食物繊維やビタミン類も含まれており栄養豊富なとろろですが、すりおろすのがちょっと面倒ですよね。すりおろし済みの冷凍品をお取り寄せすれば、いつでも手軽に楽しめます。今回はこだわりのとろろのお取り寄せ情報とぴったりな献立レシピを幼児誌『ベビーブック』『めばえ』(小学館)に掲載されたなかから厳選してご紹介!魚の煮つけや鶏の照り焼きなど、和風のおかずと副菜、汁ものを合わせたヘルシーな献立です。
とろろを手軽に楽しむならお取り寄せがおすすめ!
さっぱり食感の青森県産の長いいもと、粘りの強い秋田県産山の芋をブレンドしたバランスのよいおいしさです。とろろご飯はもちろん、お好み焼きや汁ものの具など、いろいろな料理に使えそうです。
とろろご飯にぴったり!主食にしたい和風おかず
【1】かれいの煮つけ
時間がかかる煮付けもレンジを使えば超簡単!中までしっかり熱が通り、煮くずれしません。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
かれい 3切れ(300g)
【A】
しょうゆ 大さじ3
砂糖 大さじ3
酒 大さじ3
*魚はたら、かじき、きんめだいなどでも。重さに合わせて加熱時間を増減する。
◆作り方
【1】かれいは、2切れは中央の縦に1本、骨に届くまで切り込みを入れる。1切れは子ども用に2つに切る。
【2】耐熱ボウルに【A】を入れ、混ぜて砂糖を溶かす。【1】をボウルの縁に立てかけるようにして置き、スプーンでたれをかける。
【3】両端を5mmずつあけてラップをかけ、電子レンジで8分加熱。取り出して器に盛り、たれをかける。
*電子レンジの加熱時間は、600Wの場合です。500Wの場合は2割増、700Wの場合は2割減にしてください。
◆ポイント
■魚をボウルの縁に立てかける
魚はたれにつけ込まず、ボウルの縁に立てかけるようにすると、中まで均等に熱が通る。
教えてくれたのは
村上祥子さん
福岡在住。国内外を飛行機で飛びまわる「空飛ぶ料理研究家」。電子レンジ料理のエキスパートであっと驚く独自のワザを次々に開発中。
『ベビーブック』2011年7月号
【2】あじの干物のオイル蒸し
フライパン蒸しで手軽にふっくら仕上げる。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
あじの干物 3尾
ブロッコリー 1株
赤パプリカ 1個
オリーブ油 大さじ3
塩 少々
◆作り方
【1】あじは頭や骨など硬い部分を除き、ブロッコリーは小房に分け、パプリカは薄い輪切りにする。
【2】耐熱皿に【1】を並べ、オリーブ油をかけ回し、野菜に塩をふる。
【3】フライパンに水2カップを入れ、【2】を皿ごと入れてふたをし、10分ほど蒸らす(途中、水がなくなったら足す)。
*耐熱皿の蒸し汁には魚のだしが出ているので、パンにつけて食べると美味!
教えてくれたのは
井澤由美子さん
料理家。旬の食材を使い、食べ合わせによって体への相乗効果を大切にしたレシピが人気。NHK『きょうの料理』や広告、書籍、雑誌などで活躍中。一児の母。
『ベビーブック』2014年1月号
【3】鶏の照り焼き
照り焼きの王道の作り方です。下処理、焼いているときの油の取り除き、水分の調節で、おいしい照り焼きのできあがり。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
鶏もも肉 600g
塩 少々
酒 大さじ2
サラダ油 小さじ1
【A】
しょうゆ 小さじ4
砂糖 小さじ4
みりん 大さじ2
酒 大さじ3
◆作り方
【1】鶏もも肉は余分な脂肪を切り落とし、厚みを均一にして、竹串またはフォークで皮に数か所穴をあける。塩と酒大さじ1で下味をつける。(塩は余分な水分を除いて下味をつける。酒は鶏の臭みを除く)
【2】【A】を混ぜ合わせる。
【3】フライパンにサラダ油を熱し、【1】の皮を下にして入れ(形よく焼ける)、焼き色をつける。
【4】染み出た脂をペーパーで拭いて(脂が肉に吸収されると臭みが残ることがある)、裏返し、焼き色をつける。残りの酒を加えてふたをし、3分ほど蒸し焼きにする。
【5】水けが出たらペーパーで拭きとり、【2】を加えてひと煮立ちさせ、たれが2/3量になるまで、鶏肉にからませながら煮る。
*炒めたしし唐辛子を添えても。
◆ポイント
鶏肉は厚い部分を切り開いておくと、火の通りや味の染み方が均一になる。
教えてくれたのは
ABC Cooking Studioさん
ABC Cooking Studioは、初心者の方にもおすすめの、料理・パン・ケーキ作りが楽しく学べる女性専用の料理教室です。少人数レッスン、復習にも最適なイラストレシピ、 HPや携帯からの予約など、システムが充実。入会金不要、1回完結の「1dayレッスン」や授業の雰囲気を体験できる「体験レッスン」を毎日開催しています。
