目次
アロマオイルの使い方を知って快適な生活を
アロマオイルにはいろいろな種類があり、「楽しむのは難しそう」と思われるかもしれません。でも、心配はいりません。
コツをつかめば、目的に合わせて、理想の香りを楽しめるようになります。
アロマオイルの効果的な使い方①:道具編
アロマオイルを効果的に使うために、用意しておくとよい道具を紹介します。香りには消臭効果や安眠効果も期待できるので、シーンや部屋の大きさにあわせて使い分けてください。
ディフューザー
ディフューザーは香りを効果的に拡散してくれます。電気で動くタイプは、拡散力が強いので、広いスペースで使うのに向いています。
連続で2~3時間使用できるものが多く、6畳~40畳まで対応できるものもあるので、使う場所の広さに合わせて選んでください。
使い方
ディフューザーの中に、水を入れ、アロマオイルを数滴垂らして電源を入れるだけ。製品によって水やオイルの量は違いますが、一般的には水100mlに対して、アロマオイル2〜3滴を目安に使います。
ディフューザーは製品によって、香りの拡散方式や運転時間が違います。また、加湿機能やタイマーが付いているものもあります。
キャンドル
インテリアグッズとしても人気なのがアロマキャンドルです。炎には癒し効果があるともいわれています。
ダイニングやお風呂など、ゆっくりできる場所がおすすめですが、火を使うので置き場所には注意してください。まわりには何も置かないようにしてください。
万一、キャンドルが倒れても、まわりに燃え移らないようにしておきましょう。
使い方
火をつけるとアロマキャンドルが溶け、香りが広がります。
初めて使うときは、1時間以上は火を灯してください。これは、アロマキャンドルの表面をまんべんなく溶かすためです。短時間でやめると、中央だけが溶けてしまい、外側のろうが溶けにくくなってしまいます。
さまざまなデザインや形、種類がありますので、まずは気に入ったものを使ってみてください。
スプレー
「手軽にお部屋をいい香りで満たしたい」
そんな時はアロマスプレーがおすすめです。枕などの寝具やカーテンなどに吹きかけるのも効果的です。
気分や場所にあわせて、お気に入りのルームスプレーを作っておくとアロマオイルをより楽しめます。
使い方
スプレーは、精製水と無水エタノールを購入して作ることができます。
無水エタノールはアロマオイルと水を混ざりやすくするために使います。水道水を使うと劣化しやすくなるので、精製水を使ってください。
作る分量は、10日~2週間で使い切る分量を目安にしてください。また無水エタノールは引火性があるので、火の近くでは使わないようにしてください。
部屋のニオイが気になるときは、ハーブ系や樹木系、柑橘系など、消臭・殺菌作用のあるアロマオイルがおすすめ。オリジナルのアロマオイルをいろいろ作って試してみてください。
リードディフューザー
スティックを差して使うリードディフューザーは、6畳までのお部屋におすすめです。広いお部屋で使いたいときは複数置きましょう。
スティックをセットしたら置いておくだけでよく、電気も火も使わないので、玄関などでも安心して使えます。
使い方
アロマオイルが入った瓶に、スティックを差し入れるだけ。たくさん差すほど香りが強くなります。
1週間くらいして香りが弱くなったら、スティックを上下逆さまにしてください。香りがなくなったら新しいスティックと交換する時期です。
見た目もオシャレで、やさしく香り、手軽にすぐ始められます。
ストーン
100均でも購入できるアロマスト-ン。価格の安いものが多いので、気軽に香りを楽しめます。また場所を取らないので、いろいろなところに置くことができます。
靴箱やクローゼットの中、トイレなどの密閉された空間や、枕元や机の上に置いて、リラックス効果や集中力を高めるために使うこともできます。
ただし、アロマストーンは水に弱いので注意してください。使い続けるとアロマオイルの色がつくこともあるので、消耗品と割り切って使ってください。
使い方
アロマストーンにオイルを数滴垂らせばOK。大きさや数によりますが、1〜6滴が目安です。ストーンの大きさや数、オイルの種類や量、使用場所に合わせて、調整してください。
香りは1~3日続きますが、大きさによっては半日くらいの場合もあります。
アロマオイルの簡単な使い方②:身近なもの編
自宅にある物を使って、アロマオイルを簡単に取り入れる方法を紹介します。
枕
枕にアロマオイルを使うと、眠りが深くなりそうです。リラックス効果のあるアロマオイルを選んでください。
使い方
アロマスプレーを枕に吹きかけてください。直接アロマオイルを垂らしてもいいですが、ベッドのそばにアロマスプレーを常備しておくと便利です。
