寒い季節は唇の乾燥が気になります。リップクリームでご自身のケアをしているパパママは多いでしょうが、赤ちゃんの唇のケアはどうでしょうか。お肌の乾燥やおむつかぶれは気にしても、唇まではなかなか目が行き届かないもの。
今回は、繊細な赤ちゃんの唇をケアしてくれるおすすめの赤ちゃん用リップクリームを紹介します。
目次
赤ちゃんにリップクリームが必要な理由
大人も子どもも、唇は他のパーツより皮膚が薄いため乾燥に弱くなっています。特に赤ちゃんは大人に比べてデリケートなので、より念入りなケアが必要です。乾燥だけではなく紫外線や食べ物の刺激から守ることもできますよ。
また、唾液が唇の乾燥を悪化させることも。赤ちゃんはよだれがたくさん出るので、気づかない間に唇が乾燥していることもあります。
乾燥したままケアを怠ると、ひび割れしたり出血したり、最悪の場合は傷口から菌が入って感染症を引き起こす可能性もあります。ひどくなってからでは治るまでに時間がかかるので、早めのケアを心がけましょう。
ただし、リップクリームでケアしていてもなかなか症状が改善しない場合や、症状が悪化した場合は必ず小児科に行って相談してください。
赤ちゃん用リップクリームを選ぶ際に気をつけるポイント
形状
リップクリームはほとんどの商品がスティック型かチューブ型です。それぞれメリットとデメリットがあるので、ご自身の好みに合った方を選んでくださいね。
スティック型
口紅のようにくるくる回すとリップ部分が出てくる仕組みです。直接唇に付けるので、手が汚れないのが嬉しいポイント。外出時でも使いやすくて便利です。リップ部分を出し過ぎると折れてしまう可能性があるので注意しましょう。出す部分は2~3ミリくらいで、使用する部分に2~3回重ねて塗ると良いですよ。
チューブ型
歯磨きチューブのように本体を押すとクリームが出てくる仕組みです。直接口に触れないので衛生的ですし、唇以外の場所に使うときにも便利です。スティック型に抵抗がある赤ちゃんへの使用におすすめですよ。
ただし、手が汚れているときは使えないので外出時には不向きです。使用する前に必ず手をきれいに洗ってからにしましょう。
添加物
リップクリームには着色料や香料、パラベン(防腐剤)などの添加物が含まれていることが多いです。デリケートな赤ちゃんの唇だと症状をさらに悪くしてしまう可能性があります。できるだけ無添加のものを選びましょう。
商品によってはビタミンEやローズマリー葉などが使われている場合があります。これらは酸化を防止してくれる効果があるので、品質を維持するために必要なもの。比較的安全性が高いものなので、無添加と表記されている商品でも使用されています。
成分
アレルギー体質の赤ちゃんに使用する際に、非常に重要なのが成分です。羊毛に含まれるラノリン、アボガドオイル、ナッツ類の油脂は稀にアレルギー症状を起こす赤ちゃんがいるので注意が必要です。1歳未満であればはちみつ入りのものも避けた方が良いでしょう。
初めて使用する際は、使用前にパッチテストを必ず行いましょう。
心配なパパママは、ワセリンが主原料のものを選ぶことをおすすめします。
ワセリンにはいくつか種類があり、白色に近づくほど不純物が少なく肌に対する刺激を抑えられます。白色ワセリンよりさらに手間を加えて純度を高めたものがベビーワセリンです。ベビーワセリンなら、新生児から使えるので安心ですね。
赤ちゃんリップを保管するときは暑さに気をつける
リップクリームは高温になると溶けてどろどろになってしまいます。また、高温多湿の環境は雑菌も増えやすいです。赤ちゃんに直接触れるものですから、常に清潔な状態を保ちたいですよね。
