共働きの家庭が増え、仕事をしながら家事や育児も行い、忙しい毎日を送るママを「ワーキングマザー」と呼びますが、働く目的はさまざまのようです。では、子育てをしながら働く理由には、どんなものがあるのでしょうか。
今回は、HugKum編集部で行ったアンケート結果に基づき、ワーキングマザーの働く目的、ワーキングマザーの悩みを大公開! さらに、ワーキングマザーが転職を考えるきっかけや、ワーキングマザーが限界を感じるとき、ワーキングマザーにおすすめのスケジュール管理帳・アプリを紹介します。
目次
ワーキングマザーの働く目的は?
子供のお世話だけでも目が回る忙しさ毎日の中、子育てをしながら働く理由には、どんなものがあるのでしょうか。HugKum読者の働くママに働く目的を聞いてみました。
経済の安定
アンケートで最も多かった回答が「経済面」。子育てにかかる費用や子供の教育費だけでなく、生活費、住宅ローンや老後への蓄えなど、毎日の暮らしにはお金がかかります。
シングルマザーである場合や、共働きで妻が働かないと経済的に大変になりそうと答えるママが多くいらっしゃいました。
父親がいないので、母親が働かないと食べていけないから [ 女性 ]
子ども2人を育てるのに、旦那さんの収入だけでは生活が厳しいから。 [ 女性 ]
精神の安定
次に多かった理由は「精神面」。働くことが当たり前になっていたり、働いていないと不安に感じたりするママもいるようです。また、パパの収入に過度に頼らなくてよいため、パパの精神的負担を軽くするメリットにもつながるようです。
夫の収入だけで生活するのはちょっと息苦しいというか、夫に言いたいこともいえなくなってしまいそうだし、夫も私が働いていることで安心しているみたい。 [ 女性 ]
今の仕事をして25年以上経つので、もう生活の一部になっています。また、身体と頭を使う事での体型維持や、職場の人達と話すことによってストレス発散や情報収集できるので働いています。 [ 女性 ]
社会とのつながり
回答の中には「社会的な面」のためと答えるママもいらっしゃいました。働くことが自己実現の場となっており、社会から自分が必要とされることに、働く価値や生きる価値を見出しているママも多くいらっしゃいます。また、子育ての中から得た経験や地域とのつながりよって、社会貢献やキャリアアップを考えるママも。視野が広がり、新たな視点での活躍を目指している方も多いようです。
子どもを産んでから、より地元のことを考えるようになりました。ママ友ネットワークもできたので、地域に貢献したり、育児の経験を仕事にも活かしたいから。 [ 女性 ]
私は看護師なのですが、病気や怪我で苦しんでいる患者さんが治癒したり、少しでも楽になるための力になりたいからです。 [ 女性 ]
ワーキングマザー特有の悩みとは?
子育てと仕事の両立をするワーキングマザーには、どんな悩みがあるのでしょうか。働くママに聞いてみました。
子供の急病
最も多かった悩みは「子供の急病」です。小さい子供がいながら働いていれば、避けては通れないのが子供の急病による欠勤や早退。子供の急な発熱で会社をお休みをしたり、保育園や幼稚園から体調不良の連絡があれば、早退してお迎えに行かなければなりません。子供の急病は予測ができないため、「周りに迷惑がかかる」「嫌味を言われる」など、働くうえで大きな悩みになっているママが多いようです。
お休みや早退が発生してしまった場合は、パパとママが交代で対応したり、実家が近ければ、じいじやばあばにお願いするなどの対応が可能でしょう。また、仕事上では、同僚に引き継ぎやすいように準備しておくなどの対策をしておくといいですね。
子どもが熱を出して会社を休むと、上司に嫌味言われるので、リカバー案や引継ぎ対応を提示して休んでいる。 [ 女性 ]
近くに両親がいるので、イザというときにはヘルプを出してお迎えをお願いすることができます。 [ 女性 ]
子供の送り迎え
次に多い悩みが「子供の送り迎え」でした。急な残業やスケジュール変更、職場が遠方で時間がかかる場合は、子供の送り迎えも大きな負担になります。
朝の送りはパパ、お迎えはママと分担したり、勤務形態を考える、早朝保育や延長保育を利用するなど、調整をしながら送り迎えを行っているご家庭もあるようです。
子どもの送り迎えを優先すると仕事の時間がとれなくなるので、早朝保育と延長保育、どっちも使ってます。 [ 女性 ]
幼稚園の送り迎えと仕事の勤務時間を調整するのが大変、夫か私かの勤務形態を変える必要がある気がしている。 [ 女性 ]
帰宅後の家事
