育休明けの復帰は不安がいっぱい!準備方法、やむなく退職を考えたとき等、先輩ママの体験談も

育児休業を取っているママも保育園が決まれば、晴れて職場復帰ですね。でも、復帰にあたって不安を抱えてしまうママも多いはず。ライフサイクルが育休前とは全く違ってしまうので当然なのですが、どんなことが不安だったかを1歳〜2歳の子を持つママたちにリサーチ。また、復帰日の決め方やしておくべき準備、そしてやむなく退職を考えた時のことなどをまとめました。育休中のママはぜひ参考にして。

育休復帰でママたちが不安に感じたことは?

仕事復帰にあたって不安に感じることを、以下の設問から当てはまるもの全てを選んでもらいました。

圧倒的に多かったのが、仕事との両立。次に多いのが、仕事のペースを取り戻せるか、保育園の呼び出しが心配など、会社での自分の環境がどのくらい変わってしまうのかという不安でした。

具体的なその理由も聞いてみました。私もそう!と思わずうなづいてしまう回答がたくさんあるはず。

家事・育児・仕事の両立ができるか

いちばん多かった仕事との両立、という心配。やってみないと分からないだけに不安を感じるママが多いよう。仕事がきちんとこなせるかどうかという心配や、時間がない中の育児ができるのか両方に心配があるよう。ワンオペ状態が目に見えているママもきっと多いですよね。

「寝不足で、仕事中に寝てしまわないか心配だった」(40代・山形県・子ども2人)
「仕事が終わり子供を迎えに行き、ご飯の準備をし、食べさせてお風呂に入り、20時半〜21時までに寝かせる。ここまでを毎日一人でできるのか不安だった」(30代・静岡県・子ども2人)
「子どもが2人いていきなりの復帰だったので家庭、育児との両立ができるか不安だった。転勤先で復帰だったため親にも頼れなかった」(30代・大阪府・子ども2人)

子どもの送り迎えや、急な呼び出しに対応できるか

復帰前には分かりにくいことの1つが、保育園からの呼び出しの頻度。どの程度呼び出されるのかも見えないし、会社を休むことによる罪悪感や、実際どの程度休めるものなのか不安に感じる人も多いよう。

「保育園からの急な呼び出しで仕事に穴を開けることによって、仕事に行きづらくなったり居場所がなくなるような気持ちになった」(30代・東京都・子ども1人)
「保育園からの呼び出しや、子どもの体調不良で仕事を休まないといけない時、職場に申し訳ないと思う」(30代・大阪府・子ども2人)

仕事のペースを取り戻せるか

赤ちゃん中心の生活を送っていると、どうしても社会生活から切り離されてしまうもの。どの程度、以前と同じペースで仕事をこなせるのは不安になるのは当然ですよね。

「まず自分の仕事が一番心配でした。出張が多かったので、復帰後はどうなるのか、時短勤務をすると仕事は終わるのか、仕事内容はどうなるのか、などの職場での不安が大きかった」(30代・香川県・子ども2人)
「仕事についていけるかが一番心配でした。 復帰数日前から、仕事関連の書籍を読み始めましたが、それまで絵本ばっかりしか読んでいなかったので、日本語ってこんなに難しいんだっけ!?となりました…」(30代・埼玉県・子ども1人)

復帰後の職場に馴染めるか

1年程度休んだ職場での環境が以前と変わっていたり、また子どもがいることによる生活スタイルに周りがどんな反応をするかも心配になる人が多いよう。会社によっても大きな違いがありそうです。

「育休復帰の際に、臨時で勤めてくれていた人が、前に働いていて一度辞めた先輩で、私の復帰後も職場に残る事になったので、関係性が心配だった」(30代・宮崎県・子ども2人)
「独身の人が、子育てママが定時上がりで自分に仕事が回ってくることに不満をぶつけていたのを見たことがあったので、子供が熱を出した時に仕事を周りに任せられるかとても不安だった」(30代・東京都・子ども1人)

子どもが保育園に馴染めるか

ずっとママと一緒の生活から、1日の大半を保育園で過ごすことに馴染めるかを心配するママも多いよう。子どもの負担になってしまうのではと考えてしまう気持ち、よく分かります。預けてまで仕事をするの?と思ってしまうのは、働くママなら誰しも一度はあるのでは。

「保育園に入れるまで、大勢で遊ぶ、知らない子と遊ぶような場所に連れて行った事がなかったので」(30代・長野県・子ども3人)
「母親にベッタリで、他の人に一切懐かなかったので、保育園に慣れるか不安だった」(20代・兵庫県・子ども2人)

育休から復帰する日の決め方・手続き方法

育休から復帰するのにはいくつかの手順が。きちんと手順を踏むことがスムーズな復帰につながるので、しっかりチェックしておきましょう。

手順① 育休からの復帰日の決め方

育休は原則、生まれた赤ちゃんが1歳になる誕生日の前日まで。ただし、法律では最長2年の育休延長制度があるので、保育園の入園が遅れた場合などには、会社と密に連絡を取りながら復帰日を決めましょう。保育園の入園準備をする頃から、復帰の希望日などをやりとりして経過を報告しておくと、会社側も安心できるはず。

手順② まずは面談で働き方を決める

復帰にあたっては、人事の担当者や直属の上司と面談を。復帰後は時短勤務を利用したいのか、今までと変わらずに働きたいのか、明確に意思表示をしておくことが今後のためにも大切。基本的には、希望すれば産前にいた職務と同じところに戻れるはずですが、場合によっては異動が必要な場合も。よく話し合っておくことが大切です。

