食物アレルギーは重症になると命にかかわることもあり、子供のアレルギーの中でも特に気を付けなければならない病気です。特に、保育園や幼稚園、小学校に通うようになると、アレルギーで同じものを食べられない不安を抱えるママパパも多いのではないでしょうか。当記事では、保育園・幼稚園・小学校では、アレルギーがある子供の食べ物へどのような対応してくれるのかをご紹介します。また、アレルギーがある子供でも安心して食べられるレシピも合わせてチェックしてみました。
アレルギーでみんなと同じものを食べられない不安
食文化の変化からアレルギー体質の子供が増えてきており、アレルギーを持つ子供のために、個別対応をする、何パターンも食事を作って対応する保育園・幼稚園・小学校もあります。また「なるべくお弁当持参」をすすめるところが多くなっています。
さらに、アレルゲンを完全に除くのではなく、少しずつとることでアレルギーへの耐性をつけ、みんなと同じものを食べることができるようになる場合もありますので、悩み過ぎずに保育園・幼稚園・小学校に相談してみてください。
アレルギーがある子供の食べ物への保育園・幼稚園・小学校の対応
アレルギーがある子供が保育園・幼稚園・小学校に通う前には、準備をしておく必要があります。では、どのように準備を進めればよいのでしょうか。アレルギーがある子供の食べ物への保育園・幼稚園・小学校の対応について解説します。
相談場所
保育園・幼稚園・小学校への入学前に、保育園・幼稚園では、どの先生に相談すればよいか直接電話で問い合わせておくと安心です。また、小学校の場合は学校によって異なりますが、教頭先生や養護教諭の先生が担当になることが多いようです。電話で確認しておきましょう。
自治体は相談できる窓口が少ないのが現状ですが、食物アレルギー用の対応マニュアルを用意している場合もあるので、参考までに一度読んでおくことをおすすめします。
エピペン
エピペンとは、アレルギーがある食べ物を食べてしまい、アナフィラキシーショックを起こしたとき、症状の進行を抑えるための補助治療剤です。
食物アレルギー重症の子供の場合、保育園・幼稚園・小学校ともに持ち込むことが可能です。エピペンは発症してしまったとき慌てないように、連絡方法、エビペンの使用方法、救急車はいつ呼ぶのかなど、先生と細かく打ち合わせをしておく必要があります。
対応が不安なとき
給食に出てくる食物についてのアレルギー対応は、国でガイドラインを設定しています。多くの保育園・幼稚園・小学校はこのガイドラインに沿って対応されているので、対応について気になることがあるときは担当してくれる先生と一緒に確認しておくと安心です。それでも不安なことがある場合は自治体の担当部署に問い合わせてみてください。
アレルギーがある子供の食べ物への気を付けたい対応
食物アレルギーがある家庭では、子供の食事には気をつけなければならないことがたくさんあります。食物アレルギーがある子供の気をつけたい事例を紹介します。
初めて食べる食材
食物アレルギーの自覚症状がなくても、初めて食べる食材には注意が必要です。特に、隠し味として使用されることの多いナッツ類・落花生、牛乳・小麦・卵などアレルギー反応が強く出がちな食べ物は特に注意が必要です。食べたことのない食材は極力避けましょう。
料理の漬け汁・漬け込み汁
料理の下準備での漬け汁や漬け込み汁も注意が必要です。唐揚げの漬け込み汁に卵を使っていた、お肉を柔らかくするためのヨーグルトなど、自宅では気をつけていてもお友達の家に招かれたときに習慣で使ってしまっている場合もあります。使ってしまったことが悪いというわけではないので、お互いに注意していきましょう。
原材料をチェックしない食べ物
帰省中など、食べられない食品を聞かれても商品名で言われるとわからないこともありますよね。一般の家庭では原材料表示まで細かく確認することは少ないと思いますが、食物アレルギーのある子供に食事を出してもらう場合は、意識して原材料を見るようにすると安心です。
次のページでは3大アレルゲンを使用しないおすすめレシピをご紹介します。