睡眠におすすめのアロマオイルは、ラベンダーやシダーウッドなど。かわいい瓶でアロマスプレーを作れば、ちょっとしたインテリアにもなります。
マスク
アロマオイルの香りは、マスク特有の気になる臭いを消すことができ、気分もリフレッシュできます。
使い方
スプレーをマスクに吹きかけたり、水で薄めたアロマオイルをマスクに数滴垂らします。
花粉の時期などに鼻づまりの症状がある場合は、ユーカリやミントなどの香りがおすすめです。
ハンカチやティッシュ
ハンカチやティッシュにアロマオイルを使えば、いつでも、どこでも、手軽にアロマオイルを取り入れることができます。
疲れを感じたり、イライラしたときに、ハンカチやティッシュにアロマオイルを数滴垂らしてひと呼吸すれば、素敵な香りに包まれます。
使い方
アロマオイルをハンカチやティッシュに、1~2滴ほど垂らします。枕元やデスクなどに置いたり、手に持って香りを楽しんでください。
人前のスピーチをする時や面接、試験前などの緊張しがちなシーンや、眠気を振り払いたいときなどにもおすすめです。
タオル
濡れタオルにアロマオイルを数滴垂らして、顔を身体の気になる部分にのせるとリラックスできます。
使い方
冷水または熱湯を洗面器に入れて、アロマオイルを2、3滴垂らします。その中にタオルを入れ、軽く絞って使います。ただし、皮膚の薄いところや敏感なところには使わないようにしてください。
ラベンダーやローズマリーは、目の疲れや肩こり、腰痛に。タオルを温めて使います。
ペパーミントやユーカリは、運動の後やお酒を飲みすぎた後のほてりを冷ますのにぴったり。タオルを冷やして使うとスッキリします。
マグカップ
マグカップにお湯を入れて、アロマを数滴垂らします。湯気を吸うことで、鼻や喉の不調の改善が期待できます。
使い方
お湯をマグカップにそそぎ、アロマオイルを1~3滴ほど垂らします。目を閉じてマグカップに顔を近づけ、深呼吸するようにゆっくりと蒸気を吸い込みます。
忙しい朝や来客時などに、素敵な香りを素早く広げることができます。
部屋別・おすすめのアロマオイルと効果的に香らせる方法
場所や目的にあわせた香りを紹介します。
玄関
玄関は匂いがこもりがちな場所。さわやかな香りで満たしたいですね。
おすすめの人気アロマ①:ローズマリーとレモン
ローズマリーはスッキリとした香り。レモンと合わせることで、さわやかなブレンドになります。
おすすめの配合
・ローズマリー2滴とレモン2滴
おすすめの人気アロマ②:ラベンダーとオレンジスイート
ラベンダーはやや甘めの香りですが、天然の香りは芳香剤ほど強くありません。オレンジスイートとブレンドすることで、柔らかい、軽めの香りになります。
おすすめの配合
・ラベンダー1滴とオレンジスイート3滴
寝室
なぜだかよく眠れない。身体は疲れているのに頭が冴えて眠れない。そんなときにアロマオイルはぴったり。リラックスできる香りを嗅ぐことで自律神経を整える効果が期待できます。
タイマー付きのディフューザーがあれば、睡眠時間(6~8時間)に合わせてセットします。またアロマオイルは濃くし過ぎないように。
おすすめの人気アロマ①:ラベンダーとゼラニウム
フローラル系の香りがお部屋をふんわりした雰囲気にしてくれます。
おすすめの人気アロマ②:ヒノキとフランキンセンス
樹木や樹脂系などの自然の香りは心を落ち着かせてくれます。
浴室
入浴時にもアロマオイルを使うと、よりいっそうリラックスできます。
おすすめの人気アロマ①:ラベンダー
ラベンダーはさまざまな効果が期待できる万能オイルと言われています。湯船にラベンダー垂らして入浴すると、リラックスできます。
おすすめの人気アロマ②:ゼラニウム
ゼラニウムの香りは「女性の強い味方」と言われ、女性特有のホルモンバランスの乱れによる気分のアップダウンや、心がザワザワしたり、不安な気持ちになったりしたときにおすすめです。
ローズを思わせる華やかさと、ミントに近いすっきりさがあります。
トイレ
トイレには、さわやかな香りを使いたいもの。消臭効果もあり、スッキリするものがおすすめです。
おすすめの人気アロマ①:ペパーミントとレモン
ペパーミントはスーッとした香りで、トイレにピッタリです。
おすすめの配合
・ペパーミント2滴とレモン3滴
おすすめの人気アロマ②:ローズマリーとグレープフルーツ
ローズマリーもスッキリとした香りでトイレにおすすめ。グレープフルーツと組み合わせると、さらにさわやかになります。
おすすめの配合
・ローズマリー2滴とグレープフルーツ3滴
アロマオイルを毎日の味方に
いろいろな効果が期待できるアロマオイル。ぜひ気軽に取り入れて、毎日の暮らしの味方にしてください。
リラックスしたいとき、気分を変えたい時、あるいは気分を盛り上げたい時…。植物から抽出された成分が、きっとあなたの心と身体をあと押ししてくれます。
文・構成/HugKum編集部