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卵・乳製品・小麦粉の三大アレルギーの子供向けレシピ
卵・乳製品・小麦粉は三大アレルゲンと呼ばれており、食物アレルギーを持つ子供にとってアレルギーを引き起こす確率が高い食べ物と言われていますが、身近な食材と変えることで食べられるメニューもあります。では、どのような食材と代替すればよいのでしょうか。
マヨネーズ不使用!卵不使用タイプの「マヨドレ」を使った「マセドアンポテトサラダ」レシピ
ポテトサラダは子供が大好きな人気メニューですが、マヨネーズに使われる卵が心配ですよね。「マヨドレ」にケチャップを加えたソースで和えればアレルギーのある子供も美味しく食べることができます。
材料(3~5歳児ひとり分)
じゃがいも…30g
にんじん…10g
グリーンアスパラガス…5g
粒コーン缶…10g
<オーロラソース>
マヨドレ…0.5g
砂糖…0.3g
しょうゆ…0.3g
◆作り方
1.じゃがいもとにんじんは1㎝角程度のサイズにさいの目切りにする。
2.鍋に1を入れ、材料がつかるくらいの水を加え茹でる。アスパラガスは茹でて長さ1㎝程度に切る。
3.オーロラソース用のマヨドレ、砂糖、しょうゆをすべて合わせる。
4.茹でた材料とコーンをボウルに入れて、オーロラソースと和える。
小麦粉と牛乳不使用!上新粉と豆乳のホワイトソースで作る「じゃがいもと玉ねぎのグラタン」レシピ
小麦粉と牛乳を使うホワイトソースもアレルギーのある子供には注意が必要ですが、上新粉と豆乳を使えばあっさり美味しいグラタンの完成です。
材料(3~5歳児ひとり分)
じゃがいも…40g
玉ねぎ…10g
昆布(約3×5㎝)…1枚
グリーンアスパラガス…10g
ベーコン…5g
ツナ(缶詰)…10g
油…0.5g
塩…適宜
<ソース>
上新粉…3~4g
豆乳…50㏄
鶏がらスープの素…0.5g
マヨドレ…40g
おからの粉末…適量
◆作り方
1.すべての材料の下ごしらえをする。じゃがいもは厚さ5mmのいちょう切り。玉ねぎは薄いスライス、アスパラは茹でて2cm、ベーコンは5mmに切る。ツナは油をきる。
2.昆布を加えた水からじゃがいもを茹でる(ゆで汁は捨てない)。
3.油を引いたフライパンに、玉ねぎとベーコンを入れて炒める。玉ねぎがしんなりしたら火を止めじゃがいもとツナを入れる。
4.上新粉と豆乳、鶏がらスープの素を鍋に入れて混ぜる。火にかけてとろみをつけたソースを作る。
5.炒めた具材に4で作ったソースを半分入れてよく混ぜ、塩で味をととのえる(ソースの硬さはじゃがいものゆで汁で調整する)。
6.5をグラタン皿に入れ、上からソースの残り分をのせアスパラガスを飾る。最後に全体にマヨドレとおからをかけて、200℃に予熱しておいたオーブンで約15分加熱する。
パン粉不使用!小麦アレルギー代替食材「コーングリッツ」を使った「ひよこ豆のコロッケ」レシピ
サクサク衣のコロッケも、コーングリッツがパン粉の代わりに。パン粉よりも粒が細かいのでサクッと美味しく作れます。
材料(3~5歳児ひとり分)
ひよこ豆(水煮缶)…20g
おからの粉末…10g
上新粉…1.5g
玉ねぎ(みじん切り)…15g
コーングリッツ…7g
揚げ油…適量
A
しょうが、にんにく(みじん切り)…各0.5g
塩…少々
パセリ…適宜
B
とんかつソース、ケチャップ…各5g
しょうゆ…0.2g
きび砂糖…0.4g
水…4㏄
◆作り方
1.ひよこ豆の水煮をミキサーなどを使って粗みじん切りにする。水煮の汁も一緒に入れる。
2.ボウルに1とA、おからと上新粉、玉ねぎを加えてよく混ぜ合わせておく。
3.一口大(直径3㎝くらい)に丸めてコーングリッツをまぶす。
4.適量の揚げ油を用意して揚げる。
5.Bを材料を混ぜてソースを作る。
卵・乳製品アレルギー対応のお弁当のおかずレシピ
卵・乳製品アレルギーの子供向け、卵・乳製品を使わないお弁当レシピを紹介します。見た目もかわいく、味も普段のレシピに負けない美味しさで、子供も大喜び間違いなしです。
「ミニウインナードッグ(卵・乳製品なし)」レシピ
子供の大好きなウインナーを竹串に刺してミニドッグに。卵不使用でもふんわり甘みのある生地に仕上がります。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
【A】
薄力粉 100g
重曹 3g(約小さじ1)
砂糖 20g
塩 ひとつまみ
水 約80cc
酢 小さじ1
皮なしミニウインナー 8本
薄力粉 適量
揚げ油 適量
トマトケチャップ 適量
◆作り方
1.ウインナーを竹串を刺したあと、薄力粉を軽くまぶす。
2.【A】の材料を小さめのボウルに混ぜ合わせる。水を加えて混ぜ、さらに酢を加えたあとよく混ぜる。
3.2に薄力粉をまぶしたウインナーを入れ、竹串を持って回しながらからめる。
4.160℃に熱しておいた揚げ油に3を入れ、キツネ色に膨らむまで揚げる
5.お好みでケチャップを絞る。
※重曹はベーキングパウダーでも代用可能。お弁当に入れるときは竹串を抜いても。
「チキンナゲット(卵・乳製品・小麦なし)」レシピ
手づかみで食べられる簡単ナゲット。ご飯入りでお弁当に入れると満足の一品です。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
