小学1年生がひとりでお留守番。気をつけるポイントは防犯と防災【小一・子育て相談室】

月刊誌『小学一年生』(小学館発行)に寄せられた読者のママ・パパのお悩みに、現役の小学校の先生がお答えします。今回は、子どもだけで留守番させる際に気をつけるポイントについて。大事な点をおさえておきましょう。

Q:そろそろ留守番をさせたいのですが。

子どもが1年生になり、少しは留守番をさせてもいいかなと思っています。
また、最近は放課後に友だちと遊びに出かけることが増えてきたので、その間に買い物を済ませたりできると助かります。その場合は、娘に鍵を持たせなくてはいけません。鍵を持たせてもよいでしょうか。
また、留守番させる際に気をつけることはありますか。(K・I さん)

A:やむをえない場合に限り、と考えましょう。

子どもが留守番できるようになると、親はとても助かりますよね。とはいえ、まだ1年生であれば、原則としてはできるだけ留守番はさせないほうがいいと思います。やむをえない場合に限り、初めて留守番を考える、といったスタンスがよいと思います。

また、子どもによっては、留守番を怖がったり、寂しがったりすることもあります。最初は無理をせず、短い時間から始めましょう。

子どもに留守番をさせるなら、「防犯と災害の対策はしっかりとること」が鉄則です。電話には出ない、インターホンには出ない、チャイムがなっても玄関の鍵を開けない、といったことを徹底させましょう。

何かあったときの連絡先、親の連絡先なども紙に書いておくといいですね。また、火災や地震などの災害時に、どのような行動を取ればいいのか子どもと一緒に確認しましょう。


1年生の留守番は、あくまでも短い時間のみ。家庭の事情にもよりますが、せいぜい30分程度ではないかと思います。1時間以上、あるいは一日中となる場合は、子どもを連れて出かけるか、それが難しい場合は、近所の友だちの家に預けるなど、ほかの方法を考えましょう。

最後に、子どもに鍵を持たせるのはかまいません。「ついてくる大人がいないか確認してから鍵を開ける」といったような、家に入るときの注意点も教えておきましょう。

私がお答えしました

佐々木 陽子 先生|東京都江戸川区立大杉小学校主幹教諭
低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育雑誌『教育技術』に執筆も行う。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2022年7月号別冊『HugKum』 イラスト/かまたいくよ 構成/天辰陽子

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