手順③ 社会保険の手続きは会社側がする

育休中に免除されていた健康保険と厚生年金の納入などの事務手続きは会社がしてくれますが、念のため確認をしておきましょう。

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スムーズな復帰のために準備しておきたいこと

育休からの復帰には、事前の準備がとっても大切。ただでさえ復帰直後は、仕事にも慣れないし保育園の送迎だけでも大変に感じるはず。事前に会社の動きや、いざという時の子どもの預け先、保育園の送迎のシミュレーションをしておくことでスムーズな復帰ができるはず。

育休中にあった社内の動きを把握する

同僚などに事前に会ったり、メールだけでも話ができたりすると、社内の状況がわかり少し安心できるもの。人事異動があった場合などはなおさら。自分が復帰した時のイメージもしやすくなるはず。社内報などを会社から送ってくれる場合にはしっかりチェックして。

送り迎えや通勤のシミュレーション

保育園の送り迎えや、通勤の時間、方法のシミュレーションは必ずしておきたいこと。特に、保育園が遠い場合には、保育園から会社への通勤ルートをいくつか確認しておくことも大事。家から近くても、雨の日には自転車が使えないので、他の交通手段を考えておくことも大きなポイント。また、送りはパパがするなど、先に決めておくことで、後々の苦労が減ってくるはず。

いざという時の預け先やお迎えを決めておく

子どもの体調不良での呼び出しや、お迎えがどうしても間に合わないなど、不測の事態は必ず起きるものと考えて、いざという時に預けられる場所やお願いできる人を決めておくことも重要。復帰前にファミリーサポートやシッター会社に登録しておいたり、できれば事前に何度か試しておけると子どもも慣れてくれて安心できるはず。また、祖父母などが近くに住んでいる場合にはいざという時にはとお願いしておけるといいですね。保育園にも事前に伝えておけるとスムーズ。災害時などのことを考えても必ず準備しておきましょう。

保育園入園に向けた子どもの準備

仕事が始まってから用意するのはとても大変なので、保育園で必要なシーツや布団カバー、タオルやランチョンマット、着替えの服など、事前に確認して全て揃えておきましょう。かぶりの服でないとダメだったりスカートはNGなど園独自のルールがある場合もあるので遠慮しないで保育園に確認しておくのがオススメ。

パパとの役割分担を決めておく

復帰への心配で大きかった育児との両立には、パパとの分担が不可欠。パパはサポート、という意識ではなく、お風呂はパパが入れる、保育園の送りはパパがするなど、復帰前に役割を決めておくのが大切。分担できないと育児との両立はできないとパパにも理解しておいてもらうことが何より大事です。

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育休後、復帰しないで退職は可能?

育休後に復帰する予定でいても、退職を選ぶ人も少なからずいます。なぜ退職を選んだのかという理由や、また実際に退職する場合に考えておきたいこと、デメリットなどをご紹介。念のためにぜひ一読を。

法律上は育休明けの退職は可能

雇用保険に加入しているなど条件を満たせば、育児休業給付金がもらえますが、基本的には育休期間が終了した後に職場復帰をすることが原則。最初から育休取得時に退職することが決まっている場合は、給付金をもらうことはできません。ただし、育休開始時点では職場復帰する予定だったのに、休業期間中や休業後に退職することになった場合には退職日の属する支給単位期間以降の給付金は受けられません。ただ、それまでにもらった給付を返金する必要はないので、法律上は育休明けの退職も可能となっています。

退職を選んだママの理由は?

育休をとり、赤ちゃんのお世話をする中で、赤ちゃんや自分の体調不良が続いたりと仕事との両立は無理、と感じるママもいるはず。また、このまま育児に専念してゆっくりと赤ちゃんの成長を目の前で見届けたいと、考えが変わるママも少なくないようです。そして、育休中に会社が倒産してしまったという止むに止まれぬ事情がある人も。回答には出てきませんでしたが、保育園に入れなかったというママも多くいるはずですよね。

「体力的に続けるのが難しいと思った」(20代・三重県・子ども2人)
「育児に専念して、子どもの成長を見届けたかった」 (20代・北海道・子ども1人)
「育休中に会社が倒産したので退職となった」(30代・山梨県・子ども2人)

育休明けの退職理由で考えたいこと

育休後に復帰してくれると考えている会社に対して、育休明けに退職すると伝えるのはなかなか気が進まないもの。でも、ここはきちんと理由を説明するのがおすすめ。実際に育児を経験してみないと分からなかったことや、子どもの体調や自分の体調、また保育園が決まらなかったことなどをきちんと伝えることで、職場の理解も得られやすくなるはずです。

ほかに選択肢はないかもう一度検討を

育休明けは思うように働けなかったり、残業ができずお給料が以前より減ってしまうことも多々あります。また、保育料がかかってくると何のために働いているか分からなくなってしまうこともあるはず。でも、子どもの手がかからなくなってくれば、働いていてよかったと思うことの方が多いはず。つらいと感じる時期は、お金を稼ぐのではなく働く場所を確保するためと、考え方を切り替えるのがおすすめ。今だけでなく、先を見据えてじっくり考えて検討するようにしましょう。

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育休復帰には念入りな準備で不安の解消を

育休復帰に不安を感じない人はいないはず。何かしらの不安を感じていることがほとんどなので、1つ1つ不安を打ち消すように、体制を整えていきましょう。念入りに準備をしておくことがスムーズな復帰へのカギとなります。1人で解決しようと思わず、いろいろな人に相談・お願いするのがおすすめです。

 

文・構成/HugKum編集部

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