとつに栄養素がぎゅっと詰まっています。
今回ご紹介した選び方や保存のコツも、そんなぶどうを大切に育てる現場の視点が詰まったものです。
気になった方は、ぜひタクボ農園さんのオンラインショップからご購入してみてください!

熱い思いで、ぶどう作りをされています
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次回も、旬のフルーツの選び方と、そのアレンジをご紹介します!
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