『ベビーブック』2012年9月号
【4】せん切りごぼうの豚肉巻き
ごぼう&チーズを薄切り肉で巻いて、ボリュームタップリのおかずに。歯ごたえが楽しい!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
豚薄切り肉 9枚(約250g)
ごぼう 1本(100g)
プロセスチーズ 30g
小麦粉 適量
サラダ油 大さじ1/2
【A】
しょうゆ 大さじ1と1/2
酒 大さじ1と1/2
みりん 大さじ1
砂糖 小さじ2/3
◆作り方
【1】ごぼうはせん切りにして5分ゆでてざるに取り、粗熱をとる。チーズは棒状に9等分する。
【2】豚肉を広げて小麦粉を薄くまぶし、手前に【1】をのせて巻く。巻き終わりを手で押さえ、全面に小麦粉をまぶす。
【3】フライパンにサラダ油を熱し、【2】の巻き終わりを下にして入れ、中火で焼き、弱火にしてふたをし、ときどき転がしながら焼く。火が通ったら【A】を加え、中火で煮からめる。
*豚肉は、もも肉にするとより歯ごたえがあります。
教えてくれたのは
阪下千恵さん
料理研究家、栄養士。家族 のために作り続けてきたおいしくて、栄養バランスのよいレシピが人気。二人の女の子のママ。
『ベビーブック』2015年9月号
とろろご飯に合う!サブおかず
【1】即席浅漬け
余った野菜ですぐできる、時短おかず。冷蔵庫に常備しておけば野菜不足解消に。
◆材料
(3~4人分)
白菜 3枚(150g)
にんじん 40g
切り昆布 5g
塩 少々
【A】
酢 大さじ1
砂糖 小さじ2
しょうゆ 小さじ1
◆作り方
【1】白菜はざく切りにして塩を全体にもみこむ。にんじんは短冊切りにする。切り昆布は半分の長さに切る。
【2】【1】をジップ付きポリ袋などに入れ、【A】を加えてよくもみ混ぜ、空気を抜くように袋の口を閉めて冷蔵庫で2~3時間漬ける。
◆ポイント
浅漬けで野菜のシャキシャキ感をキープ。
教えてくれたのは
渥美まゆ美さん
あつみまゆみ/管理栄養士。フードコーディネーター。健康運動指導士。保育園勤務で子どもの料理提供に関わる。料理講師やセミナー講師などフリーランスで活動後、「株式会社Smile meal」を設立。食育など食と健康に関わる活動を行う。2児の母。
『めばえ』2018年1月号
【2】なすと厚揚げの煮物
なす、厚揚げは短時間でもたっぷりと煮汁を吸ってうま味たっぷりの一品に。ママにとって心得強い副菜になりますね。
◆材料
(大人2人分+子ども1人分)
【1】なす3本は縦半分に切り、皮に切り目を入れて一口大に切る。厚揚げ小2枚といんげん8本は食べやすい大きさに切る。
【2】鍋に和風だし1/2 カップ、みりん大さじ2、しょうゆ大さじ1、塩少々、しょうが汁小さじ1を 入れ、【1】を加えて火にかけ、煮立ったら蓋をして弱めの中火で6分煮る。
◆ポイント
水に浸けておくだけで みそ汁にも何にでも!「和風万能だし」の作り方。
■材料(1リットル分)
昆布 3cm角×2枚(約5g)
煮干し 5?6尾(正味約5g)
かつお節 5g
【1】煮干しは頭と内臓を取り除く。 かつお節は市販のだしパック に入れる。
【2】【1】と昆布を容器に入れ、水1リットルを注ぐ。
※ だしをとった後の出し殻は、水3カップとともに鍋に入れて火にかけ、煮立ってから3分ほど煮出すと二番だしが取れます。
教えてくれたのは
石澤清美さん
料理研究家。国際中医師・国際中医薬 膳師。食養生やハーブなどの専門家でもあり、体にいいものを簡単においしく作れるレシピが人気。
『ベビーブック』2017年6月号
【3】赤・緑ピーマンの丸煮
味付けは極シンプルなのに、素材の旨みがグン!
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
緑ピーマン 5個
赤ピーマン 3個
ごま油 小さじ2
【A】
水 2カップ
しょう油 大さじ2
酒 大さじ2
◆作り方
【1】ピーマンのへたの部分を強く押して、種とへたの部分を抜き出す。
【2】深めのフライパンにごま油を熱し、【1】を中火でじっくり炒める。【A】を加えて落としブタをし、沸騰したら中火で水分が少なくなるまでじっくり煮込む。
◆ポイント
ピーマンは、免疫力を高めるビタミン類の宝庫。
抗酸化作用が高いビタミンCをはじめ、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンB群・Eなど、ビタミン類がたっぷり。油で調理すると苦味が減って、子どもも食べやすい。
じっくり炒めて、じっくり煮る!
ピーマンは中火でじっくり炒め、さらにじっくり煮込むことで、甘みが引き出されます。冷めても、翌日も変わらずにおいしい!
