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子ども用タブレットは何歳から?
学習用としてはもちろん、読書やお絵描き、ネットサーフィンもできたりと、タブレットの活用法は多岐にわたります。しかし、さまざまな使い方ができるからこそ、幼い子どもにタブレットを持たせることに抵抗感がある方も多いはず。発育に悪影響なのでは、と不安を感じることもあるのではないでしょうか。いったい何歳頃から持たせるべきかは、たしかに悩ましいところです。
3才頃から商品は豊富に。急がない場合は小学校入学時でも◎
アメリカの小児科学会や日本小児科医会では、2才までは、ビデオやテレビをはじめとしたメディアによるバーチャル体験よりも、実体験を優先して充実させることを推奨しています。
また、おもちゃタイプのタブレットであれば1才頃〜使用できるものもありますが、十分な機能性を備えたものとなると3才以上対象のものから商品幅が広がります。そのため、幼いうちからタブレットに触れさせたいのであれば、2〜3才を過ぎたあたりで与えるのがおすすめといえます。
特に急がない場合は、近年、コロナ禍やプログラミング教育の開始をきっかけに、小学校でのタブレット普及率も大幅に上がってきているため、小学校入学時もタイミングとして適しているのではないでしょうか。
参考:
公益社団法人 日本小児科医会『子どもとメディアの問題に対する提言』
森田健宏『乳幼児のメディア使用に関するアメリカでの最近の声明とわが国における今後の課題』(2015)
子どもの学習用タブレットの選び方
子どもに学習用タブレットを買ってあげようと思っても、色々あってよくわからない、とお困りではありませんか。ここではそんな方向けに、子どもの学習用タブレットの選び方をお伝えしていきます。
年齢に合わせて選ぶ
子ども用のタブレットを選ぶ際に念頭においておきたいのが、お子さんの年齢です。
たとえば、お子さんがまだ未就学児であれば、インターネットやアプリの追加機能のない、一台完結型の知育タブレットを。遊びながら安全に、デジタルを扱う感覚を身につけることができる入門向けのものを選びましょう。
お子さんが小学生で、メディアリテラシーについても学びはじめているようであれば、インターネットの接続ができたりと、もう少し応用が効くものを選んであげると長く使い続けることができます。大人が使うような一般向けのタブレットを与えるご家庭も少なくありません。
目的に合わせて選ぶ
年齢と同様に、タブレットを使う目的も明確にしておくと、商品がより選びやすくなります。
たとえば、電子書籍を読むためだけにタブレットを使うのであれば、Kindleのような読書専用の端末を購入すればOK。未就学のお子さんをデジタル機器に慣れさせたいという場合は、一台完結型のタブレットがおすすめです。
すでに基本的な操作ができるお子さんに、より踏み込んだ機能に触れさせたいのであれば、機能性の高い子ども用タブレットや、一般向けのタブレットをキッズモードに設定の上、与えてみましょう。
機能制限の有無で選ぶ
なかには、「キッズモードってなに?」と思われる方もいるかもしれませんね。キッズモードとは、子どもの安全を考慮してタブレット端末の機能を制限してくれるモードのこと。
このモードに設定しておくと、子どもにとって有害なサイトや、課金が必要なページへのアクセスを制限してくれるので、一般向けのタブレットでも安心して子どもに持たせることができます。大半の一般向けタブレットにはこの機能が備わっていますが、購入の前には念のため、今一度確認しておきましょう。
耐久性もチェック
もしもお子さんがタブレットを外出時に持ち歩くようであれば、タブレットの耐衝撃性や防水性もチェックしておいたほうがベター。不安であれば、購入後に頑丈なフィルムやケースを装着しましょう。
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タブレットを使わせる際の注意点
では、子どもにタブレットを与える際は、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。3つの注意点をおさえておきましょう。
アナログな「実体験」の減少に注意する
タブレットを含め、デジタル端末に触れる時間が増えると、その没入感の高さから、ついついアナログな体験をする機会が減少しがちに。外に出て体を動かしたり、自宅でも家族とのコミュニケーションを楽しんだりする時間が減らないように注意しましょう。
用途がブレていないか注意する
学習目的に買ったのに、いつの間にかゲームをしていた…。関係のない動画を見ていた…。等々、子どものタブレットの使用目的がいつの間にかブレてしまうケースも少なくないようです。購入時にルールを決めつつ、その後も時折はお子さんのタブレットの使用状況をチェックするようにしましょう。
また、使用しているうちに、お子さんが新たなタブレットの使い方や興味を発見した場合は、頭ごなしに禁止せず、話し合いながら、上手なタブレットとの付き合い方をサポートしてあげられるといいですね。
有害サイトに注意する
一般向けのタブレットをお子さんが使用する際は、有害サイトや課金サイトへのアクセスに要注意。先述したとおり、多くのタブレットにはキッズモードが備わっています。このモードを上手に使って、お子さんの不適切なサイトへのアクセスを防ぎましょう。
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幼児におすすめのタブレット5選
ここからは、幼児におすすめのタブレット商品をご紹介。はじめて触れるデジタル機器にぴったりの商品をあつめました!
ドラえもん カメラでひらめきパッド
子どもの「考える力」を育むことにフォーカスした、ドラえもんの知育タブレット。プログラミング教育やカメラ学習を通して、「クリエイティブシンキング」「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」の3つの思考力を鍛えます。収録された2000問以上の問題は、どれもドラえもんと一緒に学べるから、楽しく長く続けることが可能。国語、算数、英語のメニューも充実し、小学校の入学準備にもぴったりです!