鶏ひき肉 300g
温かいご飯 60g
塩 小さじ1/3
【A】
片栗粉 30g
ハーブソルト 小さじ1
揚げ油 適量
◆作り方
1.ボウルにご飯を入れてよくつぶし、ひき肉と塩を加えてよく混ぜる。
2.1でまぜたご飯を12等分にしたあと。厚さ1cmの小判形にまとめる。
3.小判形のご飯に、混ぜ合わせたAをまぶす。
4.170℃の油に3を入れ、火が通るまで揚げる。
※お好みでケチャップを付けても美味しく食べられます。
「そっくりオムライス(卵・乳製品・小麦なし)」レシピ
じゃがいも&かぼちゃのマッシュ使った、卵アレルギーの子供も安心して食べられるふんわり美味しいオムライスです。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
じゃがいも 大1個(正味120g)
かぼちゃ 正味80g
温かいご飯 茶碗3杯(約500g)
【A】
ベーコン 2と1/2枚
玉ねぎ 1/6個
ピーマン 2/3個
【B】
トマトケチャップ 大さじ3
ウスターソース 小さじ1と1/2
顆粒スープの素 小さじ1/3
オリーブ油 大さじ1
塩・トマトケチャップ 各少々
◆作り方
1.じゃがいもとかぼちゃは1cm厚さに切る。やわらかくなるまで茹でてつぶし、温かいうちに塩を加える。
2.1を4つに分けてラップに包み丸め、それぞれ3~5mm厚さにのばす。
3.Aの材料を細かく切り、オリーブ油を熱したフライパンで炒める。
4.油が回ったらBの調味料を加えて煮詰める。煮詰めたフライパンにご飯を加え、塩で味を調えながら炒め合わせる。
5.炒めたご飯をラップに包んで成形しながら器に盛る。
6.2をかぶせるようにご飯に乗せる。上からラップで押さえて形を整え、トマトケチャップを絞る。
教えてくれたのは…
阪下千恵さん
栄養士。2人の女の子のママ。「複数の食物アレルギーがある長女のために、家族みんなで食べておいしい料理作りを試行錯誤してきました。その中から、ずっと作り続けている、わが家で人気のレシピを紹介します」
『ベビーブック』2011年4月号
子供にも人気!小麦粉不使用のグルテンフリーのお菓子レシピ
小麦をとらないグルテンフリーのお菓子レシピなら、小麦アレルギーの子供も楽しいおやつタイムになります。
「バナナのオートミールクッキー」レシピ
みんな大好きなバナナとオートミールのクッキーは、噛み応えもあり満足感を感じる腹持ちのよいおやつになります。
◆材料
(子ども3~4人分)
バナナ 100g
【A】
オートミール 50g
米粉 30g
砂糖 大さじ2
ベーキングパウダー 小さじ1
なたね油 大さじ2
※ベーキングパウダーは小麦を含まない「ラムフォード」アルミニウムフリーのもの、油はアレルギー反応が起こりにくい、なたね油を使用。普通のベーキングパウダーやサラダ油を使っても同じように作れます。
◆作り方
1.バナナは皮をむき、ボウルに入れてよくつぶす。
2.Aを別のボウル入れフォークでよく混ぜ、さらに油を加えて混ぜる。
3. 1と2をひとつにまとまるまで混ぜる。
4.オーブンシートを敷いた天板にまとめた3を大さじ1ずつ乗せ、5mm厚さぐらいに広げる
5.180℃のオーブンで20~25分焼く。
「にんじんと大和いものパンケーキ」レシピ
大和いもと米粉を使ったふんわりパンケーキです。にんじんも入って栄養バランス抜群のおやつになります。
◆材料
(6~7cm×10枚分)
【A】
にんじん(すりおろし) 50g
大和いも(すりおろし) 50g
米粉 100g
ベーキングパウダー 小さじ1
塩 少々
メープルシロップ 大さじ4
豆乳 120cc
なたね油 適宜
◆作り方
1.ボウルにAの材料を入れてよく混ぜる。
2.中火で熱したフライパンに、油を薄くひき、1を8cmぐらいの大きさになるように流し入れる。
3.フライパンにふたをし弱火で3分焼き、反対側を2分焼く。
「かぼちゃぼーろ」レシピ
ほろほろと口の中で崩れるボーロも小麦粉を使わず作れます。優しい甘さで小さな子供でも美味しく食べられます。
◆材料
(20個前後)
かぼちゃ 50g
【A】
砂糖 大さじ1
片栗粉 50g
ベーキングパウダー 小さじ1
なたね油 大さじ3
◆作り方
1.かぼちゃはワタと皮を除いたあと2cm角に切る。ラップに包んで600wの電子レンジで2分加熱。熱いうちにボウルに入れフォークでつぶす。
2.1にAの材料を加えて混ぜ、押しつけるようにフォークでひとまとめにする。
3.2cmぐらいの大きさに丸め、オーブンシートを敷いた天板に並べる。
4.160℃のオーブンに入れ、様子を見ながら18~20分焼く。
教えてくれたのは…
青木恭子さん
小田真規子主宰のスタジオナッツ所属。2つの保育園に7年間、栄養士として勤務。0歳児の離乳食~5歳児の給食とおやつ作りを担当。現在は雑誌やWEBなどで活躍。
『ベビーブック』2013年2月号
子供の食物アレルギーは、悩みすぎず、まずは相談を
食物アレルギーのある子供への保育園・幼稚園・小学校の対応について説明しました。食物アレルギーへの対応は周りの理解と協力が必要です。一人で悩み過ぎず、担当の先生、自治体に相談しておきましょう。
文・構成/HugKum編集部