誕生日絵本とは?どんなもの?
「誕生日絵本」とは、誕生日に贈る本のこと。「思いやり」や「愛情」など、形はないけれど、大切なことを子どもに伝えるには絵本がおすすめです。
また、お誕生日にはケーキやプレゼントがつきものですから、子どもにとっては「自分が主役になって」「好きな物を買ってもらえる日」になってしまいがちです。でも、本来、誕生日はこの世に生を受けた記念日であり、今日まで健やかに成長できたことを祝う日です。
お誕生日がテーマになった絵本をプレゼントして、お誕生日の意味を一緒に考えるのもいいですね。
誕生日がテーマの絵本の選び方
「誕生日絵本」の選び方には、特別な基準や決まりはありません。子どもの気に入りそうなものを選んであげてください。
年齢に合わせて選ぶ
子どもの年齢に合わせた絵本を選びましょう。2〜3歳なら、好きなものが並んでいるだけのものでも十分です。4歳くらいになると簡単なストーリーを追える子も出てきます。そんなときは、起承転結があるストーリーのもののほうが楽しみやすいですね。
本への向き合い方は、一概に年齢で決められるものではないので、ご自身の子どもに合わせて選んであげましょう。
好きなキャラクターのものを選ぶ
「うさこちゃん」や「こぐまちゃん」「ノンタン」など、絵本でお馴染みのキャラクターたち。小さな子どもは、現実の世界と想像の世界の区別が明確ではありません。ですから、絵本の登場人物ともすぐにお友達になります。大好きなキャラクターがやっていることを見て、「ボクもやりたい!」と言い出すことも。親子で絵本のシーンを実際に作ってみるのも楽しいですね。
メッセージで選ぶ
年長以上になってくると、現実の世界と絵本の世界が別物だときちんと認識したうえで、空想の世界を存分に楽しめるようになります。このころの想像力のたくましさは、大人にはうらやましいと感じられるほど。早い子なら文字が読めるようになる子もいるでしょう。
絵本を選ぶ際には、現実の世界とはちょっと違う世界のものを選んであげると、想像力がさらにかき立てられます。外国のもの、空想の世界が舞台のもの、時代の違うものなどいろいなシチュエーションのもののなかから、ママ&パパが伝えたいメッセージが含まれている絵本を選びましょう。
幼児~小学生までおすすめの誕生日絵本
では、アンケートで集まったおすすめの「誕生日絵本」をご紹介しましょう。
たんじょうび おめでとう
超がつくほどのロングセラー「こぐまちゃんシリーズ」。子どものときに大好きだったというママ&パパも多いでしょう。こぐまちゃんの3歳のお誕生日が描かれているので、3歳の誕生日絵本にはぴったりですね!
★ママパパの口コミ
くすのきだんちシリーズ
モグラの「もぐ」が管理人をしている10 階建ての団地が舞台。さまざまな動物たちが助け合いながら楽しく暮らしています。得意なことを生かしながら助け合うことを、そっと教えてくれる絵本。季節の描写もすばらしいです。
★ママパパの口コミ
だいすきぎゅっぎゅっ
ほのぼのとした絵のタッチに癒やされる一冊。朝ごはんの後、お散歩した後など、ママが何度も坊やをぎゅっと抱きしめます。ママ&パパの愛情を子どもに伝えることができる絵本です。ぜひ、読みながら、ぎゅっとしてあげてくださいね。
★ママパパの口コミ
いま、なんさい?
5歳になったゆきちゃんが、周囲に「わたしはいま、なんさい?」と聞いてまわります。さて、周囲はなんと答えるでしょう。お誕生日を迎えたことを楽しく意識させることができます。
おばあちゃんのたんじょうび
ウサギのミミーが、おばあちゃんのお誕生日をお祝いしようとクッキーを届けに行きますが、途中で出会った友達のキツネやオオカミにクッキーをわけてしまい…… 。お誕生日をお祝いする気持ちや、お友達へのやさしさなど、さまざまな愛情や感情を知ることができます。
はじめてのおつかい
初版発行が1977年というロングセラー。5歳のみぃちゃんがはじめてひとりでおつかいに出かけたときの様子が描かれています。「はじめて」のことにドキドキする子どもの気持ちがていねいに表現されており、絵本を読み進めながら、子どもはみぃちゃんのおつかいに一緒に出かけたような気持ちになるでしょう。
ゆうびんやさん おねがいね
主人公・コブタくんが、おばあちゃんのお誕生日プレゼントに「ギュッと抱きしめる」ことを贈ろうとします。さて、コブタくんの「ギュッ」はどのようにしておばあちゃんに届けられるのでしょう。登場する動物たちの思いやりの連鎖に胸をうたれます。
オリジナルの仕上がりにできる誕生日絵本
さらに、子ども自身をストーリーの主人公にできるオリジナル絵本や、ママ&パパやおじいちゃん、おばあちゃんからのメッセージが書き込める誕生日絵本もあります。お誕生日プレゼントに、特別な絵本としてプレゼントするのもいいですね。
ふわんぽんのおたんじょうび
フェルト作家・なかがわまちこさんの作品で展開される絵本に、子どもの名前を挿入することができます。絵ではなく、立体作品の写真なので、まるで目の前に本物があるような感覚になりますよ。
じぶんでつくる 6さいまでのアルバム
『ぐりとぐら』の絵で知られる、やまわきゆりこさんのかわいらしい絵が描かれています。中は、生まれた日のことや好きなものや好きな食べ物などを書き込むことができます。お誕生日を迎えたこ子どもと一緒に完成させていく作業も楽しそうです。
記念日にはぜひ絵本を贈りましょう
絵本は、親と子の大切なコミュニケーションツールです。自分で読めるようになっても、ママやパパに読んでもらうことが、親子の絆につながります。お誕生日など記念日に贈る本は、子どもにとって特別な一冊。ぜひ、ママ&パパから子どもに届けたいメッセージを絵本にたくし、読み聞かせてあげて。大きくなったときに、大切にしたい思い出になっているはずです。
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構成・文/清塚あきこ(京都メディアライン)