【対象年齢:3才以上】
Amazon Fire HD 8 キッズモデル
「Amazon Fireキッズモデル」は、Amazonのキッズ向けタブレットです。購入時のセットに含まれる「Amazon Kids+」では、幼児の興味を広げる数千点のキッズコンテンツが使い放題(※最初の1年間/追加料金なし)。絵本や図鑑、学習マンガなどもこれ一台で存分に堪能できちゃいます。
ペアレンタルコントロールを使えば、15分刻みで利用時間を設定できるので、使いすぎも簡単に防止できて安心です。
【対象年齢:3才以上】
小学館の図鑑NEOPad DX
『小学館の図鑑NEO』が、コンパクトに持ち運べる電子図鑑タブレットに!「動物」「昆虫」「魚」「恐竜」「花」「危険生物」、なかでも人気の図鑑6冊から、700種類の生きものを収録しています。
気になる生きものについての知識を、文字や音声、画像、コラムで知ることができるほか、自分で撮った写真を図鑑に登録できる「カメラ」など、充実した図鑑機能が楽しめます。
さらに、知育ゲームから学習まで、生きものの遊びが100アプリも収録され、図鑑としても知育タブレットとしても大充実の一台です。
【対象年齢:3才以上】
アンパンマン カラーパッドプラス
本格的なタブレットよりも、気軽に簡単な知育ゲームに触れられる「おもちゃタブレット」寄りの商品をお探しの方におすすめなのが、『アンパンマンカラーパッド プラス』。
指先タッチで簡単に操作ができるタブレット型のおもちゃで、小さなお子様でも楽しめる知育ゲームメニューから、本格的な学習メニューまで、成長に合わせた知育アプリが110種搭載。かく&おえかきメニュー、音楽メニューに、せいかつメニュー等々、バリエーション豊かな遊びが満載で、1.5才から長く遊び続けられます。
【対象年齢:18ヶ月以上】
ディズニー アナと雪の女王2 ドリームカメラタブレット
子どもたちから大人気のアナ雪2のカメラ付き学習タブレット。
77種類の学習やゲームで、ひらがな・カタカナ・英語・数字などを学べるので、小学校の先取り学習ができちゃいます。さらに、2020年度から小学校で必修化されたプログラミングを学べるアプリもしっかり搭載!
アナ雪2の収録曲を英語版カラオケで練習できるほか、ぬりえやゲーム、クッキングといったタッチペンを使用するアプリで、鉛筆の動かし方も習得可能。アナやエルサといっしょに楽しく遊んで学べるタブレットです。
【対象年齢:3才以上】
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小学生におすすめのタブレット5選
では、小学生にはどのようなタブレットが選ばれているのでしょうか? ここでは小学生におすすめの人気タブレットを、HugKum読者のママパパから寄せられた口コミと合わせてご紹介していきます。
iPad mini
他のiPadよりひとまわりコンパクトで、子どもにも扱いやすく持ち運びしやすい点がiPad miniの魅力です。
ペアレンタルコントロールや、アプリを固定化するアクセスガイドなど、お子さんのiPadの使い方を見守る機能も満載。大人と同様のインターネットやアプリの操作に、安全に親しむことが可能です。
最新モデルよりも少し前の世代の商品なら、比較的安価で入手できるのもうれしいポイント。
Amazon Fire HD 8 タブレット
インターネットはもちろん、動画鑑賞や読書、音楽鑑賞、アプリのダウンロードなどが一通り満足にできるAmazonのFireタブレット。
子ども用プロフィールを作ってホーム画面を家族ごとに分けたり、「1日の利用制限」、「利用できるコンテンツの追加・削除」や「子供のウェブ閲覧履歴」の確認をすることもできます。
一般的なタブレットとして使用できるほか、幼児向けにご紹介したキッズモデルと同様に子ども向けアプリも豊富なので、幅広い学年のお子さんが長く使い続けられるのではないでしょうか。お手頃価格で購入できる点も魅力です。
HUAWEI MediaPad T5
Android派のご家庭から親しまれているHUAWEIのタブレット。薄くて軽く、高画質。加えて圧倒的高パフォーマンスで、家族みんなで共有したい一台です。
搭載されているキッズモードを使えば、お子さんの使用アプリやタブレットの利用時間も簡単に管理することができます。Google Playにアクセスできるので、キッズ向けアプリの数も豊富!
Kindle キッズモデル
読書好きのお子さんに、電子書籍での読書を目的に持たせるタブレットなら、Kindle キッズモデルがおすすめ。
本物の紙の本のような読み心地を追求していたりと、本を読むことだけに特化しており、お子さんが読書に集中できる工夫が満載です。1,000冊以上の子ども向けの本が「1年間追加料金なしで読み放題」なのも、読書好きのお子さんにはたまらないですね。
すみっコぐらし ゲームもおべんきょうもできちゃう!すみっコパッド
5才〜10才対象の、すみっコぐらしのタブレットトイもあなどれません。
国語・算数・英語からプログラミングまで網羅した勉強アプリに加えて、脳トレ・スポーツ・職場体験など、幅広いゲームアプリも収録。85アプリ・180以上のメニューで、ゲームと遊び、どちらも大充実しています。
お手伝いカードやスケジュール帳など、実用的で便利なアプリも満載なので、いつでもどこでも携えたくなる一台です。なんといっても、すみっコぐらしファンのお子さんにおすすめ。
お子さんがやる気を出しやすいタブレットを選びましょう!
ここまでご紹介してきたように、お子さんでも簡単&安全に使えるタブレットの種類は多岐にわたります。「キャラクターものが好き」「大人っぽいものが好き」といった好みも念頭におきつつ、お子さんがタブレットを使う「目的」へのやる気が出しやすいアイテムを選んであげられると良いですね。
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構成・文/羽吹理美