ワーキングマザーは、お家に帰ってからもたくさんの仕事(家事)があります。帰ってすぐに、子供の相手をしながら、食事やお風呂の準備を進めなければいけません。
対処法としては、パパや家族と協力するほか、週末に作り置きをしておく、時短家電を使う、お惣菜などを上手に利用するという意見も聞かれました。
子どもの相手をしながらの家事はバタバタするし、疲れているとイライラしてしまうから、思い切って高額な調理鍋を奮発して買いました。 [ 女性 ]
帰宅後にやらなくてはいけないことが多すぎる。毎日お惣菜を買って帰って家族で食べています。 [ 女性 ]
自分の時間が少ない
次に多かった悩みが「自分の時間が少ない」こと。仕事をして家に帰ると、休む間もなく子どもの世話と家事。やることが多すぎるので、あっという間に一日が終わってしまいます。自分の時間を作る場合は、少しのすきま時間を見つけて休憩する、育児サポートを利用するなどの方法をとっている方が多いようです。
帰宅後、家の事をしていたらすぐに寝る時間。早く寝て、翌朝早く起きて、ひとりで朝ごはんをしっかり食べる時間が好きです。 [ 女性 ]
夫はサポートしてくれるタイプではないので全部1人でやらなければならない。家事代行サービスを利用して、自分の時間を作っています。今のところ夫も納得してくれています。 [ 女性 ]
子供や夫との時間が少ない
フルタイムで働くワーキングマザーの場合、仕事での活躍の場は広がりますが、勤務時間が長く「子供や夫との時間が少ない」という悩みも。平日は時間が取りにくいので、休日に思いっきり遊ぶ、少しの時間でもコミュニケーションを取るなど、休日の時間の使い方で工夫をされている方が多いようです。
子供と一緒にいる時は目一杯遊ぶ。平日は無理なので、休みの日に思いっきり(笑) [ 女性 ]
休みの日は、子どもにテレビやゲームを控えさせて、なるべく話をする。 [ 女性 ]
ワーキングマザーが転職を考えるきっかけとは?
ワーキングマザーの中には、よりよい職場を求めて転職を考えている方もいらっしゃることでしょう。では、ワーキングマザーが転職を考えるきっかけには、どんなものがあるのでしょうか。アンケートの回答を紹介します。
残業や待遇への不満
アンケートの回答の中で最も多かったのは「残業や待遇への不満」です。仕事の量や負担が大きかったり、給料や休暇などの待遇の不満が、転職を考えるきっかけに。子どもとの時間の確保や家事の負担の解消を一番に考え、必要なら転職も考えるいう意見も。転職先は、休みやすい環境であったり、子育てに理解のある職場でないと、仕事を続けるのは難しいと考えている方も多いようです。
子供にはどんどんお金がかかるのに、給与が変わらないのは大変だから。 [ 女性 ]
残業があれば給与が上がり嬉しいこともありますが、家事がおろそかになり家庭内がぎくしゃくすることもあり、転職に繋がります。 [ 女性 ]
体調やメンタルの悪化
転職を考えるきっかけとして二番目に多かったのは「体調やメンタルの悪化」。仕事に育児に忙しく過ごす毎日の中で、無理をしずぎで体調や心のバランスを崩してしまうことも。体調を崩してまで働くべきではないので転職を考える、という意見も多く見られました。
休憩を上手にとったり、気分転換を行ったり、勤務形態を見直しや、楽しく仕事のできる環境にうつることも重要です。
人間関係がやはり働く上では、悩みの種となる事が多いですね。そのうえで家庭のこともあるので、職場環境はすごく大事だと実感。 [ 女性 ]
年齢とともに頑張りが効かなくなったと感じはじめた。勤務形態を会社に相談するタイミングかな。 [ 女性 ]
家族との関係の不安
次に多かったのは「家族との関係の不安」です。子どもにさみしい思いや無理をさせたくない、家族との時間を大切にしたいという理由で、転職を考える方も多いようです。子どもと家族を優先できる仕事に就く、自分のやりたい仕事は子育てのあとにするなどで克服しているママもいらっしゃるようです。
子ども優先の生活をしたい。仕事内容にはこの際目をつぶる覚悟。 [ 女性 ]
子供のことを一番に考え、必要なら転職も考える。やりたい仕事は、子どもが大きくなってからでもできるから。 [ 女性 ]
出世・キャリアアップ
子どもや家庭があるからこぞ、仕事も頑張りたい。やりがいやさらなる活躍の場を目指して、出世やキャリアアップを狙うために転職するという意見もありました。
子どもには何でも体験させてあげたいので、収入を増やす必要がある。 [ 女性 ]
出世をして、女性でも自立して働くことの大切さを我が子に伝えたいです。 [ 男性 ]
もう限界かも…うつを心配したことがあるワーキングマザーの割合は?
