必須化したプログラミング教育とは?小学校ではどんなことをするの?【今さら聞けない先端教育・基本のキ Vol.5】

「プログラミング教育」ってどんな教育か知っていますか?まだまだ浸透しているとはいえない教育なので、「どんなことをするの?」「子どもにできるの…?」と疑問だらけのパパ・ママは多いのではないでしょうか。そこで今回は、小学校でも必修化されたプログラミング教育の概要や特徴についてわかりやすく解説します。

プログラミング教育とは?

プログラミング教育とは、プログラミングを教科に絡めて行われる教育のことです。

そもそもプログラミングとは、コンピューターに意図する動きをさせるために適した順番・組み合わせでプログラムを作ること。このプログラミングを取り入れた授業の必修化が、2020年度から小学校で実施されます。また、中学校は2021年度、高等学校では2022年度から実施される予定で、将来の子どものために重要視されている教育なのです。

小学校のプログラミング教育のねらい

小学校のプログラミング教育には、以下のようなねらいがあります。

 

  • ●プログラミング的思考を育むこと
  • ●プログラミングの働きやよさ、それが身近に活かされていることに気づくこと
  • ●教科の学びをより確実にすること

 

とくに最大の狙いは「プログラミング的思考を育むこと」とされています。プログラミング的思考とは、物ごとに関するプロセスを論理的に考え、理解したりわかりやすく説明したりできる力のことです。プログラミング的思考を育むことは、IT化やグローバル化が進む現代において、子どもたちが幸せに生きていくために必要なことだと考えられています。

小学校のプログラミング教育の特徴

プログラミング教育と聞くと「プログラミングを覚えるの?」「これ以上教科が増えるの?」といった疑問や戸惑いを感じるパパ・ママが多いのではないでしょうか。そんなパパ・ママの疑問・戸惑いを解消すべく、小学校のプログラミング教育の特徴をここで紹介します。

プログラミングを学ぶわけではない

プログラミング教育といっても、プログラミングを学ぶわけではありません。

先ほど解説した通り、プログラミング教育は「プログラミング的思考を育むこと」や「教科の学びをより確実にすること」などがねらいです。

プログラミング言語を覚えたり、本格的なプログラミングを身につけたりすることが目的ではないので、「難しそう…」と心配しなくて大丈夫です。

既存の教科と組み合わせて行われる

プログラミング教育と聞いて「プログラミングって教科が増えるの?」と考えるパパ・ママは多いですが、実際は国語や算数、社会などの既存の教科とプログラミングを組み合わせて実施されますまた総合の時間やクラブ活動に絡めて行われる場合もあります。

プログラミングという教科が新たに増えて、子どもの勉強が大変になるということはないと考えられます。

パソコンを必ず使うわけではない

プログラミング教育は、パソコンを必ず使うわけではありません。

プログラミング教育のねらいである思考力や学びは、パソコンを使わなくても可能です。パソコンを用いずにプログラミングを学べる教材を「アンプラグド教材」と呼び、プログラミング的思考が学べる絵本やカード、ボードゲームなど、さまざまな種類があります。

またスマートフォンやタブレットのアプリでもプログラミングが学べるものがあり、小学校でも導入されることが予想されます。

家庭でできる!プログラミング教育に対する備え

2020年度に小学校で必修化のプログラミング教育ですが、進行や導入方法は各学校にゆだねられているので、今から準備を始めても間に合う可能性はあります!ここで、家庭でできるプログラミング教育に対する備えを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

家庭学習にプログラミングを取り入れる

プログラミング教育に備えたいと考えているのであれば、家庭学習にプログラミング教育を取り入れるのがおすすめです。たとえば、以下のような方法はいかがでしょう。

 

  • ●本やスマホアプリなどのアンプラグド教材を活用する
  • ●市販のプログラミング教材を購入して取り入れる
  • ●プログラミングを取り上げている動画やテレビ番組を視聴する

 

また身近にあるプログラミングを活用した電化製品を探してみるだけでも、プログラミングに対する意識を高めることができます。

◆おすすめのプログラミング教材を知りたい方はこちら>>>

『小学生向けおすすめプログラミング教材を年代別に紹介!家庭で学べる!』

親が率先してプログラミングの知識を学ぶ

親が率先してプログラミングの知識を学ぶことも、プログラミング教育の備えとして有効です。家庭でプログラミング教育を行うなら、わからないところはパパやママが教える必要がありますよね。そのためには、基本的なプログラミングの知識は必要になってくるはずです。

おすすめは、親子一緒にプログラミングにチャレンジすること!子ども向けの教材は、子どもが学びやすいようなレベルだったり、楽しんで学べる工夫が施されていることもあり、プログラミング初心者のパパ・ママにもぴったりです。ぜひ保護者のみなさんも、プログラミングの知識を学んでみてくださいね。

プログラミングスクールに通うのもおすすめ

学校のプログラミング教育に備えるために、プログラミングスクールに通うのもおすすめです。家庭で教えるのが難しい場合でも、子どもにプログラミング教育を学ばせることができます。

スクールではプログラミング専門の講師から学べるので、実践力も身につくのが嬉しいポイント。今や、プログラミングスクールは身近にあるので、子どもの好みや実施内容などと照らし合わせて、通うことを検討してみてはいかがでしょう。

プログラミング教育は難しいものではない!

プログラミング教育と聞くと、「難しそう…」「子どもには大変なんじゃないの?」と考えるパパ・ママは多いと思います。しかし、プログラミング教育は専門的な知識を身につけるのが目的ではなく、子どもの資質や能力を伸ばすことがねらいです。

そのため、あまり身構える必要はありません。「それでも心配…」というパパ・ママは、家庭でもプログラミングに触れて、慣れ親しむところからはじめてみることをおすすめします。

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記事監修

みらいい|教育メディア

「いいなぁ、みらい」をコンセプトに、子どもたちのみらいを切りひらくための機会を提供。webメディア「みらいい」やYouTube「みらいいチャンネル」を中心とした先端教育に関する情報発信や成功体験を得るプロジェクトを推進。プログラミング教育やSTEM教育、SDGsに関する情報格差の解消を目指します。

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