教えてくれたのは
カノウユミコさん
野菜料理研究家。鳥取県の専業農家に生まれ、生来の野菜好き。高校時代から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理・精進料理を研究。現在は鳥取に住み、自ら野菜を自然栽培。東京でも毎月、野菜料理教室を開催している。
『めばえ』2017年7月号
【4】山形だし
だししょう油だれの副菜アラカルト
夏野菜がたっぷりとれる人気の郷土料理。火を使わずに調理できるのもうれしい♪
◆材料
(作りやすい分量)
なす 1本
オクラ 3本
きゅうり 1/2本
大葉 3枚
生姜 1片
がごめ昆布※ 5g
だししょう油だれ 全量
◆作り方
【1】なす、オクラ、きゅうり、大葉は粗みじん切り、生姜はみじん切りにする。なす、きゅうりはそれぞれ薄い塩水(分量外)に30分浸し、手でギュッと絞って水気を切る。大葉は水に浸して、同様に水気を切る。
【2】【1】とがごめ昆布、だししょう油だれを保存容器に入れ、よく混ぜる。※ひと晩置くと、味がしみておいしい。
※かごめ昆布は、細切り昆布や納豆昆布として販売されている場合もあります。
◆ポイント
【だししょう油だれ】
だし 大さじ3
しょう油 大さじ1
みりん 大さじ1/2
※だしは、昆布やカツオ節から取るほか、市販の白だし・顆粒だしを使ってもOK。その場合は、表示どおりの濃度に薄めて使いましょう。みりんは耐熱容器に入れてラップをせず、電子レンジで約40秒加熱(600Wの場合)して沸騰させ、アルコール分を飛ばします。
教えてくれたのは
橋本加名子さん
料理研究家・栄養士・フードコーディネーター。料理教室「おいしいスプーン」主宰。働きながらの子育て経験を活かし、簡単でも〝手抜き〟ではないおいしい家庭料理を提案。雑誌や書籍、WEB発信のほか、企業のメニューコンサルティングなども行う。
『めばえ』2018年8月号
とろろご飯におすすめ!お手軽汁もの
【1】長いもとオクラのトロトロみそ汁
すり下ろした長芋がトロトロで、口あたりがよくて飲みやすい味噌汁。オクラをアクセントに。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
長いも 150g
オクラ 5本
だし汁 3カップ
みそ 大さじ2と1/2
白すりごま 大さじ1/2
◆作り方
【1】長いもは皮をむいてすりおろし、オクラは小口切りにする。
【2】鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したらオクラを加えて1分ほど煮る。弱火にしてみそを溶き入れ、長いもを加え、再び煮立ったらすりごまをふる。
教えてくれたのは
コウケンテツさん
料理研究家である母・李映林さんのアシスタント後、独立。韓国料理を中心に、素材の味を生かしたヘルシーなメニューが人気。一男一女の父。
『ベビーブック』2013年8月号
【2】汁物バリエ!ほたて風味のかきたま汁
汁ごと使って貝のうまみもしっかり味わえる!上品な貝の味を引き立てるのは、ふわっと仕上げるかきたまがポイント。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
ホタテの水煮(缶詰) 大1缶(125g)
にんじん(花形に抜く) 8~10個
絹さや 4~5枚
卵 1個
だし汁 ほたての缶汁と合わせて2と1/2カップ
【A】
みりん 大さじ1
塩 小さじ1/2
【B】
片栗粉 小さじ1
水 小さじ1
◆作り方
【1】鍋に缶汁とだし汁、にんじんを入れてふたをし、中火で煮る。にんじんに火が通ったら、ほぐしたほたての身、【A】を加える。
【2】絹さやは筋を除いて、斜め細切りにする。
【3】【1】に混ぜ合わせた【B】を加えてとろみをつけ、溶いた卵を流し入れ、【2】を加えてさっと煮る。
教えてくれたのは
中村陽子さん
料理研究家のアシスタントを経て独立。かわいくて簡単に作れるレシピが人気。二児の母。
『ベビーブック』2018年3月号
【3】レタスとわかめの和風スープ
だしを効かせたさっぱり味!わかめのツルンとした口当たりが喉ごしよく体を温めます。
◆材料
(子ども1人分)
レタス 1/2枚
乾燥わかめ 小さじ1/2
【A】
だし 3/4カップ
しょうゆ 小さじ1/4
◆作り方
【1】レタスを細切りにする(または手で小さくちぎる)。
【2】大きめの耐熱ボウルに【1】、わかめ、【A】を入れ、混ぜる。
【3】【2】にラップをかけ、電子レンジ(600Wの場合)で2分~2分30秒加熱する。
教えてくれたのは
松尾みゆきさん
管理栄養士・料理研究家・フードコーディネーターとして、テレビや雑誌、書籍等、幅広く活躍。自身も母として「食育」を実践している。
『めばえ』2016年5月号
【レシピ初出】
雑誌『ベビーブック』
雑誌『めばえ』