こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食が3回食になると、ママも離乳食づくりに慣れてくる頃だと思います。そんなときに重宝する離乳食期の「おにぎり」についてお話しします。
目次
離乳食のおにぎりはいつから食べられる?
離乳食初期はおかゆからスタートし、徐々に軟飯に移行してきます。軟飯に移行する離乳食後期、完了期あたりは、赤ちゃんの食べむらもある時期。白いご飯を食べてくれず悩むママもいます。
また、完了期からは3回の食事以外に「おやつ」も必要に。そんな時におにぎりをうまく活用しましょう!今回は、ご飯にもおやつにもなるおにぎりを紹介します。
手づかみ食べにも最適で、色んな具を混ぜ込むことで栄養補給にもなるおにぎりは、万能選手です!
ところで、のりはいつから食べられる?
離乳食に海苔を使えるようになるのは、離乳食の後半。私たちが普段食べているようなごはんやおにぎりに巻く形ではなく、炊いてトロトロにさせます。
おにぎりに巻けるようになるのは幼児期になり、噛む力が強くなってから。離乳食期はおにぎりにのりを使いたい場合は、お米といっしょに炊き込んで混ぜるか、1歳以降に小さくちぎって貼り付けるようにしましょう。
離乳食では焼き海苔を
また、海苔には焼きのりと味付けのりがあります。大人用に味付けられた味付け海苔は、赤ちゃんや幼児さんにはまだ濃い味です。焼きのりを使うようにしましょう。
離乳食用おにぎりの簡単な作り方と保存方法
赤ちゃんにおにぎりを作る時は、丸く作る場合は赤ちゃんの一口より少し小さめに。また、おにぎりは、手づかみ食べにもおすすめのメニューのひとつです。つかみやすく棒状にしてもいいですね。ラップを使って握ると衛生的。
離乳食で食べるおにぎりの冷凍保存方法
おにぎりを冷凍する場合は、保存することが目的なので衛生面を考え、素手では握らずラップやおにぎりの型を使って作りましょう。出来上がったおにぎりを1つ1つラップに包んでから冷凍しましょう。どの食材もそうですが、冷凍したおにぎりも、1週間以内に食べきることが原則です。
離乳食期におすすめ具材のおにぎりレシピ
では、私の働く保育所で人気のおにぎりの具を紹介します。おにぎりは普段のごはんよりも固く握ることになるので、水分量の多い軟飯で作ります。離乳食完了期の赤ちゃんのメニューです。
しらすとひじきのおにぎり
<材料>
米 75g
水 150ml
しらす 15g
乾燥ひじき(戻したもの) 9g
*少量で軟飯が作りにくいため、出来上がりが多めです。実際のおにぎりの量は50~60g
<作り方>
・しらすは湯がいて塩抜きする
・乾燥ひじきは水につけて戻して1㎝に切る
1.フタのある鍋に材料すべて入れて軟飯を炊く
2.一口サイズのおにぎりにする
ツナと青のりのおにぎり
<材料>
軟飯 50g
ツナ水煮缶 5g
青海苔 少し
<作り方>
1.軟飯にツナと青のりを混ぜ入れる
2.一口サイズのおにぎりにする
鮭とキャベツのおにぎり
<材料>
軟飯 50g
生鮭 5g
キャベツ 5g
<作り方>
・生鮭は、グリルで焼いてほぐす(骨皮を取る)
・キャベツは1㎝長さの千切りにして湯がく
1.軟飯に生鮭とキャベツを混ぜ入れる
2.一口サイズのおにぎりにする
コーンとチーズの焼きおにぎり
<材料>
軟飯 50g
コーン缶 5g
チーズ 5g
<作り方>
・コーンは薄皮をむく
1.軟飯にコーンとチーズを混ぜ入れる
2.三角おにぎりにする
3.フライパンで両面焼き色がつくまで焼く
離乳食おにぎり作りにおすすめのグッズ
ケースに入れてふればおにぎりができるグッズも販売されています。1個ずつ作るものもあれば1度に6個作れるグッズもあります。海苔を型抜きしておにぎりを飾ることもできますし、赤ちゃんが美味しく楽しく食べる工夫もできますね。
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離乳食のおにぎりに関する体験談
HugKum編集部では、1~2歳の子供がいるママやパパを対象に、離乳食のおにぎりに関するアンケートを実施しました。お子さんがおにぎりを食べた様子についてご紹介します。
おにぎりはお子さんが実際に自分の手で食べられることで、食べる楽しさも増すようですね。
のりやふりかけとの相性もよく、アレンジもきくし手作りもしやすいメニューです。形は三角や丸のほか細長い形ににぎって工夫しているご家庭も。お子さんの成長や好みに合わせて形や大きさ、具を変えておにぎりのバリエーションを増やしてみてください。
大人もそうですが、おにぎりっていつも以上にご飯が美味しく感じませんか?白いご飯を食べてくれない子も、おにぎりに形を変えただけで食べてくれることもあります。ご飯にもおやつにもなるおにぎりを、ぜひ離乳食に取り入れてくださいね!
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
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