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「朝はパンとバナナ、ヨーグルト。昼は保育園の給食。夜はベビーフード。夕食がベビーフードだけで栄養が足りているのか不安です」(9か月のママ)
機嫌が良く成長曲線内なら大丈夫!
中田さん:栄養が足りているかに関しては、元気で機嫌よく過ごせて、体重身長が成長曲線内であって、乳児の検診やかかりつけのお医者さんから何か指摘されることがなければ、そのままの食事でいいと思います。
保育園に行っているなら、栄養が考えられた食事を1食必ず摂っていますし大丈夫ですよ。それにベビーフードだって、しんどいお母さんお父さんを助けるために栄養士さんが一生懸命考えて、開発してくれたものですからね。
心配なら、足りてないと思う栄養素を市販のベビーフードに足してみて
中田さん:でもきっと、お母さんにちょっとした罪悪感があるのかな?お仕事もされてる人も多いだろうし、なかなか手が回らないですよね。そこを無理するとお母さんが潰れてしまうので自分でできる範囲でやればいいんですよ。少し余裕のある日なら、足りてないなと思っている栄養素の食品をベビーフードに足してみるのはどうですか。
ベビーフード+食品のちょい足し例
・タンパク質が足りないと思えばお豆腐を湯がいて器に盛り、その上にベビーフードをかける。
・大人用に夕食を作っている場合、味付け前のおかずを取り分けてあげる。
スーパーで売っている「冷凍野菜」は離乳食に使ってOK?
中田さん:離乳食にスーパーの冷凍野菜を使ってもOKです。では、具体的に冷凍野菜についてみていきましょう。
冷凍野菜を使うメリット
まず、冷凍野菜を使う最大のメリットは「時短」ではないでしょうか?野菜は、皮をむいたりとした処理が必要なものもあります。そんなひと手間ですが、冷凍野菜を使えば短縮させることができます。
離乳食におすすめの冷凍野菜の種類
スーパーに行くと、さまざまな冷凍野菜が販売されています。離乳食に向いている野菜は、にんじん、ブロッコリー、ほうれん草、かぼちゃ、オクラ、サトイモ、ミックスベジタブルなどが使いやすいかと思います。オクラは、種を取りたいので刻んでいるものではない方が使いやすいでしょう。
冷凍野菜を使うときの注意点
冷凍野菜の中には、塩ゆでしたものもあったり、調理したものがある場合があります。離乳食に使う冷凍野菜は、原材料が野菜そのもののものを選びましょう
中田さん:ちょっとだけ手をかけてあげると、気になっている栄養素を補えるかもしれませんね。
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
文・構成/山本央奈