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YouTuber芸人さん?と思いきや…
「オモシロ動画」といえば、昨今では、多くの子どもたちの関心を集める定番コンテンツのひとつとなりましたね。
そんな動画好きの子どもたちに、ぜひおすすめしたいものがあります。一度見れば、そこに登場する「キョーレツ」な印象のこの人から、きっと目が離せなくなるはず…!
まずは、こちらの動画をご覧ください!
たていしみつこ先生って何者?
動画に登場する超キョーレツなこの方! 独創的すぎる見た目から「YouTuber芸人さん?」かと思ってしまいますが…そう、その実の正体は、「ひらがな」指導のカリスマなのです。
その名も、立石美津子(たていしみつこ)先生。
ふだんは幼稚園・保育園の先生向けの「ひらがなの教え方」セミナーや、子どもたちへのレッスンを行っています。約30年間でひらがなを教えてきた子どもの数は、なんと1万人にも及ぶのだとか!
「鼻みたいな字だね」「恐竜のたまごが入るよ」
ユニークで具体性に富んだ教え方に、子どもたちも目が釘付け! 爆笑しながら聞いているうちに、ひらがなの書き方がしっかりと身についていると定評があります。
動画学習を、本屋さんで買えるってどういうこと?
そんな立石先生の動画学習が、このたび一冊の本となって登場しました!
ひらがなに興味を持ち始めた子どもや、入学準備を始める子どもに向けたこのドリル。各ひらがなごとにQRコードが付いているので、お家の方はそれをスマホやタブレットで読み込んで、動画を再生してあげればOKです。
動画はぜんぶで46本。ひらがな46文字を、一文字ずつ丁寧に(ユニークな格好で!元気いっぱいに!)立石先生が教えてくれます。
さらに、テキストには動画で習った文字を練習できる書き取りスペース付き。
動画を見たら終わり…ではなく、動画の内容がしっかり身についているか確認できる仕組みです。
「書けちゃう秘密」はここにある!
でも、どうして立石先生の動画を見ると、ひらがなが書けるようになるの? と不思議に思われるかもしれません。
その秘密は、先生の楽しいふるまいや見た目を含め、動画内に散りばめられたさまざまな仕掛けにあるようです。
「おにぎり」「おしり」「きょうりゅうのたまご」
立石先生の動画では、子どもにとってキャッチーなモチーフを字の形やパーツの喩えに引用! さらに、ひらがなの書き順はまるで呪文のような「まほうのことば」で覚えます。
書き方を教わったあとには、毎回かえるのキャラクター・がまくんがチャレンジ。がまくんの間違えが訂正されるのを見ることで、正しい書き方をさらに身につけることができます。
トライアル! ひらがな動画でおすすめはこちら
眺めているだけでも面白い立石先生の「ひらがな動画」。ここではお試しで、本書に掲載されている動画のいくつかを抜粋してご紹介していきます。
さっそく見ていくその前に、まずはおうちの人にお願いです。
字がうまくなる3か条
それは、おうちの人にぜひ気をつけてほしい、お子さんの字をうまくするための3か条。鉛筆の持ち方をまずマスターすること、赤ペンで添削しないこと、「きれいに書きなさい」と言わないことなど、どれも子どもが楽しく正しく字を書くために大切なポイントです。
動画内で詳しくお話しされているので、「ひらがな動画」を見る前にチェックしてみてくださいね。
HugKumライターSが選んだ、ベスト動画3
そして、ここでご紹介するのは「子どもたちがきっとハマる」立石先生の「ひらがな動画」ベスト3! 46本の中でも、立石先生のユニークな教え方から目が離せない3つの動画を選んでみました。
【こ】
「きょうりゅうのたまごを、ふわっとやさしく持ちます」
なんともイメージしやすい喩えに脱帽! 子どもがやりがちな書き間違いも、がまくんが率先して間違えてくれるので事前に気をつけやすくなりますね。「きょうりゅうのたまご」に施された、ちょっとびっくりな仕掛けをどうかお見逃しなく!
【ん】
「うんこ」の「ん」
「うんち」の「ん」
と、なんとも子どもが喜びそうな前置きではじまる「ん」の書き方動画。「ん」の書き方を表した「するするするする すべりだい のり ぺったんで しりもち どん」という「まほうのことば」は、まるで絵描き歌のようですね。絵を描くように楽しく「ん」が書けそう!
【む】
「むずかしい顔をしているみたい」な「む」。
子どもにとっては複雑な一文字ですが、大切なポイントに付けられる宝石や、「三角おにぎり」などの喩えによって、わかりやすく文字の構造を解説してくれます。ホワイトボードにずっと添えられている「むずかしい顔」に、じわじわと笑えてきてしまうかも…!
子どもの動画視聴にはYouTube Kidsがおすすめ
「ひらがな学習といっても、子どもにYouTubeを見せるのは気が引ける…」という方には、「YouTube Kids」がおすすめです。
「YouTube Kids」とは、YouTubeが2017年にリリースした子ども向けの公式アプリ。子どもに見せたくない危険な動画をフィルタリングしてくれるので、安全に動画を見せることができます。
「YouTube Kids」に備え付けられたタイマー機能を使えば「見すぎ」防止にも! 普段から子どもの動画視聴には、ぜひ「YouTube Kids」を使ってみましょう。
笑いながら動画をみて、たのしくひらがなをマスター!
立石先生のレッスンの魅力は、なんといっても「文字の形をイメージしやすい」ところではないでしょうか。それも、子どもたちの興味を引きやすいモチーフを用いてくれるので、飽きずに見続けられて、覚えやすい!
今回ご紹介した『動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな』は、そんな立石先生のレッスンならではの「学びの楽しさ」がぎゅっと詰まった一冊です。ぜひ、学習に取り入れてみてくださいね。
立石美津子・著|小学館クリエイティブ|1,182円+税
構成・文/羽吹理美