「そうめん」の保存術! 注意点や開封後も長持ちさせるコツをご紹介

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夏の風物詩であるそうめん。調理も簡単でバリエーションの幅も広く、主婦にとっては大助かりな食材ですよね。そうめんはお中元などにいただくことも多く「家にそうめんのストックがたくさんある」という方も多いのではないでしょうか。今回は、そうめんの保存方法をご紹介いたします。

そうめんを保存する際の注意点

そうめんを保存する際に注意することは、「湿気」と「匂い」の2つです。

湿気に注意

そうめんの一番の敵は、湿気です。保存環境によってカビが生えたり、ダニなどの虫が発生する原因になります。直射日光が当たらない風通しの良い場所に保管するのがベスト。湿気の多い床下収納やシンクの下は、おすすめできません。

匂い移りに注意

そうめんは匂いが移りやすい食品です。保存する際、石鹸などの化粧品、カレーやにんにくといった香りが強いものを近くに置かないようにしましょう。また、そうめんの保存容器はきっちり密閉できるものを選ぶようにしてください。

保存期間はどれくらい?

そうめんの保存期間は、だいたいどれくらい持つのでしょうか。乾麺や生麺など、種類別に解説します。

乾麺タイプの保存期間

産地や物にもよりますが、およそ2年の保存が可能。また、贈答品などの高級なそうめんは3年ほど保存が可能です。常温保存、冷蔵保存どちらでも保存期間は変わりません。

しかし、やはり日が経ち過ぎると風味や食感が悪くなります。賞味期限内であっても、なるべく早めに食べるのが良いですよ。

半生・生麺の保存期間

最近では、半生・生麺のそうめんが出回るようになってきました。こちらのタイプは水分が多いため、乾麺タイプより保存期間が短くなります。

・半生麺タイプのそうめん

賞味期限は約2か月。常温保存が可能ですが、開封後は冷蔵庫で保存します。

・生麺タイプのそうめん

賞味期限は、約1か月。冷蔵庫で保存します。開封後は密閉容器にいれて冷蔵保存し、23日で食べるようにしましょう。

開封後のそうめんの賢い保存方法

開封したあと、そのままの状態で保存しておくと、ダニが発生する可能性があります。ダニはそうめんの原料である小麦粉が大好物。しかも、そうめんが大活躍する6月から8月はダニが繁殖しやすい時期です。

密閉して風通しのいい場所か冷蔵庫で保存

開封したまま保存しておくのは危険。開封後のそうめんは、密閉できる容器に入れて保存しましょう。

用意するもの

・密閉できる容器

そうめんが折れたりするのが気になる場合は、パスタケースなどにいれて保存するのがおすすめです。

手順

そうめんを密閉できる容器に移し、しっかり空気を抜いて閉じます。直射日光が当たらない風通しのいい場所、または、冷蔵庫に入れて保存しましょう。

茹でたそうめんの保存方法

茹でたあとのそうめんの保存方法は、冷蔵保存か冷凍保存のどちらかです。それぞれの保存方法と手順を見ていきましょう。

冷蔵保存する場合

茹でて余ったそうめんを翌日には食べてしまう、という場合には冷蔵保存がおすすめです。

手順

1、そうめんの水気をしっかり切り、使いやすい量に分けましょう。

2、保存袋やタッパーなどに入れて冷蔵庫に入れます。あれば、チルド室に入れるのがおすすめ。この時、匂い移りを防ぐためにもカレーなどの匂いが強い食材の近くにそうめんを置かないようにしましょう。

食べる時は、軽く水でほぐすと食べやすいですよ。

保存期間

2日保存が可能ですが、なるべく早いうちに食べるようにしてください。

冷凍保存する場合

茹でたそうめんは冷凍保存も可能。茹でたそうめんを長く保存したい場合、冷凍保存がおすすめです。

手順

1、そうめんの水気をしっかり切る。

2、使いやすい量に分け、フリーザーバッグに入れます。この時、なるべく平らにして入れるのがポイント。フリーザーバッグ内の空気は抜かず、ふわっとさせて冷凍庫に入れます。金属製のトレーに乗せると急速冷凍ができ、鮮度を保ちやすいですよ。

3、ある程度そうめんが凍ったら、一度、冷凍庫から取り出し、フリーザーバッグ内の空気を抜いて再度、冷凍します。

保存期間

冷凍したそうめんは、約23週間保存することができます。

そうめん保存にぴったりな保存容器

フリーザーバッグなど、密閉できる袋であれば保存も可能ですが、そうめんが折れることもあります。そうめんの折れが気になる方は、パスタケースなどに入れて保存するのがおすすめですよ。

岩崎工業 ネオキーパー めん・パスタケース

半永久的に抗菌効果が続く、安全な無機系抗菌剤を練り込んである保存容器です。

ジップロック フリーザーバッグ L

冷凍保存からレンジ解凍までできる、丈夫なジッパー付き保存袋。厚手素材で、食材を酸化や乾燥から守ります。

そうめんを美味しく茹でるポイント

【ポイント1】たっぷりのお湯で茹でる

そうめんが固まる原因となるのが、そうめんの表面についたデンプン質です。たっぷりのお湯で茹でることで、そうめんに余分なデンプン質が残りにくくなりますよ。お湯の量は、そうめん2束(100g)に対して、1リットルが目安。大きめの鍋で茹でましょう。

【ポイント2】梅干しやお酢を入れて茹でる

そうめんを茹でる際に、梅干しやお酢を入れると、そうめんのコシがUPするんです。それは、梅干しやお酢に含まれるクエン酸には、そうめんのデンプン質が溶け出すのを防ぐ作用があるからです。そうめんの中にデンプン質を閉じ込め、引き締まったコシのあるそうめんに仕上がりますよ。

光熱費も節約できて美味しい!茹でないそうめんとは?

鍋でお湯を沸かし、沸騰したらそうめんを入れて、数秒かきまぜたら火を止める。あとは、蓋をして45分待てば、そうめんが茹であがっています。この方法でそうめんを茹でると、モチモチとした食感に仕上がり、時間が経ったあとも、そうめんがくっつきにくくなるのです。

そうめんを使った簡単レシピ

冷やしそうめんに飽きたら、そうめんをこんなふうにアレンジしてみるのはいかがですか?

トマトの冷製パスタ風そうめん

【材料(2人分)】

・そうめん …3〜4束
・トマト …2個
・ツナ …1缶
・大葉 …4枚
・オリーブオイル …大さじ3
・白だし …大さじ3
・お酢 …小さじ2
・すりおろしにんにく …適量
・ブラックペッパー 適量

〈作り方〉

1、トマトを1cm角に、大葉を千切りにします。

2、ボウルに、オリーブオイル、白だし、おろしにんにく、お酢、ブラックペッパーを入れよく混ぜます。

3、2のボウルに切ったトマトとツナを入れ、よく混ぜまたらラップをして冷蔵庫に入れ、良く冷やしておきましょう。

4、そうめんを茹で、茹であがったら冷水でしっかりもみ洗い、水気を切ります。

5、冷やしておいた、2のボウルにそうめんを入れ、混ぜ合わせます。

6、お皿に盛り付け、大葉を飾りつけたら完成!

正しく保存して、美味しいそうめんを楽しみましょう

そうめんは、調理のバリエーションも多く、飽きずに食べられます。尚且つ、賞味期限も長いので、夏に限らず年中楽しむことができますよね。正しく保存して、長い期間、美味しいそうめんを楽しんでください。

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構成・文・撮影(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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