ワーキングマザーとして、うつ病やうつ状態を心配したことはあるかとの問いに、「ある」と回答したママは48%いらっしゃいました。
仕事と育児の両立に不安を感じたり、ワンオペ育児や心身ともに余裕がなくなると、うつの症状が心配になるという意見も多く見受けられました。
疲れが取れないとき、自分の時間が持てないとき、将来を考えると不安になる。 [ 女性 ]
疲れると気持ちに余裕がなくなって、精神状態が悪化している実感があるため。 [ 女性 ]
ワーキングマザーをサポートする制度
ワーキングマザーをサポートする制度には様々なものがあります。行政や一般企業など、働くママを支援する便利な制度を紹介します。
保育ママ制度
保育ママ制度とは、2010年の児童福祉法改定により家庭的保育事業として誕生した制度で、保育園に入れなかった子供を保育する仕組みのことを言います。おむつやおしり拭き、おやつなど必要なものは預ける側が用意をするのが一般的で、保育ママ(家庭福祉員)が保育者の家などで保育を行います。保育ママを利用したい子どもの募集は自治体が行い、保育時間や保育料も自治体によって異なります。
ファミリーサポートセンター
子育てのお手伝いをしたい人と、子育ての手助けが欲しい人が会員となって、信頼関係のもと助け合いながら子育ての相互援助活動を行う会員制の組織のことを言います。ファミリーサポートセンターのアドバイザーが依頼した会員の申込みに応じて、助けてくれる会員を紹介します。病児・病後児の預かり、宿泊を伴う子どもの預かり、早朝・夜間等の緊急時の子どもの預かり、それに伴う送迎などが依頼できます。
子育てタクシー
乳幼児を伴った荷物の多い外出時や子連れでの外出、出産時の妊婦さんの移動に利用できるタクシーサービスのことを言います。妊婦さんに優しい運転や車内での配慮、小さな子どものためにチャイルドシートも完備しています。子どもの保育園や学童保育、塾や習い事などの送迎を、子ども1人でも利用することが可能です。子育てタクシーを利用するには事前の登録が必要なので、利用したい場合はお住まいの都道府県にある子育てタクシー対応の会社に問い合わせてみてください。
ワーキングマザーのスケジュール管理帳・アプリのおすすめ
ワーキングマザーはスケジュール管理も大変ですよね。働くママのスケジュール管理に便利なおすすめの管理帳・アプリを紹介します。
「ワーキングマザーの手帳」
忙しいワーキングマザーにおすすめのなりたい私になるママ専用の手帳です。夢を叶える3つのアクションや、家族みんなのスケジュール管理できます。バッグにも入るコンパクトなB6サイズで、薄くて軽くて持ち歩いていつでも記入することができます。ステラネイビー、パールホワイト、ピンクの3色から選べます。
「ファミリーダイアリー2020」
最大5人分の予定が書き込めるように各項目が色分けされた、家族みんなの予定がひと目でわかるスケジュール帳です。スケジュールは月間と週間で記入できるので、先々の予定から直近の予定まで管理が簡単。インデックスが付いているので、見たいときにさっとすぐに開くことができます。
「TimeTree(タイムツリー)」
「TimeTree(タイムツリー)」は、App Store Best of 2015を受賞した2000万人以上が利用している、家族やカップルのためのスケジュール共有カレンダーです。予定の登録や変更がリアルタイムで更新されるので、急な残業やお迎えの分担を入力しておけば「言った言わない」のケンカも減ること間違いなし。子育て以外にも、職場のシフト管理やカップルや友達との予定調整にも使うことができます。
TimeTree [タイムツリー](App Store)
TimeTree [タイムツリー]:家族や恋人、仕事仲間とカレンダーでスケジュール共有ができるアプリ(Google Play)
「Yahoo!カレンダー」
「Yahoo!カレンダー」は、累計700万ダウンロード突破の無料カレンダーアプリです。スタンプを貼るだけで簡単に予定が登録できたり、天気予報との連携も可能。豊富な着せ替えテーマの中から気分や季節に合わせて変更することが可能です。月間・週間の表示も選べ、パソコンからチェックすることもできます。
Yahoo!カレンダー(App Store)
Yahoo!カレンダー 無料スケジュールアプリで管理(Google Play)
ワーキングマザー・働くママを笑顔に!
HugKum編集部で行ったアンケート結果に基づき、ワーキングマザーの働く目的、ワーキングマザーが転職を考えるきっかけや、ワーキングマザーが限界を感じるときなど悩みを紹介しました。また、ワーキングマザーにおすすめのスケジュール管理帳・アプリもチェックしました。
育児をしながら働くことはとても大変です。子どもや家族だけでなく、ママ自身も笑顔で過ごせるように、仕事も家事も楽しんでできるといいですね。
文・構成/HugKum編集部