直射日光の当たる場所や屋外での持ち歩きには注意しましょう。特に夏の暑い日にポケットに入れたまま外出したり、駐車場の車の中に置きっぱなしにしたりすることは避けてください。
おすすめの赤ちゃん向けリップ7選
ベビーワセリンリップ – 健栄製薬
ワセリンの中でもさらに不純物が少ないベビーワセリンだけで作られたリップクリームです。無香料、無着色、パラベンフリーなので安心して使うことができますね。唇はもちろん、乾燥が気になる部分ならどこにでも使えます。
チューブ先端が斜めカットになっているので、塗りやすいのも嬉しいポイントですね。
対象年齢は0ヶ月以上。
ベビーリップジェル – ピジョン
ベビー用品を多く手掛けるピジョンのリップクリームです。食品原料成分100%使用で赤ちゃんに使用しても安心。
べたつかないジェルタイプでなめらかに伸びるので、赤ちゃんの唇でも塗りやすいです。
チューブの先端は丸い形状になっており、直接唇に塗るのも指先に取るのもスムーズにできますよ。
対象年齢は0ヶ月以上。
チュチュリップ – チュチュベビー
ベビー用品メーカーチュチュベビーが手掛けるスティック型の赤ちゃんリップです。ホホバ油、ツバキ油、スクワランという3つの天然植物系油がバランス良く処方されており、唇に浸透しやすくなっています。
敏感な赤ちゃんの唇にも優しいタッチで塗ることができるやわらかいリップの設計にこだわった商品です。
対象年齢は0ヶ月以上。
アトピタ保湿うるおいリップ -丹平製薬
はちみつと水分をカプセル化し、天然保湿成分を配合。唇が潤って保湿効果が持続します。原則はちみつは1歳未満には与えてはいけませんが、精製されたものを使用しているので新生児から使うことができます。どうしても心配なパパママは1歳を過ぎてから使用してくださいね。
さらっとした塗り心地なので、べたつきを嫌がる赤ちゃんにおすすめです。
対象年齢は0ヶ月以上。
メディスキンベビー ナチュラルベビーバーム スティック 4g – メディスキンベビー
天然由来成分、製法にこだわって開発されたスティック型のリップクリームです。
唇などお口周りの保湿と保護以外にも、乾燥した目元や指先周りの保湿にも効果的です。授乳中のママは乳頭のケアにも使えますよ。
コンパクトなサイズなので外出にも便利です。
対象年齢は0ヶ月以上。
ベビーバーユマドンナプラス – ベビーマドンナ
天然成分100%の天然馬油クリームなので、万が一赤ちゃんが舐めてしまっても安心です。品質を維持するためにエージレスパック入りと、とことん安全性を追求した商品です。
赤ちゃんの唇ケアはもちろん、顔、体全体に使うことができます。出産後の会陰保護や授乳中の敏感な乳頭ケアにも効果的なので、ママと兼用で利用可能なのも嬉しいポイント。
天然ミツロウが配合されていますが、天然ミツロウにははちみつ成分は入っていないので新生児から使うことができますよ。
対象年齢は0ヶ月以上。
マミーリップクリーム – KISSME
100%食品成分でできたリップクリームです。
オリーブオイルやミツロウ、アボカドオイルなどの天然うるおい成分配合。乾燥から赤ちゃんの唇を守ります。
無着色、無香料、無鉱物油、防腐剤フリー、アルコールフリー。
ワセリンは鉱物油なので避けたいというパパママにおすすめです。
対象年齢は6ヶ月以上。
赤ちゃんの唇のケアも忘れずに!
リップクリームは唇に直接付けるもの。万が一、赤ちゃんが舐めてしまっても安心なものを選んであげましょう。お肌の保湿はもちろんですが、唇もしっかり保湿して乾燥対策を行ってあげてください。
紫外線の多い季節や、食べかすが唇につきやすい離乳食の時期にも使ってあげると良いですね。赤ちゃんリップを上手に使って、ぷるぷるの唇を守ってあげましょう!
文・構成/HugKum編集部