食べきれなくても大丈夫。【あんこの冷凍保存】コツと美味しい食べ方レシピ

たい焼き、どら焼き、お汁粉におはぎ…  お好きな、あんこの和菓子はありますか? あんこを食べると、安心感にも近い、ホッとする一時を得られますね。今回はあんこの冷凍方法をご紹介します。いつでも食べられる冷凍保存の方法がわかると、より手軽に味わうことができます。

あんこは冷凍保存ができる

洋菓子やカスタードクリームも魅力的ですが、日本の伝統的な和菓子はその優しい甘さや、栄養価の高さで多くの注目を集めます。

あんこの材料となる小豆の食物繊維は、ゴボウや精白米よりも多く含まれています。ポリフェノールはワインの2倍近い量です。疲れを取りのぞくビタミンB群やミネラルも含まれ、まさに畑の宝石です。

栄養豊富なあんこは、冷凍で失われてしまう栄養価はほとんどなく、食感の変化もありません。

あんこの冷凍保存のメリット

ご家庭であんこを炊く時に、少量ではロスが多く、どうしても大量に出来上がることになります。売られている商品でも、大きな袋詰めがありますよね。あんこは始めから冷凍保存をするつもりで炊いたり購入したりすると、計画性が出ます。最後までおいしく味わうためにも、冷凍保存はセットで考えると良いですよ。

あんこは粒あんがおすすめ

小豆の皮に含まれる食物繊維は、腸内環境を整えてくれる優れものです。この皮を取りのぞき、なめらかな口当たりにしたのがこしあんです。食物繊維の量を考えると、健康的なのはつぶあんです。

また、つぶあんとこしあんを、カロリーで比べてみると差があります。これは、あんの違いではなく、含まれる砂糖の量が影響します。こしあんの方が水分量が少なくなるまで炊くために軽くなり、同じ重さのつぶあんと比較すると、こしあんのカロリーが高くなる傾向があります。ダイエットを意識するならば、つぶあんがおすすめです。

冷凍保存の注意点

あんこの冷凍保存にはいくつか注意点がありますので、ご紹介します。

冷凍焼け

あんこは、他の食品からの臭いを吸い取りやすい食材です。また、空気中の湿気と温度差が影響して、霜がついたり干からびたりといった「冷凍焼け」を起こします。一年にわたるような長期保存は難しいので、こまめに消費するように注意が必要です。

冷凍あんこは固まらない場合も

ただの水に砂糖を溶かして冷凍すると、糖度が高い水は凍りにくく、氷になるまでの時間がかかります。これと同じで、砂糖を多く含むあんこは、家庭用の冷凍庫で冷凍しても、固まりにくいものです。カチカチの氷にならないことも多いですが、しっかりと温度が下がることにより雑菌の繁殖は衰えるので、安心して口にしてください。

また、固まらなければ包丁が入りやすく、冷凍後でも扱いやすい点ではメリットになります。

あんこの冷凍方法

それでは具体的に冷凍方法をみていきましょう。

小分けする

開封後は使いやすい量に小分けしてください。菜箸を使って、チョコレートのように割線を入れておくと、少量ずつ使えます。ホットミルクに入れてあんこラテにする時などに嬉しいです。

最近、お取り寄せで人気の、シート状のあんこも簡単に準備できますよ。トーストと同じくらいのお皿に、大きめのラップをひき、あんこを50g程度のせます。

包みながら押しつぶし、丁度良い大きさになるまで押し広げたら出来上がりです。

市販のあんこは袋のまま冷凍も

袋入りの商品なら、未開封のまま冷凍することもできます。

ただし、缶詰の冷凍はできません。冷凍することによって中身が膨張し、缶が破損することに繋がります。詰め替えてから冷凍してください。

保存期限

2~3か月を目安に使ってください。

あんこの解凍方法

それでは、解凍しておいしく食べるまでの方法を確かめましょう。

解凍して使う

解凍方法は、冷蔵庫や室温に移して行う自然解凍が、おすすめです。量にもよりますが、3時間くらい前に移動しておけば、おおよそ溶けるかと思います。

解凍せずに加熱調理に

ぜんざいとして炊くような、加熱料理の場合は解凍の必要がありません。鍋に少量のお水を入れて、焦げないように加熱してください。

電子レンジは便利ですが、風味が消えてしまう心配もあります。小鍋で温め、冷まして使う方法が、早さの面でも良さそうです。

アイスとして食べる

しっかりと甘い市販のあんこは、凍らせると程よい甘さとして感じられるかもしれません。

 

冷凍後のあんこは、アイスのまま食べるのもおすすめ。あんこ+岩塩で塩あんこ、あんこ+シナモンで八つ橋風。コーヒーと一緒にいかがでしょうか。

あんこ餅も冷凍できる

あんこ餅の冷凍もできます。たくさん作って、長い期間食べられますよ。解凍方法にポイントがあります。

冷凍方法

あんこ餅はひとつひとつラップで包みます。空気が入り込まないようにピッチリと包んでください。冷凍用保存袋に詰めて冷凍します。ぎっしり詰めてしまうと、冷凍後に取り出しにくいので、少し余裕をもって詰めるようにしてください。

解凍方法

自然解凍なら冷蔵庫に移して3時間ほど放置します。さらに食べる30分程前に常温に出しておけば、おいしくいただけます。

電子レンジなら温め機能を弱めの設定にして使います。チンした直後は冷たさが残る程度で丁度良く、布巾などをかけて10分くらい置いておきます。加熱ムラがなくなり、程よい温度におさまります。

布巾で保温しながら、熱が均等になるまで待ちます。ほんのり温かい温度で食べられます。

保存期限

2~3か月を目安に保存してください。

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