小学校低学年からおすすめのSF小説
小学校低学年向けのおすすめ 『小説「映画 ドラえもん のび太の月面探査記」』
おなじみドラえもん映画の小説版。
月面探査機が捉えた月の白い影が大ニュースになり、「月のうさぎだ!」というのび太はみんなに笑われてしまいます。
そこでドラえもんが「異説クラブメンバーズバッジ」を使って、月の裏側にうさぎ王国をつくることになりますが…。
映画の脚本を担当した直木賞作家の辻村深月さんが手がけており、大人でも感動してしまう素敵な小説になっています。
小学校低学年向けのおすすめ 『アームストロング: 宙飛ぶネズミの大冒険』
夜ごと天体望遠鏡をのぞく小ネズミは、月は地球をまわる衛星だと発見します。
しかし、月は大きなチーズと信じるほかのネズミたちはとりあいません。
そこへスミソニアン博物館から手紙が届き…。
月までの飛行や月面活動など、美しい絵で宇宙へのあこがれを膨らませてくれる絵本です。
小学校低学年向けのおすすめ 『海底二万マイル』
フランスの作家でSF小説の生みの親ともいわれるジュール・ヴェルヌの名作。
世界の海で発生しているふしぎな事件の調査をしていたアロナクス博士とその助手・コンセイユは、ふとしたきっかけでな潜水艦・ノーチラス号に招き入れられます。
その船長であり天才科学者のモネ船長と神秘的な海底大冒険を繰り広げますが…。
ディズニーシーの人気アトラクションの原作なので、読んでからアトラクションに乗れば楽しさも倍増するはず!
小学校低学年向けのおすすめ 『きまぐれロボット』
SFを中心に数多くの作品を執筆し「ショートショートの神様」とも言われている星新一さんのショートショート決定版。
料理や部屋のそうじ、話し相手など、なんでもできるロボットを連れてエヌ氏は離れ島の別荘に出かけます。
しかし、ロボットは次第におかしな行動を取りはじめ…。
表題作の「きまぐれロボット」をはじめとした27編の傑作短編集。
短い話ばかりなので、小学校中学年くらいから無理なく読めそうです。
小学校低学年向けのおすすめ 『宇宙への秘密の鍵』
イギリスの理論物理学者・スティーヴン・ホーキング博士が、世界中の子どもたちに贈るスペース・アドベンチャー。
科学者・エリックの開発したスーパーコンビューターで、小学生のジョージと彼の娘のエリーが宇宙を冒険するというお話をベースに、充実した科学コラムや宇宙写真などで、太陽系や星の誕生などの宇宙に関する知識を身に着けられるような構成になっています。
物語の力で宇宙や化学の興味を広げてくれる画期的な一冊です。
小学校低学年向けのおすすめ 『宇宙人のしゅくだい』
日本SF界の重鎮、小松左京さんによる子ども向けのSF短編集。
ヨシコが宇宙人とした約束「私が大人になったら、戦争のない星にして、地球をもっと大切にする」という約束は実現するのでしょうか…?
表題作『宇宙人のしゅくだい』はじめ、子どものみならず大人も考えさせられてしまうような25編のSF短編集です。
小学校高学年くらいからおすすめのSF小説
小学校高学年向けのおすすめ 『時をかける少女』
実写版やアニメなどで映画化もされている筒井康隆さんの不朽の名作。
時を自在に超える能力を身につけた中学3年生の芳山和子が、その能力を通じて出会うさまざまな思いや経験を、サスペンス要素や青春、ラブロマンスを交えて描いた、時代を超えて愛される作品です。
小学校高学年向けのおすすめ『「希望」という名の船にのって』
20XX年、地球に正体不明の病原体が広まり、人類は絶滅の危機に。
病原体から逃れるべく、「希望」という船で旅に出発した人々がいました。
ヒロシは、地球のことを知らない「船生まれ」の子どもでしたが、ある日立ち入り禁止の部屋で驚くべき光景を見てしまい…。
子どもが主人公の本格的なSF小説。
子どもが活躍するストーリーなので、共感しながらワクワク楽しめそうです。
小学校高学年向けのおすすめ 『たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF) 文庫』
16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、そばかす娘のコーティーはあこがれの星空へ飛びたちます。
しかし、冷凍睡眠から覚めた彼女の頭の中には、なんとエイリアンが住みついています。
しかしふたりは意気投合して〈失われた植民地〉探険にのりだしますが、じつは恐ろしい秘密があり…。
元気少女の愛と勇気、友情を描いた表題作ほか、宇宙にくり広げられる壮大なドラマ3編を収録しています。
小学校高学年向けのおすすめ 『NO.6』
少年たちの青春を描いた名作「バッテリー」のあさのあつこさんの近未来のSF小説。
理想都市NO.6で最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、謎の少年・ネズミと出会うことで、理想都市の裏側にある現実やNO.6に隠された本質と秘密を知っていき…。
独特の世界観のなか描かれる少年2人の生き方にさまざまなことを考えさせられます。
おわりに
現実ではありえないような独特の世界観が、想像力を刺激してくれる「SF小説」。宇宙や近未来、タイムトラベルなど、子どもの科学への興味も広げてくれますよね。ここに紹介した以外にも名作や話題の新作などたくさんありますので、ぜひ楽しんでみてください。
文・構成/HugKum編集部